森林浴とオリエンテーリング 平栗いこいの森(4km+300m未満/石川県金沢市)
平栗いこいの森は金沢市内から車でわずか数十分で行ける市の自然環境保全地域の森です。春一番の華として古くから愛され万葉集にも詠まれているカタクリの群生地として有名で、絶滅危惧種であるギフチョウが多く生息しています。
シーズンオフには人の入りも少なくなり静かな森林浴が楽しめます。またここは石川オリエンテーリング協会のパーマネントコースがあり、しかも地図が無人ポスト購入可能なので、まるでゲームを楽しむ様に山歩きができます。
アクセスは金沢市内から内川ダムへ向かう様に県道114号線を進みます。別所の有名な蕎麦屋である宮川を目印にするとよいでしょう。お店の左手に道があるのでそこに入って行きます。
突き当たると林道丸島線に出ますので左へ。平栗への標識があります。
林道丸島線の途中には不思議な謎の像が立ち並ぶ施設?があります。私有地なのかもしれませんが詳細は不明です。そのまま直進します。
林道丸島線の終点からしばらく進むと「平栗いこいの森」の駐車場と看板があります。今回はそのまま進んで奥のトイレのある駐車場まで行きましょう。
きれいな整備された建物と大きな駐車場があります。駐車場の奥にはオリエンテーリングの説明版があります。
オリエンテーリングとは、地図上に記された標識(コントロール)をコンパスを頼りに探し出す宝探し的な競技です。本来は走ってタイムを競うのですが、もちろん徒歩でもOKなのでぜひチャレンジしてみましょう。
説明の通り、トイレの建物の中に入ると、たしかにポストがあり地図が収納されています。
地図にはコントロールは記されていないので別の見本地図(マスターマップ)からコントロールの位置と番号を書き写します。コメントも書き写すとよいでしょう。詳しくはこちら。
準備ができたらいよいよスタートです。車道左手に小道があるのでそこから登る形になります(27年度版コースの場合)。
全体図では平栗だけが記されていますが、オリエンテーリングの場合は南の坪野までまわるコースです。全長は約4km。
起伏はあれど全体的になだらかで歩きやすい道です。木漏れ日の気持ちのよい山歩きです。
これがコントロールです。写真では消してありますが、ここに書かれたアルファベットを地図の対応する数字の欄に記入して行きます。クロスワードのように推測できる言葉では無い様です。
所々に高圧鉄塔があるのに気づきます。地図上にも送電線が記されており目印として利用出来ます。
南の坪野側には広場が点在しており、バーベキュー場などもあります。
川も重要な目印です。さまざまな情報を使い、コントロールを探してみましょう。
平栗に戻るときれいに整備された道が野鳥観察舎まで続きます。
野鳥観察者はなかなか立派な造りで森の中にたたずんでいます。
階段をのぼって入り口から入ると、そこはまるで大木に組み付けた秘密基地のような雰囲気。視線の高さがそう思わせるのでしょう。野鳥やチョウを間近に観察する事が出来ます。
野鳥観察舎の先には東屋。残念ながら過去存在した木道は撤去されているようです。この周りにもコントロールがあります(27年現在)
東屋付近から駐車場へは車道が続いています。途中には池があり、そこからはのどかな田園風景が広がります。
石川県にはこの様なオリエンテーリングの常設コースがたくさんあります。また石川県健民運動推進本部からはコースを制覇するとバッチや楯がもらえる様です(27年現在)。
詳しくは 石川県オリエンテーリング協会のホームページを参照してみてください。
おまけ
どうしても手に入らない場合にのみ使ってください。27年版です。ただし基本的にはオリエンテーリング振興の為、地図は購入する様にお願いします。