(現在進行中!)停車していて事故被害にあったのに相手が動いていたと主張してくる場合の対処方法(完15/8/4追記)

停車している時に、もらい事故にあったのに、相手が後から動いていたと言ってくる場合があります。 いわゆる「ゴネ得」というやつです。相手からしたら仮に認められなくても損は無く、ちょっとでも認めてもらえたらラッキーということです。

この場合、こちらの保険は使わず相手の保険屋もしくは相手自身と交渉する必要があります。とくに物損事故(人身ではない)の場合は警察の調査もほとんど行われず、証明が難しい状況になります。

こちらは完全に被害者なのですが、意外に厄介な状況です。

以下、筆者が事故被害にあった体験記を記します。同じ様に、もらい事故なのにゴネ得されて困っている人の参考になれば幸いです。

目次

  1. もらい事故ゴネ得被害体験記(現在進行中!)
    1. 2014/2/5 18:55事故発生
    2. 2014/2/5 19:00事故直後
    3. 2014/2/5 19:05警察まち
    4. 2014/2/5 20:00警察到着
    5. 2014/2/5 21:00レッカー到着
    6. 2014/2/6 レンタカー到着
    7. 2014/2/21 修理完了レンタカー返却
    8. 2014/2/24 保険会社からの支払い連絡
    9. 2014/2/28 状況一変
    10. 2014/3/18 自分の保険会社から連絡
    11. 2014/3/18 相手保険会社との電話
    12. 2014/3/18 初めての損害賠償請求書作成
    13. 2014/3/25 事故証明書取得の方法
    14. 2014/3/25 物件事故報告書の取得方法
    15. 2014/3/25 物件事故報告書の内容
    16. 2014/3/26 保険会社の監督は金融庁監督局保険課
    17. 2014/3/31 金融庁監督局からの電話
    18. 2014/3/31 一般社団法人 日本損害保険協会への相談のしかた
    19. 2014/4/3 初めての陳述書の書き方
    20. 2014/4/3 修理工場の人にも証人になってもらう
    21. 2014/4/4 弁護士さん登場
    22. 2014/4/2 弁護士さん連絡
    23. 2014/4/4 事故状況説明書の書き方
    24. 2014/4/5 相手弁護士さんと再び電話
    25. 2014/4/7 週が明けて
    26. 2014/4/10
    27. 2014/4/11
    28. 2014/4/12-14
    29. 2014/4/15 訪問
    30. 2014/4/16
    31. 2014/4/20 修理工場へ一旦支払い
    32. 2014/4/21 少額訴訟。そして驚愕の事実
    33. 2014/4/22-2014/4/25
    34. 2014/5/13
    35. 2014/5/19風評の流布
    36. 2014/6/18 裁判前日
    37. 2014/6/19 そして裁判
    38. 2014/6/19 意外でない意外な展開
    39. 2014/6/19 一度取り交わした示談書を錯誤を理由に取り消せるのか?
    40. 2014/6/20 通常訴訟では答弁書ではなく準備書面
    41. 2014/7/16傍聴裁判
    42. 2014/7/16同日 戦争屋
    43. 2014/7/16同日
    44. 2014/8/12 まさかの3度目のゴネ得攻撃
    45. 2014/8/13 お盆の裁判所
    46. 2014/8/13 同日
    47. 2014/8/16
    48. 2014/9/17 証拠申出書を出す時期
    49. 2014/9/17 まさかの私文書偽造
    50. 2014/9/24 意外な2人
    51. 2014/9/24 尋問
    52. 2014/9/24 和解?
    53. 2014/10/8 尋問記録をUSBメモリで裁判所から受け取る
    54. 2014/10/29 お礼
    55. 2014/11/29のホームページへの書き込み
    56. 2014/11/29 判決の日
    57. 2014/12/12 裁判の費用
    58. 2014/12/31 大晦日
    59. 2015/1/19訴訟費用額確定処分
  2. 対処まとめ
  3. 予防
  4. 後日、県警への相談
  5. 免責

もらい事故ゴネ得被害体験記(現在進行中!)

