のと鉄道輪行サイクリングガイド のと里山海道自転車道 巌門コース+駅駐車場と花咲くいろは号 電車料金(75.7km+246m/石川県能登)
石川県は南北に「のと里山海道」という無料の高速道路が東の海沿いに沿って走っており、その沿道には大規模自転車道「能登海浜自転車道/羽咋健民自転車道」が整備されています。また、鉄道も金沢から穴水へと敷設され、特に西の能登島を囲む様に内浦の海沿いを走る七尾駅から穴水駅を繋ぐ、のと鉄道は昔ながらのローカル線の雰囲気を今に残しつつ「花咲くいろは」や「マジンガーZ」ラッピング車両があったりと観光に人気の路線です。
ここではそんな、のと里山海道沿いの能登海浜自転車道を利用して能登東側の海の絶景名所である「巌門」に向かい、そこから、もう一つの自転車道である羽咋健民自転車道で能登半島を横断、さらに西の内浦海沿いに、のと鉄道と並走しながら終点穴水駅を目指すサイクリングルートを紹介します。東の海の日本海らしい奇石展望と、西の内浦海の穏やかな雰囲気の眺めが一度に楽しめる贅沢コースです。(自転車道利用なのでロードバイクだけでなく小径車や折りたたみ、MTB/クロスバイクにも向いてます)
目次
概要
高松駅を起点としてコースをたどり、終点穴水駅からは、のと鉄道を使って輪行で戻ります。片道80kmなので基本的には丁度1日での日帰りを想定しています。(高松駅は何日でも駐車可能なので穴水で一泊したり、また穴水を起点として奥能登周遊も面白いと思います。)
ちなみにオススメの輪行袋と使い方は下記の記事を参考ください。
もし折りたたみ自転車の場合はこちらがおすすめです。
コースマップ(GPXダウンロード)
能登輪行サイクリングスタート駅について
能登海浜自転車道はどこからでも入れるのですが、輪行で帰還するとなると駅周辺に駐車する必要があります。ところが、下記の通り、ほとんどの駅は月極駐車場か最大15分程度の送迎スペースしかなく、輪行に使うにはコインパーキングがある高松駅1択となります。
駅名 | 駐車場 | 備考 |
---|---|---|
宇野気駅 | X | 月極駐車場のみ |
横山駅 | X | 月極駐車場のみ |
高松駅 | O | コイン駐車場あり1回300円で何日でも停め放題 |
免田駅 | X | 月極駐車場のみ |
宝達駅 | X | 月極駐車場のみ |
高松駅までの電車料金は目的地のと鉄道終点穴水駅から大人1520円(2019年現在)となります。
高松駅より能登海浜自転車道へ
高松駅へのアクセス
高松駅はのと里山海道 高松ICを降りてすぐの所にあるのので、金沢市からですと国道8号高架区間から、のと里山海道とノンストップで到着できます。
高松駅駐車場利用方法
コインパーキングは駅のすぐ正面にあります。ゲートで入る時に300円をマシンに入れるだけで、出る時はチケットなしで好きな時に出られる仕組みです。紙幣は1000円札にのみ対応しています。
スタート
さて、では駐車場ゲートを右に出てスタートです。忘れ物はありませんか? 輪行袋と帰りの電車賃だけは最低忘れない様にチェックしておきましょう^_^
大通りから町内を、のと里山海道に向かい進みます。昔ながらの漁村を思わせる黒い木造りの街並みです。
やがて正面にコンクリートの高架が見えてきます。のと里山海道です。
ここはまっすぐくぐらずに高架の手前を右に曲がります。(くぐったら行き止まり)
さあ、ここから加賀羽咋自転車道、すなわち能登海浜自転車のスタートです。
能登海浜自転車道(加賀羽咋自転車道)
珍しい高速道路並走の自転車道
自転車道はのと里山海道沿いに設置されています。もちろん高速道路とは隔離されているのでとても安全にサイクリングが楽しめます。
基本的にはこの自転車道の案内標識を追いかける事になります。まれに、わかりにくい場所があるので、当サイトの地図も併せて確認してください。(地図表示の下からGPXもダウンロードできるので「スーパー地形」や「Cyclemeter」などのアプリに入れておいてもいいでしょう。)
自転車道は、のと里山海道の両側にあるわけではなく、いずれか片方に、高架下トンネルを経由して交互に設置されています。西側と東側で雰囲気が違うのでそれもまた楽しみの一つです。
のと里山海道のPA利用可
