国道416号線開通 山中温泉発 新俣峠大日山周回自転車サイクリングコース(91.6km+1253m/石川県加賀市山中温泉より)

以前、国道157号線と国道364号を使った大日山一周サイクリングルートを紹介しました。全長122kmのロングコースでしたが、2018年にその2つの間の主要道である国道416号線の車両交通不能区間であった新俣峠が開通しましたので、それを利用して100kmを切る距離で石川県福井県の県境を一周することが可能になりました。

そこでここでは、新しく可能になった大日山一周サイクリングルートの短距離版を紹介します。ただし、新俣峠のヒルクライムは長距離版周回(+1000m)よりきつく、第2の夕霧峠を予感させられます笑

地図とGPXデータダウンロード

スタート地点と駐車場

道の駅 山中温泉 ゆけむり健康村スタート

国道157号線の大周回コースの時は白山市鳥越スタートでしたが、今回は山中温泉の道の駅ゆけむり健康村スタートとしました。帰ってきたらすぐに温泉直行できます。

「しらさぎ」前に自転車ハンガーもあり

道の駅にはかつての北陸鉄道加南線を走っていた日本初のアルミ車両「しらさぎ」が展示されています。その前には駐輪用のバーがありサイクリング歓迎さが伝わってきて嬉しいです。

道の駅からスタート

道の駅を右に出た後、二又を右、山中温泉街へ

まずは車道に出て右。すぐに2又になりますので右の山中温泉街へハンドルを向けます。

山中温泉総湯菊の湯前のクランクを過ぎてからスーパー前を右折でトンネル

山中温泉は1300年前に開湯された歴史ある温泉街です。道路は総湯である菊の湯前でクランクしていますので道なりに、しばらく行くと右手にスーパーがありますので右折すると大聖寺川を渡る白鷺大橋がありその先に長さ1.4キロメートルの四十九院トンネルが見えます。

山中温泉を抜けて

四十九院トンネル1.4km

四十九院トンネルは長いですが、歩道が広くとられているので自転車はそちらを利用するようにしましょう。

注目したら面白くなる鉄塔2系統

北陸幹線鉄塔が並んでる手前231から奥に低い番号へ

四十九院トンネルを抜けるとすぐに左手に鉄塔が並んでいるのが見えます。

サイクリングの時は鉄塔の系統名と番号を意識すると面白さが倍増します。今回は3つ、「北陸幹線」と「大黒部幹線」「加賀幹線」に注目するとよいでしょう。

眼の前に見えるのは「北陸幹線の231番」で後で福井県から戻ってくる時に国道364号線を一緒に並走して来ることになります。

県道11号線からの加賀3山の展望

那谷寺方向県道11号へ右折

しばらく広い田園を走ると交差点に差し掛かります。ここを那谷寺方向、県道11号線へ右折します。

右手に馬の鞍のような鞍掛山。その右の高いピークが大日山と小大日山

ここからは右手に山並みがきれいに見えます。中央の馬の鞍のような形が「鞍掛山」そのすぐ右奥に見えるのが今回目指す「大日山と小大日山」です。写真には写っていませんがもう少し右には「富士写ヶ岳」が鎮座しています。これは帰り道に横を通ります。この3つは「加賀三山」と呼ばれ、登山で人気のある山々です。

那谷寺前

那谷寺の看板を右へ

那谷寺の分岐が見えますので右に入って行きます。今回は那谷寺の前を通って那谷寺の奥の院である「那殿観音」がある赤倉林道から赤瀬ダム方向へ近道します。四国三十三所観音を模した像が点在する歴史ある道です。

近道と言っても150m程度登りが入ることになるので、那谷寺方向ではなくこのまま真っ直ぐ行って粟津温泉から県道163号へ右折・瀬領町で県道161号赤瀬ダム方向に南下してもOKです。その場合は一周コースで100kmを越えることになります。