2014/2/5 18:55事故発生

雪の日でした。筆者は信号のない以下の様な交差点に停まって左に曲がろうとしていました。その道路は企業の敷地内を走っている公道で一般車はあまり走っていません。

(;゚□゚)つっこんできた

すると左方向からセダンがこっちに向かってきます。しかも自動車学校で習った通りの交差点の中心に沿ってではく、明らかに私の方に向かってきます。

大丈夫かなと思うのですが、後続車もいるのでなにもできません。

相手が気づいたらしく、急ハンドルとブレーキで避けようとしますが路面は雪で滑りやすい状況。 どんどん近づいてくる車両を避ける事も出来ず、その車の横腹が筆者の車にぶつかってきました。

その間6秒以上、筆者は何も出来ず唖然としているだけでした。今思えばまるで時が止まっていたように長く感じられます。

2014/2/5 19:00事故直後

相手はそのまま窓をあけました。怖い人だったらどうしようと頭をよぎったのですが、そんな感じでもなさそうです。

「滑ったごめん!」

事故の経験はそんなになかったので動揺していたのですが、とりあえず私が停まっていたことが重要だというのはわかっていたので、私は第一声に「停まってましたよね( ̄□ ̄#)」と確認しました。

道を塞いでは迷惑なのと、とりあえず車はかろうじて動く様なので近くの飲食店の駐車場を借りて、相手の携帯で警察を呼びました。

2014/2/5 19:05警察まち

どうしていいかわからなかったのですが、とりあえず相手の免許書を見せてもらい、ナンバーと一緒に写真を撮りました。連絡先は携帯を教えてもらい、ちゃんとかかるか試しました。

職場を聞くと、アルバイト先の名前を言い出しました。どう見ても40代以上の方なのでアルバイトだけとは思えず、「本職はなんですか?」と聞くと「今無職で次のところは決まっているのですが今すぐには思い出せません。」と答えられました。「自宅に電話はありますか」と聞くと「ありません」と答えられました。最近は自宅に電話がないのもよくあるのでそんなもんかなと思ったのですが、後から考えるとこの辺りで怪しいなと思うべきでした。

こちらの保険会社と相手の保険会社にはすぐに電話しました。相手の保険会社の担当営業はすぐに到着しました。私はとにかく停止していたことをアピールしました。それが重要だと思ったからです。こちらの無過失なのでレンタカーの手配までしてもらえることになりました。

2014/2/5 20:00警察到着

警察が2人到着しました。筆者は自分の保険会社と電話していたので、事故相手が警察としゃべっていました。私は電話を切り、警察官の1人に停まっていたと伝えました。すると警察官はこちらにシートベルトをしてたか等のお決まりのアンケートをしました。どちらも身体は大丈夫だったので物損事故扱いとなりました。

今思えば、ここでも油断して相手に喋らせていたことが悔やまれます。

2014/2/5 21:00レッカー到着

事故から3時間くらいたってようやくレッカーが来ました.雪の日で事故が多く混んでいたそうです。レッカー中は私は乗せていってもらえないので、相手の保険会社の担当営業に乗せてもらい、修理工場へ到着しました。親切な人だなと思っていました。

修理工場には、もらい事故である事を告げ、レンタカーも出してもらえるので代車はいらないですと言いました。

しばらくして相手保険会社の地域センターから電話があり、「レンタカーの手配をしているので後で連絡します」と聞きました。しかし、その日は結局電話はありませんでした。ちょっと変だなと思いましたが、この時はあまり相手保険会社の対応は気にしませんでした。

2014/2/6 レンタカー到着

朝1番で相手保険会社に電話すると、レンタカーはもう手配済みで私の事務所まで届けてくれるそうです。 事故でレンタカーを出してもらえるのは初めてだったので、こんなに親切なんだなと感心しました。