のと里山海道のPAは自転車道からも自由に入れますので、休憩や自販機トイレレストランもそのまま利用出来ます。
能登海浜自転車道の基本パターン
上にも書きましたが稀に自転車道の案内がない場合があります。が、基本は「トンネル→反対側車線」の繰り返しなので、それだけ覚えれば迷うことはないはずです。
山側車線の雰囲気
山沿い側は自転車道が新し目で快適にタイヤがまわります。また東側の宝達山の姿や川や田園の景色が楽しめます。また正面から100km/hで来る自動車の横を走るのはなかなかエキサイティングな体験です(もちろん隔離されているので安全です)
海側車線の雰囲気
変わって西側は枯れた松が伸びているなんともほのぼのした雰囲気。路面はやや古くつなぎ目もありますのでスピードを落としてのんびり景色を楽しみながら走行しましょう。
今浜IC付近と千里浜なぎさドライブウェイの自転車走行について
今浜ICから一時的に2車線の車道と合流します。案内標識はちゃんとありますので落ち着いてたどってください。
ここから再び自転車道ですが、ここを真っ直ぐ行くと有名な「千里浜なぎさドライブウェイ」に入ることもできます。なんと固まった砂浜を走ることができる世界で3つだけの珍しい道路です。本コースとは8km先で合流できますのでご興味があればそちらを通ってもOKです。
ただ注意点がありますので詳しくは下記の記事をご参照ください。
羽咋健民自転車道
次の大規模自転車道へ
さて、能登海浜自転車道を通った方も千里浜なぎさドライブウェイを通った方も羽咋川の手前で合流します。一部砂が深い場所がありますので自転車を降りて走行するようにしてください(本記事地図参照)
羽咋川を渡ってしばらくすると、のと里山海道と並走する能登海浜自転車道も終点です。
次は「羽咋健民自転車道」です。
羽咋健民自転車道について
この羽咋健民自転車道、少し手前の羽咋駅からスタートしておりここで能登海浜自転車道と接続される形になっています。元々は北陸鉄道能登線の廃線跡。なるほど、そう言われてみれば幅といい設置場所といい電車の線路っぽいですよね。電車になった気分で先に進みましょう。
能登一宮 気多大社前と海沿いの景色
しばらくすると右手に大きな鳥居があります。能登の一宮(地域で一番格式の高いとされる神社)である「気多大社」の鳥居です。もし時間に余裕があれば立ち寄ってもいいでしょう。
左手には先程の能登海浜自転車道から見えていた海岸の景色が眼前に広がります。
羽咋健民自転車道はここでクランクになります。案内に沿って横断歩道を渡りましょう。いよいよ廃線跡っぽくなってきました。線路跡は町を抜けて海沿いぎりぎりを走ります。
このあたりは遠浅で手前だけ波もなくゴロゴロした岩が水面に鏡のように映りこんでまるで空に浮かんでいる様に見えます。千里浜までは砂浜だったのですがこのあたりからはこのような石が目立つ光景が多くなります。
途中で「柴崎海岸ロマンの道」という遊歩道(中部北陸自然歩道)の案内がありました。また機会があればレポートします。
さて、自転車道は真っ直ぐと北の志賀町へと向かいます。ここからは非常に長い直線。線路らしいですね。周りは低木と枯れた松。左手には海岸線の弓をひくようなアールが発電所方向へと伸びています。
一旦羽咋県民自転車道を降り海沿いから巌門へ
羽咋県民自転車道は廃線跡で、そのまま行くと町の中へと入っていってしまいますので、本コースでは一旦自転車道を降りて景色の良い石川県道36号線から巌門へと向かいます。
石川県道36号線の起点
自転車道はガードレール突き当たります。眼の前に直行している道路がすぐ東の高浜南交差点から走っている県道36号線です。こちらへと左折します。
千鳥ヶ浜休憩所
すぐに千鳥ヶ浜休憩所があります。トイレや自販機もあり海の景色を見ながら休憩できます。志賀町出身の歌人、坪野哲久の碑が置かれています。
千鳥ヶ浜休憩所の志賀町周辺地図
同じ場所に志賀町周辺の観光地図がありました。興味深い場所がイラストでわかりやすく描かれています。また機会があれば立ち寄ってみてください。
米町川を渡って
県道36号はやがて河川へと突き当たってぐるっと橋の方向に進路を変えて行きます。米町側です。青い橋が印象的です。県道36号はあの橋を渡ってそのまま直進しますのでそれに従って進みましょう。