那谷寺付近。那谷寺に向かい、正面入口を左折

那谷寺前の町です。矢印に従って那谷寺の正門に向かい左折して那谷寺の横を南東に進みます。

白い漆喰の那谷寺の壁を山の方向へ

白い漆喰の那谷寺の壁が風情を感じさせてくれます。やがて道は静かな山合の雰囲気に。

再び北陸幹線そして大黒部幹線

北陸幹線206番。先程は231番だったので25本手前

その間、鉄塔の送電線の下を2つ通過しますが、今回は気にしなくても大丈夫です(ちなみに名前は第2福井火力線大聖寺線と箱宮線です)。3つ目の鉄塔が先程トンネルを抜けた時に231番が見えた「北陸幹線」です。番号は206番なので早くも25本も進んで回り込んで来たことがわかります。北陸幹線は6本腕の一番下が一番長いのが見分けるポイントです。

大黒部幹線も覚えておくといい。ここは153.154の下

次の大黒部幹線も覚えておくと良いでしょう。ここでは153番と154番の下を通ります。福井県側で74本先の223番と再会することになります。(次に又ひとつ横断しますがこれも今回は気にしなくて大丈夫です。ちなみに名前は加賀東金津線の102と103番です)

酷道県道43号線

ここで県道43号は行き止まり。林道赤倉線へ

やがて眼の前に分岐がありお地蔵様が置かれた三叉路につきます。眼の前が赤倉林道です。今回はこちらに進みます。

県道43号線は右にそれていきますがやがて行き止まりになります。その先は地図上は赤瀬ダム上流まで繋がっているのですが有名な「酷道」でロードバイクやクロスバイクではまず無理です。マウンテンバイクで興味のある方は挑戦してもいいかもしれません、、、。

足慣らしの赤倉林道ヒルクライム

足慣らしの軽いヒルクライム。後ろに海が

さて、牛首・新俣峠に向けて足慣らしにかるく150m登りましょう。傾斜はそれほどではありません。林間の森林浴的な道です。

小松の観音水

林道赤倉線ピーク。右に100mくらいの所に名水があるので寄ってもいい

十字路に差し掛かったら赤倉林道のピークです。本ルートは真っ直ぐですが、右に100mくらい行くと小松の観音水がありますので、喉を潤して戻ってきてもいいでしょう。観音水前は展望もよく柴山潟まで見えます。

赤瀬那殿観音寺

赤瀬那殿観音寺前。那谷寺の奥の院。300段

さて十字路からしばらく進むと赤瀬那殿観音寺に到着します。那谷寺の奥の院と言われている山寺で一番上の奥の院までは階段で300段。時間に余裕があれば立ち寄ってもいいでしょう。ビンディングシューズだとやや危険なので気をつけてください。ここにも名水である「宝水」があります。

渓流沿いには西国三十三所観音が並ぶ

渓流沿いには三重塔のや神馬の彫刻や観音像が立ち並びます。赤倉林道はとても神秘的な林道です。

大杉谷川に架かる真っ赤な那殿大橋

やがて大杉谷川に架かる真っ赤な那殿大橋を渡ります。右手には赤瀬ダムの巨大な堤がみえます。

赤瀬ダムへ

一旦左に曲がり上の県道161号へ乗り赤瀬ダム方向へ

赤瀬ダムへはつい右に行きたくなりますが、上に見える県道161号から行く必要がありので一旦左へ、そこから右折で県道に乗りダム方向へ向かうことになります。

赤瀬ダム

赤瀬ダムはこれから向かう牛ヶ首峠を源流とする大杉谷川に作られたダムです。スペックは堤高38メートル、堤長180メートル、総貯水容量600万立方メートルとなります。ゲートはクレストラジアルが2門、コンジット高圧ラジアルが1門、コスターゲートが1門装備されています。

大杉側から流れ込む赤瀬ダム湖畔

ここから赤瀬ダムの横を牛ヶ首峠に向かいます。

大杉周辺

名號岩

ダムを過ぎたところにある名號岩です。公園もありトイレもあります。

天狗も応援してくれている

この辺りは「里山自然学校大杉みどりの里」があり、動山や奥城山登山、マセ山洞窟遊歩道でも有名な自然を楽しめる地域で、お蕎麦屋さ んや飲食店やカフェも点在しています。