時間の調整がうまく行かなかったのでこの日は仕事は休みにしました。届いたレンタカーは車屋の代車とは比べ物にならないくらい綺麗で乗り心地も良いものでした。

2014/2/21 修理完了レンタカー返却

修理工場から修理が終ったとの連絡があったので、レンタカーに乗ってとりにいきました。ぐちゃぐちゃだったのが思ったより綺麗に治っていました。なんでも、停止していたところに斜めにぶつかってきたので重要な箇所の破損はなく、板金の量はそれほどではなかったとのことです。乗った感じも前と同じだったので、事故車にはなったけどまあいいか、程度の気持ちでいました。

修理工場へは保険会社から代金が支払われる様なので私は全くお金の事は気にしていませんでした。

2014/2/24 保険会社からの支払い連絡

相手保険会社から電話がかかってきました。

「この度は申し訳ありませんでした。修理工場へは明日代金を支払う手続きをしましたので、こちらから連絡しておきます。この件についてはこれで終了ということでよろしいですか」

との事でした。

「こちらは治してくれれればまあいいですよ( ̄□ ̄#)。示談書は書くのですか?」

と聞くと

「いえ、今回は省略させて頂きます」

と返ってきました。そんなもんなんだと思っていました。

後から、この電話さえ録音しておけばと、何度も何度も後悔することになります。

2014/2/28 状況一変

事故の事はすっかり忘れていたら、修理工場から1本の連絡がありました。

「修理代金が振り込まれていません」

「えっ∑(゚□゚;) 保険会社さんは振り込みますねといってたのですが」

「何でも相手の言い分が変わって、筆者さんが事故当時動いていたと言い始めたらしいんです」

「えー」

びっくりしましたが、この時は軽く考えていました。だって、警察は事故証明を作ってくれているし、保険会社もレンタカーをだして支払うと電話してくれていますし、修理工場とそれで打ち合わせられていますし、相手は保険を使うから何のデメリットもない、そして何より筆者は事故時にちゃんと停止している所にぶつかってくるのをこの目で見たから、そんな事実はいまさら揺らぎ様がないと思ったからです。

なぜそんな事を言い出したのかわかりませんが、放っておけば、相手の保険会社がちゃんと相手を説得してくれてこの件はすぐ終るだろうと楽観視していました。

この時の筆者はこれがこの後何ヶ月も続く試練の始まりだとは知らない愚か者でした。

2014/3/18 自分の保険会社から連絡

いつ電話がかかってくるかなと待っていたのですが相手側の保険会社から何も連絡がありませんでした。そしてかかってきた電話が相手ではなく筆者の保険会社。

「相手が事故の時筆者さんが動いていたと言い出した様です。相手保険会社は筆者さんに電話をしているけど繋がらないとのことです」

留守電サービスは入っているのでおかしいなと思いながら、どうしたらいいですか?と聞くと、

「筆者さんは弁護士特約に入っていないので、私共(筆者保険会社)はなにもできないんですよ。筆者さんが停まっていたのなら無過失なので保険は関係ないのです」

ああ、なるほど、確かにそうだなと思いました。被害者が賠償用の保険を使うなんて変ですよね。安い車なので車両保険も入っていません。

とりあえず了解しましたと言い、今度はこちらから相手保険会社に電話してみました。

まず「担当が変わりました」との声。保険会社はトラブルがあると担当を換えると噂では聞いた事がありましたが、まさにそうで驚きました。

2014/3/18 相手保険会社との電話

「支払いの件、どうなりましたか(´_`。)」

おそるおそる相手保険会社に電話をしてみました。

「申し訳ありませんが、契約者(事故相手)本人が認めないと私共も支払えないんですよ。本人と話してもらえますか」

「でもこの前支払うと一度いったので支払うべきじゃないんですかo(TヘTo)」

思わず本音が出てしまいました。むこうも社内システム的にそうなってるので仕方ないのでしょうけど。

「繰り返しますが・・・・」

「それでは事故についてお話したいのですがどうすればいいですか(TωT)」

「繰り返しますが・・・・」

本当に繰り返しています。まるでロボットと喋っているようです。示談交渉付きの保険って本人は話さなくていいのでは?と思ったのですが、仕方ないので事故相手から聞いている電話番号にかけてみました。

「誠に申し訳ありませんが、この番号はお客様のご都合によりお繋ぎ出来ません」

!?前に一度繋がるか確認したのに!?