発電所の方向に大量の風車が回っているのが見えます。この通りはなんとも田舎ムードが漂う田園風景。時折鼻につく畜舎の香りがカントリー感を盛り上げてくれます。
沿線には何件か自販機が置いてある酒屋がありますので飲み物や簡単な食べ物も手に入ります。
志賀原発付近フローリー前
志賀原子力発電所の手前には「フローリー」という植物園の入り口があります。これは北陸電力が提供している無料の植物園で誰でも入れます。喫茶店もありますので時間があれば見学や休憩もよいでしょう。
志賀発電所への引き込み鉄塔
発電所へ巨大な鉄塔から送電線が引き込まれているのが見えます。鉄塔ファンにはたまらない光景です。本当は3系統引き込まれているのですが目に入るのは大きい275kVの志賀原発線と500kVの志賀中能登線の2系統でどちらも中能登変電所へ接続されています。どちらも見えているのが1番鉄塔です。
志賀原子力発電所前
県道36号線は志賀原子力発電所前の高いコンクリート壁の前を進んでいきます。カメラもありなかなか物々しい雰囲気。
壁の向こうには建屋とそこに引き込まれている先ほどの送電線が見えます。左手は松林。中には人がたくさんいるはずなのにとても静かです。
巨大風車とトンネル
発電所前を抜けると下り坂で空が広がります。先程から見えていた真っ白な巨大風車群が眼前に並びます。青い空にとても映える光景です。
県道36号はこのまま突き当たりますのでそのまま左に左折するとトンネルが現れます。新福浦隊道です。
新福浦隊道は昭和63年6月開通の160mの短いトンネルです。ここを抜けたら巌門はもう目と鼻の先です。
巌門と展望台
トンネルを抜けてすぐのこの交差点を左折でいよいよ巌門です。
鷹の巣岩と巌門
左折してすぐ、左手に奇石群が広がり目を奪われます。左の高い岩が鷹の巣岩、右の門が巌門洞窟です。無料で中まで入ることが出来ます。
金剛センター前へ
ここから下りの高速コーナーです。観光バスも通りますのでスピードは程々に。
洞窟へ行く場合はここから入っていきます。時間に余裕があればぜひ降りてみてください。
詳しくは下の記事をどうぞ。
周辺案内図も掲載しておきます。洞窟以外にも散歩コースとしても良い場所です。
巌門展望台
金剛センターの少し先に展望台があります。左下には大駐車場があり千畳敷岩や遊覧船乗り場への近道となります。
展望台から北側の風景です。突出しているのが猪の鼻崎。確かにイノシシの鼻に見えますね。
再び羽咋健民自転車道
羽咋県民自転車道西側の注意点
さてここから羽咋県民自転車道に戻るわけですが、羽咋県民自転車道の東側はたまに通行出来ない場合がありますので注意してください。できれば事前に石川県土木部道路建設課(076-225-1721)に問い合わせることをおすすめします。もし通行できない場合でも北側の国道249号から三明の県道48号入り口まで迂回できます。(実はロードバイクの場合、時間的にはそちらの方が早いのですが笑)
(ちなみに取材した時(2019年5月)は通行止め看板は出ていましたが3箇所だけ自転車を降りて押す必要があっただけでロードバイクでも通行はできました。路面にマツボックリが多かったので注意してください)
羽咋県民自転車道西側
ということで羽咋県民自転車道西側に入っていきます。この区間は廃線跡ではなく独自に作られた区間で、どちらかというと自転車専用林道といった感じです。入り口には自転車道らしいスロープ階段が備わっています。
見ての通り山の中の林道といった雰囲気でとても静かです。グネグネと曲がった道は、たまにトンネルもあったりして楽しませてくれます。
この通りの道で蛇行も多いので、タイヤが細いロードバイクの場合は北の国道249号線の迂回ルートの方が早くて楽かもしれません。ただ、これはこれで自転車専用林道として珍しいのでお好みでどうぞ。
ところどころに亀も応援してくれていますので笑
富来線鉄塔と蓮池
鉄塔が左手に見え始めたら羽咋県民自転車道の西側山間部分の出口です。左手には蓮池も見ることが出来ます。
ちなみのこの鉄塔は富来線14番といって先程の志賀原子力発電所のすぐ東側の若葉台変電所からでてここまで来ており、志賀町北側の富来変電所より配電されています。
