(進行中)財布を拾った時の1割のお礼は本当に受け取る事ができるのか(完)(2014/12/18更新)

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日記

10/1 バス停にて

星がきれいな夜でした。筆者は自転車が趣味で練習の為、近くの高台までツーリングに出ていました。

頂上まで登り切りしばし夜景を楽しみ、再び帰路につきます。

自転車はサドルの位置が重要です。この前変えたばかりのサドル。少し座りにくいのでもうちょっと前に出そうかなと思いました。しかし暗い夜道、作業をするには少々不便です。

そこで目に入ったのが反対側のバス停。蛍光灯の灯りがついており、工具を出すにはちょうど良い感じです。

誰もいないのを確認して自転車を持って入り、工具を取り出します。遠くには若い人たちが数人はしゃいでいる声が聞こえます。

バス停は新しそうで、きれいな造りです。ベンチも真新しい木が張られていそうだなと目をやると・・・

Σ(・ω・ノ)ノ

財布が転がっています。しかも分厚い立派な皮財布です。

思わずキョロキョロあたりを見回します。挙動不審です。遠くの人たちは関係なさそうです。

工具をポケットにしまいベンチに慎重に近づきます。緊張。そして・・・・

財布は素早くつかまれ背中のポケットに入れられます。そして自転車は闇の中へ走り出しました。

10/1 財布の行き先

もちろんついたのは交番前。中を見てみようかなと思ったのですが、もし1円でも減ってたと言われたら嫌だなと思い、それはやめておきました。

交番なんて滅多にこないので入るだけで緊張します。中には1人警察官の方の姿が見えました。

緊張しながら扉を開けます。そういえばこんなとき入ったらなんて言えばいいのでしょう。もしもしじゃあれだし・・・

「こんばんわ(p・Д・;)」

なんかよくわからない呼びかけですが気付いて貰えました。

「どうしました」

優しそうな年配の方です。少し緊張がほぐれます。きっと自転車ローディなピチピチのヘルメット姿で怪しいなと思われてそうですが。

「財布を拾いました」

「ああ、ありがとうございます。ではこちらの書類を書かせていただきます」

”取得物件預かり書”と書かれた移し紙です。筆者が書くのではなく警察官の方が書かれるようです。奥から若い方が2人出てきて書かれていました。交番の中って結構沢山いるのですね。

筆者の住所と名前と電話番号を教えると、丁寧に書類を書いていってくれます。

平行して年配の警察官の方が財布を広げて、お札から小銭まで一枚一枚、テーブルに広げていきました。現金は7999円の様です。クレジットカードやキャシュカード、ポイントカードまで広げられます。

これって落とした本人にとってはかなり恥ずかしいですね。財布の中には下手な物は入れられないなと感じました。逆に、電話番号がわからないと警察もなにもしてくれない様なので、連絡先の紙や名刺でも一枚入れておけばこんな時役立ちそうです。(後から聞いた話、家族の写真を入れておくと同情でネコババ率も下がるそうです)

免許書が出てきて、顔や住所名前がわかりました。こちらも若い方の様です。でも電話番号がありません。アパートなので多分電話帳にも無いでしょう。

奥の方から黄色いカードも出てきます。保険証の様です。そこには職場も書かれており、そこに連絡すればすぐに確認できそうです。

でもなにせ、連絡先が見つかったようでほっとしました。書類には内容物が一つ一つ書かれます。

「3ヶ月が保管期間です。それをすぎてさらに3ヶ月の間に署に来て頂ければ、この財布を差し上げる事ができます。」

なるほど。ちなみにクレジットカードや免許証は貰えないとのこと。あたりまえですかね。あと、警察からは特に連絡しないので、筆者が忘れたらそれも貰えないとのことで注意が必要です。

とは言え、職場もわかってるので今回は関係ないですね。担当の方も書類を書き終えました。もう帰って良さそうです。

そこで筆者は、前からいちど言ってみたかった一言を言ってみました。

「落とし主から1割り貰えるんですよね( ̄ー ̄ 」

14/10/1同日 意外な現実

「落とし主から1割り貰えるんですよね( ̄ー ̄ 」

・・・

ちょっと空気が変わったのが感じられました。え?そんなへんな事言ったの!?

若い警察官の方がちょっと困った顔をしていたので代わりに先輩の警察官が話してくれました。

「確かに落とし物を拾った方は5分から20分の謝礼を落とし主に請求する事はできます。」

5分から20分ということは5%から20%ってことですね。1割りとは限らないということですか。というか最大20%ってのはわかるのですけど最低が5%で設定されているのが謎です。

「でも実際に報酬を請求する拾い主さんはほとんどいないんですよ。」

なるほど、図々しかったですね(; ̄ー ̄A。確かによく財布を拾ったお話は聞きますが実際に謝礼を欲しいと言った話は聞いた事ありません。落とし主の意志で謝礼をというのはたまに聞きますが。

「ただ、もちろん筆者さんには権利がありますので請求して頂いても結構です。落とし主さんには拾い主さんが請求されていると伝えておきますね。」

請求するだなんてヾ(;´▽`A`` そんな恩着せがましい言い方。

「ちなみに、警察が落とし主さんからお金を受け取って筆者さんに渡したり振り込んだりすることはありません。あくまで筆者さんと落とし主さんのお話になります。警察はその旨を落とし主さんにお伝えするだけなんですよ。」

へー。いままで警察から貰えると思ってました。勉強になります。ということは、落とし主さんから連絡を待つ以外にないんですね。

つまり謝礼を貰う権利はありますが、特に警察は謝礼を払わせる様な強制力はなく、もし払わない場合は個人的に頑張るしかないということです。

とりあえず、よろしくお願いしますといって交番を後にしました。

出た直後に交番の中から先輩後輩の笑い声が聞こえました。多分、変わったケースだったからでしょう。ご迷惑かけます。

2割りといっても今回はたった1600円弱なので、それくらいいいですよというのが礼儀なのでしょう。

しかしネタに飢えている筆者は誰にも止められないのです( ̄ー ̄

10/9 あれから一週間

特に落とし主さんからは連絡はありませんでした。別にいいかーと思うもちょっと気になります。

そうしてたらポストに1通の手紙の投函が。差し出し主は・・・・警察署からです。

中には一枚の紙が入っていて「拾得物件返還通知書」と書いてあります。

どきどきしながら中を覗くと「あなたから提出交付のあった拾得物件の遺失者が判明しましたのでこれを10月2日に返還しました。」とあります!