急にものすごく不安になりました。どうしようどうしよう。そこでふと前にあったトラブルを思い出しました。

2014/3/18 初めての損害賠償請求書作成

前に自動車屋さんとの支払いでトラブルがあった時は、書面でこちらの意思を伝えれば、証拠にもなり有効だとアドバイスをもらった事がありました。それを思い出して、電話が繋がらないので書面で手紙を書こうと思い、早速作成してみました。

損害賠償請求書と言っても、A4の紙の左に事故相手の住所氏名、右に自分の住所氏名と日付印鑑、内容には、2/5の事故の代金をいついつまでに支払ってくださいと書くだけです。

無視されて放置されるのも嫌なのでおまけで「O月X日までに支払わない場合は以後遅延損害金14%を請求します。」とも書きました。この14%というのは適当です。あまり高すぎて悪人にみられるのも嫌だったので消費者金融の金利くらいかなと思い記入しました。

後で知ったのですが、こんな事を一方的に伝えるだけでは効果は認められず、また書かずとも事故日から民事法定利息といって5%の請求は認められるそうです。

手紙は、配達通知にして事故相手に送りました。保険屋さんにもコピーを送りました。配達通知というのはポストに投函するだけで記録されるので、実際に読んだかどうかは証明しずらいのですが、とりあえず到着済みとなり、住所は存在するということは確認とれました。

慌てて相手や相手保険会社から手紙なり電話なり来るだろうと踏んでいたのですが・・・・

2014/3/25 事故証明書取得の方法

一切返答もなく1週間が過ぎました。全く返事が無いのが気持ち悪いです。保険会社には本人と交渉しろ、本人は電話繋がらずで手紙を送った手前、無視された場合、次にどうすればいいのかさっぱりわかりません。

知人に相談したところ、「事故証明書とれば筆者が停まっていたと書いてあるんじゃない」と言われてなるほどと思い、警察署に行ってみました。そこで言われたのは、事故証明書というのは警察ではなく、「安全運転協会」という場所で発行する書類なのだそうです。郵便局で手数料振込で郵送してもらうことも出来ると言われたのですが、この件、修理工場を待たせている手前、早く終らせたかったので、直接とりにいきました。

窓口で、自分と事故相手の名前を用紙に記入して手数料500円弱払います。しばらくすると

「こちらになります」

と渡された紙をみて絶句。

「2014年2月5日、OO(事故相手の名前)とXX(筆者の名前)が事故を起こしたことを証明する」

どちらの車両がどんな風に事故を起こしたかなど一切書かれていません。そう、これが事故証明です。こんなものを信じて事故状況を証明出来ると今までずっと思っていた自分に飽きれました。

途方に暮れてネットで調べると、警察は人身事故で無い場合は、本当に簡素な報告書しか書かない事がわかりました。人身の場合は比較的詳しく調べるらしいです。かといって、わざと人身にする訳にもいきません。

そして、その簡素な書類、「物件事故報告書」が警察に保存されていますが、内容が簡略なのであまり証拠としては役に立たないとも書いてありました。それでも藁にもすがる思いで警察署に行ってみました。

2014/3/25 物件事故報告書の取得方法

警察には車庫証明をとる時や、オークション詐欺にあった時など何回か行った事はありました。いつもの様に受付で「物件事故報告書を見たいのですが」と言うと、どうも例外的な件だったらしく、交通課のほうに直接行く様に言われました。

