赤瀬那殿観音山 西国三十三所札所本尊が並ぶ那谷寺の奥の院 300段の階段(石川県小松市赤瀬町)


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石川県小松市にある那谷寺は高野山真言宗の別格本山で、そのルーツは白山開山の祖、泰澄法師が717年に、この地に千手観音を安置したことが始まりとされています。その後、花山法皇が観音霊場三十三カ所はすべてこの山に凝縮されるとしたことが那谷寺の名前の由来です

ここ、赤瀬那殿観音山はその那谷寺の奥の院と言われる寺で、その西国三十三観音像を一箇所で巡礼することが出来る場所です。

目次

  1. 地図とアクセス
  2. 西国三十三観音像が並ぶ寺への道
  3. 那殿観音の神馬と三重塔と駐車場
  4. 那殿観音入り口の泰澄大師像
  5. 那殿観音志納所
  6. 那殿観音法皇岩
  7. 那殿観音宝水殿
  8. 那殿観音本殿
  9. 那殿観音奥の院へ
  10. くもるろ岩
  11. 参考リンク
  12. コメント

地図とアクセス

那谷大橋側の観音山の入り口

小松市内から県道161号を赤瀬ダム方向に行くとダム手前に右脇道があります。そこに入ると赤瀬那殿観音の標と案内板、そして奥には真っ赤な橋が見えます。

反対の那谷寺から行く場合は那谷寺正面の道を向かって左曲がり直進、赤倉林道に入り峠を超えると、入り口階段下の泰澄大師像の前に出ます。

西国三十三観音像が並ぶ寺への道

赤瀬川に架かる真っ赤な那殿大橋

赤瀬川に架かる真っ赤な橋は那殿大橋。橋からは赤瀬ダムの大きな堤防が見えます。ここから先は細い山道になります。

西国三十三観音が山全体に安置されている

道沿いには点々と西国三十三観音像が並び始めます。西国三十三観音の一番「那智」、33番「谷汲」を合わせたのが那谷寺の名前で10世紀頃、当時の天皇であった花山法皇によってつけれらました。

赤瀬那殿観音 観世音菩薩案内図 33箇所の観音の位置が記されている(クリックで拡大)

沿道にはすでに観音像が並び始めます。入り口の案内図を撮影しておけばどれがどの観音像となるかわかります。

那殿観音の神馬と三重塔と駐車場

神馬はハニベ巌窟院で有名な都賀田勇馬作

暫く進むと巨大な岩の上に勇武のある神馬像が目に入ります。これはハニベ巌窟院で有名な石川県の彫刻家、都賀田勇馬作のもの。

那谷寺のそれと模した三重塔、こちらは石造り

同じく岩の上に三重塔の塔の彫刻もあります。那谷寺の国指定重要文化財の三重塔を思い出させられます。

駐車場はこの位置にあります。

那殿観音入り口の泰澄大師像

那殿観音の泰澄大師像

やがて真っ赤な手すりの長い階段と岩の上の像が目に入ります。像は白山開山の祖であり那谷寺のルーツである千手観音を白山より持ち帰った泰澄法師。白山開山は八世紀初頭のことです。

赤瀬那殿観音山案内図(クリックで拡大)

横には水墨画調の赤瀬那殿観音山案内図があります。下から志納所80段、宝水殿168段、本殿214段、そして奥の院が丁度300段とあります。その奥にはくもっろ岩315段も記載されています。

那殿観音志納所

那殿観音奥の院までは300段

階段は手すりが付いているので急ですが、それほど危なくありません。最初の建造物である志納所まではすぐにたどり着けます。

志納所にある印象的な水彩画

志納所は事務所といったところでしょうか。現代的な作りで自由に入って休憩することが出来ます。中には5月の開帳法要の案内や水墨画、水彩画が飾ってあります。

那殿観音法皇岩

法おう岩と宝水殿の様子

80段目の志納所から168段目の宝水までは参道は2手に分かれています。

志納所と宝水までの間には人が通れる法皇岩

左側は巨大な岩でできた岩窟。

法おう岩立て札はかすれて既に読めない

立て札はかすれて見えませんが、名前は法皇岩とあります。那谷寺の名付けと関係する花山法王が輝く観音三十三身の姿を感じ、「求る観音霊場三十三カ所はすべてこの山に凝縮される」と説いた岩窟を思い出させられます。

法皇岩を抜けたら宝水

そのまま法皇岩を抜けたら宝水殿にたどり着けます。

那殿観音宝水殿

那殿観音宝水 万病に効くと云われる

那殿観音宝水は万病に効くと云われる名水です。柄杓もありその場で頂くことができます。

案内板にはこの那殿観音が那谷寺の奥の院であること、この宝水が観音の救世大悲であることが記されています。

那殿観音本殿

那殿観音本殿までの階段

本殿214段目までは傾斜がやや急になります。

巨岩の斜面に舞台作りの本殿

踊り場まで上がると清水寺の様な舞台作りの本殿が目に入ります。

巨石に取り付けられた懸造り(かけづくり)の那殿観音本殿

この岩に貼り付けたれた建築は懸造り(かけづくり)と呼ばれ、崖造とも呼ばれます。清水寺の本道も同様の造りとなります。クレーンのない時代、この建築に非常に高度な技術を要したことでしょう。

那殿観音舞台より。奥にも行ける

本殿は扉があり自由に入って参拝できます。中には参道に在った三重塔に冠する願文、赤瀬那殿開山節という歌がかけられています。

舞台奥には地蔵が安置

養老二年 その昔 錫杖数珠に 導かれ 那殿の山に 唱えれば 泰澄大師のご開闢 ご開闢

菩提の山を 仏道(みち)として 那殿の山に 立ち乗れば 大慈大悲の 悟り石段(だん) 煩悩去りて 御法風(みのりかぜ) 御法風

赤瀬那殿の 祠野に ひめたるままの 身姿に 訪ねてしのぶ 泰澄の 修行の後の 濡れ衣 濡れ衣

御法の民に 念ずれば 陽光照り添う 山辺に 歓喜和讃を 末代に 赤瀬開山 那殿堂 那殿堂

那殿観音奥の院へ

本殿から奥の院までの階段は急勾配

本道からの勾配は急になります。高所恐怖症の方はご注意を。

ロープを使わなければ拝めない仏像も

仏像は奥まった箇所に安置されているものもあり、ところどころにロープが見られます。非常に傾斜の強い岩山です。

くもるろ岩

那殿観音奥の院

奥の院はまるで金庫の様な扉が岩に埋め込まれたものです。那谷寺の方の本尊は33年毎に開かれる秘仏とされているのを思い起こさせられます。

300段目奥の院。中央右の穴が、くもるろ岩

300段目、奥の院です。右に空いているのがくもっろ岩。親不孝者または心の正しくない者がこの岩をくぐると、耳が壁にくっつくと言い伝えのある岩です。

穴は大人一人がやっと通れる大きさ。心配な方は右から迂回して奥にまでたどり着けます。そこは絶壁の上。今まで登ってきた参道は木々に隠れて見えず、周囲の自然の岩肌だけが目に入ります。

1000年以上前、泰澄大師や花山法皇もこの景色を見ていたのでしょうか。山の隙間を通ってくる涼しい風が315段の岩山を登った身体の汗を気持ちよく冷やしてくれます。

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