どうやら無事落とし主さんに返還されたみたいです。よかったよかった( ̄∇ ̄*)

それにしても、落とし主さんから連絡があるはずなのに電話がかかってこないのが不思議です。もしかしたら筆者が取り損ねて気付いていないだけかもしれません。

どうしていいかわからなかったのでまた警察へ。今度は交番ではなく警察署に行ってみました。

ネット詐欺もらい事故の件で何度か来た事のある警察署、何度来ても緊張します。

「拾得物の事について聞きたいのですが(゜ロ゜)」

とりあえず受付で聞いてみます。優しそうな年配の方です。

「ああ、それならあそこの落とし物係に行ってください」

見ると、確かに奥の方に「落とし物係」というのがあり、受付窓が開いています。

交通課や刑事課などには案内されたことはあるのですが、それから比べたら落とし物係とはずいぶんくだけた名前ですね。

受付窓まで行って、窓を開いて見ます。中には担当のお兄さんがいました。

「この書類が家に届いたのですけど( ゚д゚)」

「ああ、返還通知書ですね。落とし主さんからは連絡はありましたか。」

「いえ、いまのところは無いみたいです。」

それに小さい声で付け加えます。

「、、、あとお礼の1割りもらいたいのですが( ̄ー ̄)」

10/9同日 拾得物報労金請求書

「、、、あとお礼の1割りもらいたいのですが( ̄ー ̄)」

「ああ、それではこちらから伝えておきますか。それとも筆者さんが直接連絡されますか。」

うーん、また連絡待ちで待ちくたびれるのも疲れるのでこちらから連絡したほうがよさそうです。

「では私が連絡します。相手の連絡先って教えてもらっていいのですか!?(゜ロ゜)」

担当の方が奥に確認に行ってすぐに戻ってきました。

「大丈夫です。これが財布を落とした方の連絡先です。」

そこには、電話番号と住所が書かれていました。

丁寧に対応してくださった担当の方にお礼を言って警察署をあとにします。

電話番号に電話してもいいのですが、どんな人かわからないのと、いきなり電話して「お礼ちょうだい」って口で言うのも気が引けるので手紙を書く事にしました。

手紙はこんな内容です。

○○県○○市○○
○○ ○○様

拾得物報労金請求書

平成xx年xx月xx日の拾得物件について
以下の報労金を請求致します。

金額:

物件価格×割合=
(現金xxxx円+財布価格
+カード類価格)x割合(20%以上)

※物件価値を上記計算式に当てはめて頂
き、御計算ください。
割合については遺失物法規定より20%か
それ以上で任意に決定してください。
(現金以外価値と20%を超える割合につ
いては特に強制ではありません。)

振込先:

○○銀行○○支店 普通xxxxxxx 

振込期限:

xxxx年xx月xx日

以上よろしくお願いします。

法律では5%から20%とあったので、20%と書いてみました。あくまでそれは義務の範囲らしいので請求するだけならいくらでもいいということです。なので20%以上と書くだけ書いてみました。

また、同じく法律には現金価格とは書かれておらず、物件価格とあります。つまり、財布やその他のカード類の価値も物件価格に含まれているはずです。なので財布価格やカード類価格も書くだけ書いてみます。

今回は金額が金額なので普通郵便で送ることにしました。高額な場合は内容証明なども検討してもよいと思います。

現金は7999円入っていたのでそれだけだと20%で1599.8円です。さて、いくら振り込まれることやら。半分ワクワクしながら手紙を投函しました( ̄ー ̄ 。

10/15同日 最終回

携帯のメールがなりました。送付元は銀行。そう、振り込みの連絡です。開いてみると振込人は・・・落とし主さんです!

これにて「財布を拾った時の1割のお礼は本当に受け取る事ができるのか」は「できる」という結果になりました。

実際は相手さん次第ですが、もしここで支払われなかったら少額訴訟とかになるのでしょう。そういったことは、もうご勘弁なのでひとまず振り込まれてよかったです(*´Д`)=3

さて、肝心の金額。カード類や財布の分も金額に入れていいですよと書いたのでいくらか気になります。

そこに書いてあったのは・・・・

・・・・

・・・・・・・・・・1600円 Σ( ̄ ̄ ̄Д ̄ ̄ ̄lll)

ぴったり現金の分の2割でした。正確には1599.8円だったので0.2円が気持ち分ってところでしょうか。切り下げられなくてよかったです。

そんな感じで、面白くもなんともないオチになってしまった今回の出来事ですが、これはこれで勉強にはなったのでよかったと思います。

財布や物を拾った方は、こんな風に書面で送ると電話より気遅れしにくいのでおすすめです。

実際はあんまり請求する人はいない報労金。せっかくの権利なので遠慮せずにどんどんお願いしたらよいと思います。もし1億円拾ったら2千万円ですからね!ヾ(*ΦωΦ)ノ

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