千里浜なぎさドライブウェイはロードバイクの細いタイヤで走行可能なのか実際に検証してみた(石川県羽咋郡宝達志水町今浜)
石川県羽咋郡宝達志水町、のと里山海道の今浜ICと千里浜ICの間にある千里浜なぎさドライブウェイは世界でも3つしかないと言われている自動車で走れる道路です。
もちろんオートバイでも入れてツーリングスポットとしてよく使われています。
ところで自転車、特にタイヤの細いロードバイクやクロスバイクはどうなのでしょう?
千里浜なぎさドライブウェイは能登への大規模サイクリングロードである「金沢羽咋自転車道(能登海浜自転車道)」や「いしかわ里山里海サイクリングルート」との並走区間であり、少しそれてこの珍しい道路を走ってみたいという方は多いと思います。
そこで、ここではロードバイクを使って実際に走って検証してみましたのでその結果を報告します。
目次
ロードバイクのタイヤサイズ
ロードバイクのタイヤは例えば700x25cなどと表記されており、この25cの部分が大きければ太い(25mm)ということを意味します。MTBなんかの太いタイヤだと例えば26×1.75だとインチ表記で40mm以上あることを意味します。
ここではかなり細い方である23mmを使って検証しました。
結果から言うとロードバイクの700x23cの細タイヤでも千里浜なぎさドライブウェイは走れました。ただし、いくつか注意点があります。
千里浜の概要
そもそもなぜ千里浜は車やバイクで走れるのかというと、それは砂の粒が細かいから。川の土砂と海流の関係でなんと一般的な海岸の砂の1/4しか無いそうです。
では砂の粒が小さいからどこでも走行可能かというとそうでもなく、水分があってかつ踏み固められている、道路中央部のみということを覚えておいてください。(上の看板)
千里浜なぎさドライブウェイの入り口
千里浜なぎさドライブウェイの入り口は3箇所あります。南側から能登里山海道 今浜ICからの入口・千里浜ICの入口そして最後は千里浜レストハウスの入口(ここは里山海道のICは無い)
地図
千里浜サイクリングのパターン
2つパターンがあります。
- 千里浜なぎさドライブウェイだけを走るパターン
- 大規模自転車道からそれて一部だけ千里浜なぎさドライブウェイを走るパターン
千里浜なぎさドライブウェイだけを走るパターンの場合は今浜IC降り、そこから千里浜レストハウスまで片道8km(往復16km)することになります。
大規模自転車道からそれる場合も今浜IC口から入り、5kmだけ走り千里浜ICから自転車道(または県道259号)に戻るか8km走りレストハウス口から自転車道(または県道259号)に戻るかになります。
検証
早速入り口から入ってみました。
「グモッ」
ものの3秒でスタック(;´Д`)。
千里浜の入り口の砂はかなり柔らかい
そう、上の注意書きの延長ですが、千里浜は入り口の部分は通行量が多いにもかかわらず、水分が少ないのでかなり柔らかいのです。
なので、車なら大丈夫ですが、細いタイヤの自転車の場合は降りて硬い部分(路面が黒い部分)まで押したほうが無難です(MTB以上なら大丈夫です)。
自転車でも安全に走れる部分
千里浜なぎさドライブウェイをよく見ると、3つの帯になっているのがわかります。「中央の平たくて黒い部分」「隅の方の砂浜の部分(海の部分)」そして「その間の怪しい部分」
この怪しい部分が曲者で、車なら大丈夫なのですが、自転車だと結構スタックします。なのでなるべく中央の平たい部分の更に中央を狙って走るように心がけましょう
中央部分を走ってみた
中央帯まで自転車を押して来ました。前輪に力をかけても路面はびくともしません。これはいけそうです。
恐る恐るまたがってみても先程のように沈み込む感じはまったくありません。
走れました!
ハンドルを取られる感じも後輪が沈み込む感じもありません。
ということで、「中央部分であればロードバイクの細タイヤでもまったく問題なく走れる」が結論です。とくに砂はねもなくほんとにしっかりとした路面で感心しました。これなら終点の8kmまで行けそうです。
まとめと注意点
ということでロードバイクの細タイヤで千里浜なぎさドライブウェイを走ってみた結果。
- 入口だけは3箇所ともかなり柔らかいので自転車はおりて押すこと
- 走る時は中央の平坦で黒い硬い部分のなるべく中央を狙って走ること
- 出口も同様に柔らかいので降りて押すこと
- 車の交通があるので横に避ける時は降りてスタックしないように気をつけること
これだけ守ればロードバイクでも千里浜なぎさドライブウェイはまったく問題なく走れます。
あと上に砂の巻き返しはそんなに無いと書きましたが、念の為折りたたみフェンダーを持っておいて走行中は付けておけばベターですね。
ということで日本唯一、世界でも3箇所しか無い走れる海岸、千里浜なぎさドライブウェイ。ぜひ楽しんでみてください!