竹炭焼き小屋もあり独特の香りが風情を感じさせてくれます。

真四角の不思議なドーナツ型のモニュメントのある動山の登山口を過ぎた辺りに謎の鬼と天狗がいます。応援してくれているので害はなさそうです。

御保谷甌穴入り口

途中には景勝地である「御保谷甌穴」がありますので立ち寄ってもいいでしょう。1000万年前から作られた独特の奇石群を見ることが出来ます。ここもビンディングシューズは滑りますのでご注意ください。またその先に石川県随一の洞窟遺跡であるマセ山遊歩道もあります。

やがて渓流横の杉林へ

やがて渓流横の杉林へ入ります。この辺りは凝灰岩地質で渓流の岩も滑らかです。

牛ヶ首峠への七曲がり坂

牛ヶ首への七曲がり坂

やがて斜度は急に。県道43号と国道416号の合流点である牛ヶ首峠へ向けての七曲り坂ヒルクライムです。牛ヶ首峠は標高420メートルで獲得標高は約200メートル。金沢卯辰山ヒルクライムを思わせるきつい坂です。

左に動山が見えたら牛ヶ首はすぐそこ

やがて左手には先程登山口を通った、ゆるぎ山がみえます。ここまでくれば牛ヶ首峠はすぐそこです。

牛ヶ首峠

牛ヶ首到着。ここから国道416号

牛ヶ首峠に到着しました。この向こうには大日川が流れます。国道416号は基本的にはこの大日川に沿ってこれから南下します。

牛ヶ首のお地蔵様

牛ヶ首峠にはお地蔵様が置いてあります。100年前から自動車が通れた国道416号に対して今通ってきた大杉からの道はつい50年ほど前までは人や馬専用の道だったそうです。

加賀幹線と国道416号線

左の巨大鉄塔は加賀幹線98番。ここから番数を上げる。ピークは120番と覚えておくといい

左手に巨大な鉄塔が国道416号と並走しているのがわかります。これが「加賀幹線」で眼の前のは98番となります。ここから番号を上げ、県境、新俣峠に立つ加賀幹線の番号は丁度120番となります。目安にすると面白いでしょう。

赤色が印象的な石滝橋 昭和46年8月架

赤色が印象的な石滝橋(昭和46年8月架)で大日川を渡ります。ここからは大日川は右を並走することになります。

1車線の静かな道。左の加賀幹線は丁度100番。あと20個だ

1車線のまるで林道のような国道を走ります。左前には先程からの加賀幹線が。番号は100番。キリ番ですね。

花立分岐から

わかりにくい分岐。国道416号は右側が正解

花立町への分岐はちょっと分かりづらいので気をつけてください。これは右が正解です。

なぜか一部だけ2車線になる。謎である

このあたりで何故か一部だけ2車線になっている箇所が数箇所あります。どうしてかは不明です。将来的には全線2車線化を考えているのでしょうか。

たまに前から来る福井ナンバーで開通を確認

たまに前から福井ナンバーの車が来て、国道416号が開通していることを確認できてほっとします。冬季や災害時は閉鎖されていますので事前にサイクリング前には国土交通省や県に事前に確認したほうがいいでしょう。

巨石博物館

右の渓流は巨石がゴロゴロ

右の渓流には巨石がゴロゴロころがっています。川の上流であることを感じさせられます。

巨石の上に生える木。巨大な盆栽のよう

巨石の上に生える盆栽のような木が1本だけあります。探してみてください。

再び大日川が左へ

加賀幹線113番が見える。あと7本

やがて大日川は右側から左側へ戻ってきます。右の木々からは時折大日山がちらちらとみえます。

加賀幹線は相変わらず新俣峠に向かって真っ直ぐ行進。番号は113番です。あと7本。

大日山登山口

大日山への登山口があった

やがて大日山の登山口に差し掛かります。

大日山周辺登山道図(クリックで拡大)