交通課の中には何人か警察官の方がいらっしゃいました。同じ様に「物件事故報告書を見たいのですが」と言うと「そんなもの弁護士以外には見せられないよ」と一蹴。こっちは被害者なのに泣きっ面に蜂でちょっと凹みますが、頑張ってネットで見た通り言ってみます。

「個人情報開示という意味で、私が主語の部分だけ開示してください(´_`。)」

しばらく検討されたあげく、内容を読み上げるだけならと対応してもらえました。そこに書いてあったのは・・・

2014/3/25 物件事故報告書の内容

「筆者は交差点で左折中に事故相手と接触した」

左折中!?一旦停止して待機してたのに!?どうしても納得いかなくて、当時、筆者らから事情を聞いた警察官の名前を教えてもらい、直接聞きに行きました。こちらは交番の方でしたが当時の事を良く覚えていて親切に対応してもらえました。

「左折中というのは、交差点に差し掛かって指示器をだして、一旦停止して発進して左折が終って直進になるまでを言うんですよ」

ああ、それなら納得です。なんでも警察としては過失割合の話に関わらない様に交差点の場合はわざとそうしているらしいのです。

また、略図にしても本来の交差点は

ですが、警察の報告書ではここまで略されているとのこと。

これでは筆者の車がまるで交差点内で立ち往生している様にも見えかねません。恐ろしいことです。

最後に興味深いことを聞けました。

「事故証明書の甲と乙には慣例的な意味があって、甲が非優先、乙が優先道路であることが多いです。保険会社によってはこの甲、乙を見て、甲の過失が大きいと判断するところもあるようです。今回は全くランダムで特別な意味はありません。」

そして甲欄には筆者の名前が・・・ランダムで決めたとはいえ、あんまりいい気分ではありません。

それでも事故報告書の記載の潔白をはらすにはいい情報だったので、ひとまず県警の方々に感謝です。

そして、「もしかしたら相手保険会社はこの報告書を見て勘違いしているのかもしれない」と考え、上記の事を手紙にまとめて保険会社に届けてみました。もしかしたらすぐに「すみません、こちらの勘違いでした!」と電話が来るかもしれません。

2014/3/26 保険会社の監督は金融庁監督局保険課

そんなわけはありませんでした。相変わらず電話も一切かかってきません。さすがにここまで無視されるとイライラしてきます。

探りで電話してみました。

「はい、保険会社です。」

「あの、筆者ですが、何か言う事はありませんか(´_`。)」

「ありません」

・・・完全に相手にされていません。

よく考えると、保険会社は放置しておいたほうがいいのですね。そうすれば権利が時効になるので自分は支出しなくてすみます。 そんな無秩序な企業が認められていいのか!?という気分にもなります。せめて事故内容の話くらいはするのが義務ではないのでしょうか。

そこで思いついたのが保険会社は金融庁の認可制だということ。このように、一度支払うと言った事を簡単に曲げて無視し続ける会社を認めていいのか意見を聞いてみようと思い手紙を書きました。おそらく、個別の事件についてはノータッチですので、一般的に、このような場合があった場合は示談相手を無視し続けるというのは正当でしょうか?という内容にしました。

警告の意味もこめて、まずは保険会社の地域センター長宛に金融庁への意見要求のコピーを届けました。しかし、相変わらず数日間経っても電話もなく無視を続けるので、そのまま意見書の送付に至りました。

2014/3/31 金融庁監督局からの電話

あんまり期待していなかった行政ですが、ちゃんと電話がかかってきました。相談センターという窓口があるそうです。

「こちらとしては直接指導はできないので、この書類を保険会社のしかるべき部署に送付という形でよろしいですか」

しかるべき部署に送付するというのがどれくらいの効果があるのか不明でしたが、やさしそうな声の担当の方が話を聞いてくれたので少しは気が紛れました。送付はお願いしておきました。

2014/3/31 一般社団法人 日本損害保険協会への相談のしかた

事故証明をもらった時にチラシを1枚もらいました。「交通事故紛争の相談 日本損害保険協会」。無料相談の様なので、仕事を休みにして電話してみました。丁寧そうな担当の方ですぐに面会してもらえました。