富来線の巡視路の案内札。おおらかな雰囲気でいいですね笑
さて、山間部を抜けても自転車道は続いています。路面に矢印があるのでそれに沿って。最終的には国道249号に出ます。
能登半島東側内浦の海へ
ここからも南の先程の県道36号へそれたポイントまで羽咋県民自転車道は続くのですが、今回は後戻り担ってしまうのでこれにて自転車道に別れを告げて、能登半島西の海、内浦へと歩を進めることにします。道は石川県道48号線。
自転車道からでて国道248号に右折するとすぐに左折ポイントがあります。ここを七尾方向に。
県道48号線
ここからは今までのせまい自転車道とは打って変わって広い2車線の道路を軽いアップダウンをしながら進みます。交通量は少なめなのでのんびり能登の空気を楽しみましょう。
山間の農村と峠を繰り返しながら道は西へと進みます。
標識があったら中島方向へ進むようにしてください。道は県道48号そのままです。
のと里山海道との再開
やがてコンクリートの橋桁が3本見えてきます。その上にはたくさんの車が走り抜けていきます。のと里山海道です。羽咋市で別れてから数十キロ、ようやく再開できました。
奥に見える鉄塔は鳳珠線45番鉄塔です。能登最大の変電所である中能登変電所から今から行く穴水町の鳳珠変電所まで延びる154kVの基幹的な役割の送電線です。先程の66kVの富来線よりも一回り大きいのがわかります。
やがて交差点が2つ連続する箇所に。ここも中島方向へ真っ直ぐ。石畳の古い町並みに景色は変わります。もうここは能登島との接点、七尾市中島地区です。
七尾市中島の古い町並み
こんな標識がありました。実際どうなっているかは現地でみてみてください。
呉服店の手前を左に曲がると細い少路に入ります。医院の建物まで風合いがあってタイムスリップしたかの様。
能登半島内浦へ
止まれの標識が見えたら右、ツインブリッジのと方向へ進みます。
ここ、変形十字路になっているので間違えて能登演劇堂方向に行かないように注意してください。
峠を登ります。これで最後(から2番め)なのでがんばりましょう。峠を越えたらお楽しみの高速下りです。
スピード注意。行きすぎないようにしてください。右に道の駅が見えたらストップです。
右に道の駅がありますのでトイレと休憩ができます。この交差点を左折すると、石川県名物、「やはたのすしべん」(ミニレストラン兼コンビニ)があります。ご利用方法は下の記事を参照してください。
さあ、すしべんを超えると最後の下りです。海はもうすぐですよ!
穏やかな内浦の海。季節風の影響で能登半島は西と東で海の様相がまったく異なります。浜もなく海が高く見えます。
左に走るのは、今回の目的である、のと鉄道の線路です。この先に最終目的地、穴水駅があります。
能登周回国道249号線でのと鉄道終点へ
ツインブリッジの展望
波ひとつ無いまるで湖のような内浦の先には能登島が浮かび、それをつなぐ吊橋、ツインブリッジのとが見えます。
かつては南側の七尾市側しか橋はなく、しかもかなり高い料金で能登島に行くにはなかなか敷居が高かったのですが、この西側の橋ができてからは南側も含めて2本とも無料化され気軽に行けるようになりました。今回は立ち寄りませんが、また今度、能登島コースをご案内しようと思います。
謎の看板
内浦沿いに入ったところになぜか東北や栃木の看板が。ほかの表示もなかなかのハイセンス。お見逃しなく。
こんなに穏やかな海でも荒れる時はこんなふうになるのですね。気をつけましょう。
道は能登島を囲む様にぐるっと海沿いを回っていきます。のと鉄道西岸駅の前を通り穴水へ。(ちなみにこの西岸駅は「花咲くいろは」のモデル駅で実際に劇中の「ゆのさぎ」駅の看板が立っていますので、ファンの方はぜひ立ち寄ってみてください)
穴水町入り
ここからは穴水町です。街の中心部にある穴水駅はまだ距離がります。
ここからすぐの所に休憩所とトイレがあります。
穴水は星空のまちで、まいもん(うまいもん)の里だそうです。贅沢な町ですね。実際牡蠣まつりなど有名で、その場で新鮮な牡蠣をバーベキューして食べることが出来ます。(毎年2月なのでこのコースでは雪できびしい可能性がありますが)
穴水町のぼら待ち櫓