案内図にはマジックで新しい道が書き加えられています。いくつか登山道がある内でここが最短の入り口となる様です。

加賀幹線115番まで来た。あと5本。

左の大日川の谷が深くなってきているように感じます。源流が近いのでしょう。加賀幹線を見ると115番。あとわずか5本で県境です。

この先にある大日川橋を渡ると大日川は右に移ります。

大日山がちらりと見える

右に見えるコブ状のピークが大日山です。登山道地図で見るよりも遠く見えますね。

国道416号ゲート

国道416号ゲートまでたどり着いた。冬季は閉鎖される

国道416号ゲートまでたどり着きました。前には大日川が右から左へと横断しています。冬季は閉鎖されるポイントです。

昔のプロペラ機のようなデザインの加賀幹線117番 このぶら下げ方をV吊りという

すぐ先にある加賀幹線は117番。今までとちょっとデザインが違うのがわかります。送電線がV型に吊るされています。

舗装が途端に新しくなる。攻めたくなるS字

ここまではほぼ平坦かやや登り基調だったのですが、ここからは下り。アスファルトが新しくなっているのがわかります。峠はいよいよです。

ピークの加賀幹線120番

見えた。加賀幹線119番。その向こうがピークの120番。だが・・

高度700メートル。とうとう加賀幹線119番、そしてその陰には新俣峠の120番が姿を表しました。しかし・・・・

ありえない角度に道路が。あそこまで行くの?

国道416号開通と聞いて、てっきりトンネルが作られたと思われていたかた、ご苦労さまです。

国道416号の峠越えはここから200メートル登りです。ありえない角度に道が見えます。違う道かと思いきや、抜かしていった車がしばらくすると上の道を横切ります。間違いなく繋がっています

心臓破りの新俣峠坂

心臓破りの急勾配ヒルクライム

まるで万里の長城のような連続した縁石と崖の側面に植えられたプラントがとても美しいカーブを描いています。

斜度10%超えの鬼坂です。これは石川の定番ヒルクライムルートの夕霧峠に次ぐ第二の名所になるかもしれません。

さっきの道が遥か下に

振り返ると先程の道がはるか下に。距離的にはほとんど進んでいないのですが、まるで登山並の斜度です。

加賀幹線120番の次の121番が下に降りてる。ピークはすぐそこだ

先程の加賀幹線120番。そこからは送電線が下に伸びています。つまりピークはその真横というわけです。もう少しですね。ペダルを踏みしめて行きましょう。

振り返るとたどってきた加賀幹線が大行進その奥には小松市街と海

谷の方向を見ると小松市外と海が綺麗にみえます。その横には先程からたどってきた加賀幹線の大行進を見ることが出来ます。牛首峠は98番なので写真のさらに先。ちょうどこの更新のルートの左側をたどってきたことになります。

新俣峠到着

見えた。福井県の県境、新俣峠

やがて加賀幹線121番のかたわらに「福井県」の案内標識が。新俣峠です!

国道416号ピーク標高は約900m

峠を越えると勝山市側の風景が広がります。高度は計器上では900m、地図上では917mとありました。

すぐ先に展望駐車場がある

県境をまたいだすぐ奥には展望駐車場があります。

裏には新俣峠のお地蔵さん

後ろには新俣峠のお地蔵様が勝山市を眺めています。

新俣峠から勝山市の展望

福井県は平均的に山が低い地形なので、ここからでもかなり遠くまで山々が見渡せます。右手には加賀幹線が下に向かって行進します。今121番ですが、次に横断するのは145番。24本先になります。

タイトなコーナーの下り。3連ミラーも

さて、車に気をつけながら勝山まで一気に降りましょう。舗装もいい気持ちのいいワインディングですが対向車には注意してください。石川県川よりもコーナーは多く、3連ミラーの箇所もあります。

下り途中にある八反滝落差20m 寄り道5分

途中には八反滝の案内看板がありますので寄り道してもいいでしょう。自転車でそのまま入って数分で落差20メートルの滝を見ることが出来ます。

既に水は逆に流れている

滝もそうですが、水はすでに北方向に流れています。分水嶺を越えたということです。

長く登った標高も一気に下りで消化してしまい、やがて国道416号は野向町集落へと入っていきます。

野向町公民館から県道112号へ

野向町公民館前を右に。国道416号開通が悲願50年だったとは

さて、最初の信号、野向町公民館前を通りすぎないようにしてください。このまま国道416号を進んでもいいのですが、九頭竜川沿いは車の交通量が多いので、右折して静かな県道112号に入ります。「国道416号開通悲願50年」の文字が心に響きます。