事故の発端から相手の言動変化によるトラブル、保険会社が無視し続ける対応についてお話しを親身に聞いてもらえました。 が、やはりこちらも直接指導する権限はなく、どうしてもの場合は、話し合いを仲介することなら出来るそうです。

保険会社との話し合いを仲介というのはまさに筆者が求めている事でしたので、覚えておこうと思いました。 最後に一般論として日本損害保険協会の担当の方にこんな質問をしてみました。

「例えば貴方が車で駐車している時に、筆者が故意に貴方に車をぶつけ、貴方が動いていたと主張したとします。つまりゴネ得ですよね。貴方ならどうしますか?(´_`。)」

「私なら9:1になっても認めて早く事件を終らせたいです。なにかあると怖いですから」

非常に脱力してしまうお答えでした。やはり日本の法律ではゴネ得には泣き寝入りしかないのでしょうか。もやもやしながらその日は帰路につきました。

2014/4/3 初めての陳述書の書き方

相変わらず音沙汰なしで時効だけが近づいて行きます。そういえば事故相手方のアルバイト先の経営者は筆者が昔お世話になった方だったのに気づきました。

あまりご迷惑をおかけしたく無かったのですが、藁にもすがる思いで相談してみました。そこで情報が急進展。

「事故相手さんが事故の日の事を話してましたよ」

おお、それですそれです。そこ重要。証人になってください!というと、快く頷いて頂けました。というのも、事故相手の人物は(ここには書きませんが)、仕事場の人が証人になるのを快く頷けるような人物だったということです。

詳しく話を聞く内に、えらい人と事故で縁を持ってしまったなという気持ちになりました。まさに道を走っていて隕石がぶつかってきたとしか思うしかありません。とはいえ、経験はお金にかえられないので勉強だと思って頑張ります。

さて、陳述書の書き方ですが、まずA4の紙の左側に「xx裁判所御中」、右端に日付と証言者の住所氏名と直筆名と印、一行目に「私はxxでxxしているOOです。この度2014/2/5に発生したOOとXXの事故について以下の様に陳述します。」と書き、真ん中に「記」あとは箇条書きで簡潔に記述すればOKです。

2014/4/3 修理工場の人にも証人になってもらう

ぜんぜん進展がなかったので気が滅入っていたのですが、少し進んだ感じで元気になってきました。そういえば、保険会社が最初10:0で話を進めていたことも重要だな思い、修理工場の人にも証人になってもらう事にしました。

現時点では一番損しているのはこの修理工場なので、非常に申し訳なく、筆者としては会わせる顔もなかったのですが、意外な事に筆者を信用しているからと言って頂き、快く証人になってもらえました。

協力してくれる人達がいて筆者はうれしくて泣きそうになりながらこの日は帰路につきました。

2014/4/4 弁護士さん登場

思えば今までこの修理代だけの為にどれだけ時間を費やしたでしょう。一応、作業記録はつけて請求してみようしていますが、あんまり期待はしていません。このホームページの取材として同じ思いをしている人への助けの為の労働だと思って頑張ろうと思います。