穴水名物ぼら待ちやぐらを発見しました。根木ポケットパークが目印です。穴水町にはここ根木以外にも数箇所設置してありますので時間がれば巡ってみるのも楽しいかも知れません。穴水町のぼら待ち櫓の設置位置は5箇所。
- 根木ポケットパーク(ここ)
- 中居ポケットパーク
- 潮風の道
- 鹿波の別荘地(台風で流されたとの噂)
- 新崎(能登長者大仏の先/一番代表的)
ぼら待ち網漁は江戸時代から伝わる原始的な漁法でヤツデのように伸びた岬の産院に海面上7・8mの三角の櫓を組み立てそのしたにフクロ網を仕掛ける。櫓の上から回遊してくるボラを見張りボラが網に入るのを見計らって網口の網を手繰り上げて捕るというのんびりとした手法。
明治22年(1889年)に穴水町を訪れた米国人天文学者のバージンヴァル・ローエル(185501916)が「創世記に出てくるノアの大洪水以前に在った掘っ立て小屋の骨組みを、これも有史以前の伝説による怪鳥ロックが巣に選んだ場所」と形容している(穴水町観光協会)
乙ヶ崎隊道を抜けて
乙ヶ崎体道は昭和40年2月開通の140mの先程のトンネルより更に古い隊道となります。長さは先程の新福浦隊道とそんなに変わらないのですがアーチの雰囲気や暗さが年期を感じさせてくれます。
さあ、ここを抜けたら下り。穴水市街地です。なんと本コース初のコンビニがあります!
穴水町市街地
まず交差点があるので左に左折します。県道1号線の標識が目に付きます。
おお、これが県道1号線かと思いますが、実は県道1号線は七尾市からの国道249号とかなり重複していてここ穴水から終点輪島まではのと里山海道との重複となるちょっと変わった道だったりします。
神社の横の案内標識に従って左折すると、最終目的地、穴水駅が見えてきます。
穴水駅到着!
穴水駅は道の駅も兼ねておりお土産や軽食もとったりできます。まず時刻表を確認して輪行の準備をしてからのんびり休憩しましょう。
輪行袋がオーストリッチL-100で使い方を忘れた方はこちらの記事をどうぞ→- オススメ輪行袋オーストリッチL-100の使い方と収納方法
高松までの料金は大人1520円(2019年現在)。のと鉄道区間はバスのような整理券方式ですがJR七尾線に乗り継ぎになるので駅の自販機で購入することになります。
改札はありませんので運転手さんに切符を見せてください。
のと鉄道輪行で帰還
のと鉄道は「花咲くいろは」の劇中モデルになった路線でもあり、それにちなんだラッピング電車が2種あります。また永井豪の出身地でもありマジンガーZとキューティーハニーラッピング電車もあり楽しませてくれます。
先程通った西岸駅がその「花咲くいろは」のモデル駅で劇中の名前である「ゆのさぎ」駅の看板が立っているなど、とてもユニークな路線です。
もともとのと鉄道はレンタサイクルであればそのまま乗り入れOKなので運転席付近は広く自転車を置くには困りません。(自家用自転車の場合は要輪行バック)
2箇所手すりがあるのでそこにくくりつけて置いてくださいと言われました。
海沿いの路線の車窓からは能登内浦、先程走ってきた道がよく見えます。自転車だと長かったですが電車だとすぐですね。
やがて、のと鉄道は終点七尾駅へ。スタート地点高松へは乗り換えです。予め社内アナウンスで乗り換えホームを教えてくれるのでそちらに向かいましょう。
まとめ
ということで、「花咲くいろは」や「マジンガーZ」で有名な、のと鉄道を使った輪行サイクリング、「高松駅ー能登海浜自転車道ー巌門ー羽咋健民自転車道ー能登内浦ー穴水駅」の全長約80kmコースを紹介しました。
なかなかの距離ですが、片道輪行なのでロードバイクだけではなく小径車やMTB/クロスバイクにも向いています(むしろそちらのほうが自転車道は楽だったりします笑)。またなるべく自転車専用道を使うようにしたので後からの車を気にしながらという区間は最後の内浦沿いの区間くらいで全体的には非常に少なく、のんびりポタリングできるかと思います。
能登半島独特の東西の海の波や地形の違い、町や農村の独特の風情のある雰囲気をぜひ楽しんでください!
おまけ:穴水駅周辺の宿泊と日帰り湯
なんと一泊2000円で泊まれるライダーハウスです。寝袋持参だとなんと1500円。前日までに要予約(0768-52-0911)
宿ですが、日帰り入浴も可能。500円程度。