観体論における世界観の端序

世界観とは

人は普段意識していなくても理路整然と説明出来なくても、それぞれに世界を解釈している。人は世界を解釈し、日常生活に秩序を見通し、秩序にのっとって生きている。

世界観とは誰もが持っている、この世界の秩序のコピーである。秩序を知っているからこそ、近い未来を予測する事が出来、それに備えた行動ができる。

例えば今、目の前の人が手にリンゴを持っているとしよう。その人はリンゴを持った手を離す。次の瞬間、リンゴが落下する事は容易に想像出来るであろう。

リンゴを持った手が離される事とリンゴを落下する事の関係性は世界の秩序の一つである。そしてその秩序をあなたが知っているからこそリンゴの落下が予測出来た。そのあなたの中にある世界の秩序こそが、世界観である。

人に限らず動物も少なからず世界観を持っている。危険を予測することで生存する。この場所に行ったら天敵に遭遇しやすいから近づかない、この動物は弱いので食べ物になる、などは原始的な秩序であり、その動物が持つ世界観である。

観体論とは

観体とはこの世界に見られる一つの様態である。それは世界を認識し、その秩序である世界観をその内にコピーする。

多くの動物は観体である。感覚器を通して外界を認識しその内の秩序に基づいた行動をする事で生存する。その中でもヒトは特に高性能な観体であるといえよう。大容量の脳により遥か先の未来を予測し、道具を作り出し、認識や行動範囲を生来以上に拡大する。

そのヒトで構成される社会組織や社会全体も一つの観体である。全体として外界を認識をし、文章や言葉によりその内に秩序を作り出し、それに基づき行動する。

観体は生物だけではない。センサーやネットワークを感覚器として持ちプロセッサとメモリによって認識しプログラムによって行動するコンピューターやロボットも観体としての性質を持つ。

そして観体論はこれらの観体自体を対象とした一つの秩序である。

この世界観について

ここに記す世界観は、筆者の私的世界解釈である。この世界観は他の観体の内に持つ事を目的とする。

世界観の作り方

世界観の記述には表現記法が必要である。表現記法は読者の理解しやすく誤解が少ない記法が望ましい。

概念関係図(IRD)は表現記法であると共に観体論において重要な位置をしめる概念である「観体」のモデルでもある。

観体とは、この文章を認識させる対象、つまりヒトを抽象化した概念である。

IRDでの記述は観体の内に持つ為に最も適した形態である。

世界観は4つの章で構成する。

観体の章はこの概念関係図(IRD)の記法を定義すると同時に観体のモデルを記す。

論理世界観の章では論理的な世界観を記す。論理的な世界とは、世界の抽象である。そして「この世界」は論理的世界の具体として位置づけられる。そして仮に他に「この世界」以外の世界があったとしても、それらにも共通する性質である。「IRD」を用いて論理世界の定義を始める。全体と部分、原因と結果を名付け、世界のスコープを定める。

物理世界観の章では論理世界の具体の一つである、「この世界」について述べる。一々「この世界」と呼ぶのは紛らわしいので名前をつけることから始める。

実践の章では「論理世界」である「この世界」の変化の末の到達点を述べるとともに我々がその中でどう生きるべきなのかを論ずる。

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