大黒部幹線のねん架ポイントについて

724基の日本最大級のこう長を誇る大黒部幹線のねん架ポイントについて記載します。

目次

  1. ねん架とは
  2. 大黒部幹線の接続について
  3. 大黒部幹線の仕様について
  4. 完全1回ねん架とは
  5. 大黒部幹線のねん架の位置
  6. 他のねん架鉄塔は?
  7. 謝辞
  8. まとめ

ねん架とは

高圧送電線で採用されている3層3線式では長距離になるとそれぞれの線の定数に偏りが生じますので、一定の距離おきに電線の位置をシフトさせます。

このシフトしている箇所を「ねん架」と言います。電柱などですとジャンパ線で地味に入れ替えますが、高圧鉄塔の場合は垂直に線が落とされ独特の鉄塔が設計されているので鉄塔ファンにとってはこの「ねん架鉄塔」も注目の一つとなります。

大黒部幹線の接続について

大黒部幹線系統接続図

上記は古いですが系統図となります。右の「城端」が城端開閉所でそこをスタートに北大阪変電所までの接続となります。

左半分は新北陸幹線となり黒部川系の水力発電所から新北陸幹線により電力が運ばれているのがわかります。片方の系統にしか各発電所が接続されていないのはπ接続といい、発電所に問題が発生した時に時にバイパスできるようにする為の接続方法です。

鉄塔くん

北大阪変電所の最終鉄塔についてはこちらの記事で紹介しています。

大黒部幹線の仕様について

大黒部幹線の建設について 電気公論の1964年4月号より

項目 仕様
こう長 243696km
電気方式 交流三層3線式60サイクル
電圧 275kV
回線数 1
ねん架 完全1回ねん架
支持物 2回線鉄塔724基
がいし 16500kgボールソケット型250mm標準懸垂がいし

完全1回ねん架とは

1相を入れ替えを3回すると元に戻ります。これを完全ねん架(1サイクル)と呼びます。つまり大黒部幹線は完全1回ねん架であり2回もしくは3回ねん架されていることになります。

区関数で割ると2回の場合は約240番。3回の場合は180番です。

大黒部幹線のねん架の位置

一つ目はズバリここです。232番。福井県九頭竜川を渡り中部縦貫道の真横となります。ストリートビューアイコンをドラッグして高速道路に置くと眺めることができます。

九頭竜川下流のねん架鉄塔(ストリートビュー)

鉄塔くん

腕金の数が8本と明らかに他の鉄塔と異なっており一目でねん架鉄塔とわかりますね。

他のねん架鉄塔は?

現在調査中です。基数でいくと480番前後となり、こう長としても大体3分の1地点なので2回ねん架として敦賀の先、嶺南変電所周辺が3分の2地点なのでその辺りではないかと睨んでいます。

謝辞

ねん架ポイント特定ならびに、なかなか手に入らない貴重な資料の探索はツイッターにての@SKY_SWEEPERさんのご功績です。その時のログを掲載しておきます。

まだちゃんと読めてないんですが。。。
ねん架という項目がありました。
完全1回っていうのがどういう意味なのかわからないのですが、1箇所or2箇所あるってことは確定みたいですね。 pic.twitter.com/9cdVHAL9Qm

— SKY (@SKY_SWEEPER) August 8, 2019

見つけてしまいました。
ストビューがなんか繋がらなくなったんですが、
ちゃんと写ってました。 pic.twitter.com/4ztFMGmWPT

— SKY (@SKY_SWEEPER) August 8, 2019

ですね。

航空写真のおかげです。
そして、わざわざ国会図書館まで行った甲斐がありました。笑

— SKY (@SKY_SWEEPER) August 8, 2019

鉄塔くん

素晴らしい!

まとめ

ということでまだ1本目ですが大黒部幹線のねん架位置についてでした。

ツイートにも書きましたが、ねん架発見は天文学者が予測から彗星発見したりする、そんな感動があります。ぜひ挑戦してみてください!

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