県道112号は大通りをバイパスする静かな道

県道112号は勝山市の山沿いの集落をつなぐ静かな道。景色も良いのでオススメのルートです。

野向町からの山々の展望

左手右奥の尖ったのが百名山 荒島岳、左の丸いピークが大師山

ここからの山々は見事です。まず左手に見えるのが日本百名山の荒島岳。その左の丸いピークが大師山。

後方左手のスキー場の筋がみえるのがスキージャムの法恩寺山

更に左手、スキー場の筋がみえるのがスキージャムの法恩寺山。

更に後方には白山御前峰が頭を覗かせる

更に後ろを振り返ると、白山御前峰が頭を覗かせています。

再び加賀幹線を横断

再び山を降りた加賀幹線に会う。短足の145番。すでに新俣峠の120番から25本過ぎている

次の荒土町に入って右前方、水無山の尾根をつたって降りてきているのが先程からおなじみの加賀幹線。頂上の番号は120番でしたが、すでにここでは145番になっています。25本も下りだとあっという間です。

この加賀幹線145番は超高圧鉄塔の加賀幹線にしては短足でなんだか滑稽です。赤白鉄塔の146番をはさんで147番も同じタイプです。その146と147の間に九頭竜川が流れます。

集落の中を走る県道112号。特に迷うところはない

県道112号はこの様に田園と集落を繰り返しながら進みます。カーブや交差点はありますが、特に迷うことはないでしょう。途中食料品店もあります。

県道17号へ

ここから県道17号。交通量が増すので注意

やがて止まれ標識。快適な県道112号もこれでおしまいです。九頭竜川沿いの県道17号は交通が多いので暫くの間注意してください。

タンタン名水の冷たい水

タンタン名水の休憩スポット

勝山市を抜けて左手に北島橋が見える頃に駐車場の案内標識があります。オススメの水スポット、タンタン名水です。

冷たくて甘い水タンンタン名水

あずま屋の奥には冷たい名水が湧き出ています。ヒルクライムのあとの乾いた喉に染みます。

永平寺町を東へ

降りてくるのが大黒部幹線228番。229番との下を通過する

途中で2系統鉄塔が降りてきています。2つ目が大黒部幹線228番と229番の下。小松市でみた大黒部幹線は154番だったのであそこから74本目ということになります。ちなみのその手前に通っている鉄塔は越前線31番と32番と言います。これは後ほど43番と44番の下を通過することになります。

九頭竜川にかかる成鹿大橋が見えたら折返しはもうすぐ

左手に成鹿大橋が見えたら永平寺町もこれで終わりです。次は坂井市になります。交差点を過ぎたらこのコース最初で最後のコンビニが。

このコース最初で最後のコンビニを右で石川県に戻る

このコンビニを右で元の山中温泉の道の駅に戻れます。ここから先、竹田集落まではなにもないのでこの位置のコンビニはありがたいです。

国道364号線へ

国道364号の橋は青色で統一されていて格好いい

国道364号へ入ると先程の九頭竜川沿いの喧騒が嘘だったみたいに静かになります。364号自体は先ほど見えた鳴鹿橋からの延長になります。2車線の立派な道路はたくさんの橋とトンネルで構成されます。

橋はどれも統一されたブルーカラーでペイントされています。まずは六呂瀬1号橋・2号橋と続きます。

六呂瀬2号橋と六呂瀬トンネル(75m昭和54年12月)

短い六呂瀬トンネル(75m昭和54年12月)が最初のトンネルです。

福井県側の景色も見納め。坂井市平野部。今からたどる北陸幹線が降りていく

左側には坂井市の平野部の景色が広がります。降りていっているのが先程2回くぐった北陸幹線です。この国道364号と北陸幹線・大黒部幹線はほぼ並走して北上しているので、先程、加賀幹線を見ながら国道416号を走った感じで鉄塔番号が進行の目安になります。

竹田町へ

途中にある六呂瀬古墳群。4-5世紀のもの

トンネルを抜けるとすぐ道路脇に六呂瀬古墳群があります。すぐ道路脇なので時間が荒れば見学していってもいいでしょう。

杢谷橋と小近庄トンネル(364m昭和57年10月)

次に見えるのが杢谷橋と小近庄トンネル(364m昭和57年10月)。先程よりはやや長めのトンネルです。

小近庄トンネルを抜けたら先程の越前線43番と44番の横断(下では31番と32番でしたね)、その先には福井の長いトンネルベスト10に入る近庄トンネルがあります。

近庄トンネル内

近庄トンネル内。距離は昭和61年供用で距離は1182メートル。交通量はそれほど多くないですが、ライトと尾灯は必須です。

トンネルを抜けたら下り。前は北陸幹線277番。山中温泉で見たのは231番だったのでゴールまで40本位

トンネルを抜けたら丸岡町竹田に向けて下りに入ります。前には北陸幹線277番。山中温泉で見たのは231番だったのでゴールまで40本位ということになりますね。(正確には道の駅横の北陸幹線は241番なのであと36本です)

下りを一気に竹田に向けて降ります。

右に見えるのは火燈山、気になる突起は樹木だった

竹田に入ると北陸幹線の269番と270番の下を横断します。右に見えるのは火燈山。富士写ヶ岳の南に位置する山で、登山でも人気のある山です。いつも右の尾根に突起があるのが気になっていましたが、拡大してみたら樹木の様です。

竹田の途中で渡る川が竹田川で上流には龍ヶ鼻ダムがあります。

竹田集落を抜けると北陸幹線の双子鉄塔が行進。手前264番

竹田集落を抜ける辺り、北側に北陸幹線の双子鉄塔が大行進が見られます。手前の番号は264番。あと道の駅まで23本です。

丸岡山中温泉トンネル

丸岡山中温泉トンネル(1056m平成16年4月)

丸岡山中温泉トンネル(1056m平成16年4月)も福井県の長いトンネルトップ10にはいります。

丸岡山中温泉トンネル内に県境がある

トンネル内には石川県と福井県の県境マークがあります。車に気をつけて探してみてください。

我谷ダムを抜けて

丸岡山中温泉トンネルを抜けたら後はゴールまで下り坂

これで本コースの登りは終わりです。お疲れ様でした。あとは我谷ダムをぬけて山中温泉へ下るのみとなります。

最後のトンネル、みず滝トンネルは中でカーブ(詳細表示なし)

最後のトンネル、みず滝トンネルは中でカーブしています。実はこの上を北陸幹線256と257が横断しているのですが、もちろん見えません。このトンネル。スタート付近で見えた富士写ヶ岳の西側に掘られています。

富士写ヶ岳の左を通り我谷ダム湖畔へ

トンネルを抜けるとやがて湖が見えてきます。我谷ダムです。スペック的には先程の赤瀬ダムより大きく、堤高56.5メートル、堤長126メートル、総貯水量1010万立方メートルと巨大なダムで発電にも利用されています。導水管の先の発電所はこれから横を通る新我谷発電所になります。

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我谷ダムのゲートはスキージャンプ台と呼ばれ、その名の通りスキージャンプ台の様に反り上がってるのが特徴です。巨大なクレストラジアルゲート2門はなかなかの迫力です。

我谷ダム湖の奥の北陸幹線は251番。奥には大黒部幹線も

我谷ダム湖の奥の北陸幹線は251番です。ゴールの道の駅までわずか10本です!奥には大黒部幹線も並走しているのが見えます。

我谷ダムの堤を通り突き当りを左

堤を渡り突き当りを左折。

ゴールの山中 道の駅へ

真っ赤なシェッドが眩しい

真っ赤なスノーシェッドが目に眩しく入ります。隙間からは細い送電鉄塔が。注目すると1箇所だけ6本に寄っている部分があります。そこが先程の我谷ダムから導水している発電所、新我谷発電所になります。

他の見どころとしては山中温泉街に入ってすぐの所に樹齢2300年の栢野の大杉がご神木として祀られている菅原神社があります。

やがて元の道の駅へゴール

山中温泉に入ってからは大聖寺川の向こうのたどってきた北陸幹線と大黒部幹線は番号確認ができないほどの距離になり北西に消えていきます。

ゴールの道の駅はもうすぐです。温泉が楽しみですね。

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