久しぶりに相手保険会社に電話してみました。むこうは無視し続けているのでどうせまた同じ繰り返しかなと思っていたのですが。

「弁護士がつきましたので今後はそちらとやり取りしてください」

弁護士!?こんな小額数万円のどっちが払うというやり取りの為に弁護士を使うと明らかに赤字なのでは?といらない心配をしたのですが、さすがにこれはこちらも身構えます。

「示談交渉をせずに弁護士をつけるんですか。相手(加害者)本人とはコミュニケーションはちゃんととれているんですか(´_`。)」

「それは私どもが答える必要ありますか?弁護士がついてますのでそちらとお話ください。」

「弁護士は相手(加害者)についたんですよね。筆者は保険会社さんのことを聞いているのですがo(TヘTo)」

「繰り返しますが・・・・(中略)・・・・弁護士がついてますのでそちらとお話ください。」

「最後に相手(加害者)と話したのはいつですか(TωT)」

「繰り返しますが・・・・(中略)・・・・弁護士がついてますのでそちらとお話ください。」

また機械のような対応です。なんだか1人で喋ってる様で悲しくなり、これ以上、保険会社と話すのはやめることにしました。

「わかりました。それでは次いつ連絡をもらえますか(T_T)」

「弁護士が連絡をするのでお待ち下さい」

どうせまた数週間、放置プレーでこっちがもんもんになるのを狙っているのだろうと疑心暗鬼な筆者。弁護士事務所と担当の電話番号を聞いてこちらから連絡する事にしました。

2014/4/2 弁護士さん連絡

それでも、弁護士とはいえまだロボットじゃない示談交渉相手が出来たのは進展かもしれません。弁護士ってこっちが勝手に電話していいんだろうかと思いながら勇気をだして電話。

「はい、xx事務所です。」(優しそうな女性の声)

「OO弁護士おねがいします。(゚ロ゚;」(緊張)

「はい、お電話代わりましたOOです」

以外に若い声だったので少し驚きました。弁護士というと怖くて威圧的な印象ですが、お若いだけで少し安心します。 (後で写真も見る機会があったのですが、なかなか好青年でした)

「基本的には書面でこちらから提案を送るので、それで折り合いがつかなかったら法的手続きとなります」

さすがに私は敵である交渉相手なので職務上、フレンドリーとまではいきませんが、わりとちゃんと話をしてくれそうな印象です。

2014/4/4 事故状況説明書の書き方

相手弁護士さんに今までに相手や保険会社に渡った書類を確認しようと昨日電話したのですが、折り返し願うもかかって来ず。 もしや相手本人、保険会社に加え、弁護士までもが放置プレー攻撃!?と心配しつつ。(次の日ちゃんとかかってきました)

事故状況説明書を書いてみました。事故現場の簡単な図面や写真、破損状況の写真もつなぎあわせて起きた事を書いて行きます。 保険会社も作ってくるのでしょうが、どう考えても筆者に不利なものが出来るのは目に見えてるので。

写真は現場の上から空撮したものが手元にあったのでそれを利用。どうしてそんな角度でとったかと言うと、そう、相手車両のタイヤ痕がついていたからです。しかも、交差点のセンターからかなり外れて(警察に見せたら道路交通法第34条2項違反で)筆者につっこむ跡がありありと写っています。

あと、破損状況写真ものせました。修理工場の方によると、この壊れ方から筆者が停まっていたことの証明ができるそうです。証人にもなってくれるとのこと。迷惑をおかけしているのは私なのに感謝としかいい様がありません。

こうやっていろいろな方が私の相談を聞いてくれたりアドバイスしていただけたり、証人までなって協力してくれることは、涙が出るくらい嬉しいことです。保険担当者のロボット対応で凹んでいても頑張ろうという気持ちになります。

2014/4/5 相手弁護士さんと再び電話

弁護士事務所に言付けした件について相手弁護士さんから電話がかかってきました。ちゃんとかかってきて安心しました。

要件は昨日書いたちょっとしたことだったのですが、こんな風に弁護士の先生と電話でお話する機会は少ないのでご迷惑を承知の上で、興味本位で色々聞いてみました。

まず、「・・・で折り合いがつかなかったら法的手続きとなります」の法的手続きというのは具体的には「調停」や「訴訟」の事を言うそうです。調停はむしろこちらがしてほしい位なので費用負担してくれるなら大歓迎です!と言うと、「筆者さんの場合は訴訟となりますね」とのこと。訴訟というのは小額ではなく通常訴訟のことだそうです。

それこそ、数万円の誰が払うの話なのでそちらの経費が心配になってしまいますが、この辺りがポーカーのような駆け引きなのでしょうかね。いずれにせよ筆者は経験値を上げる意味で負けてもいいので訴訟というものを体験してみようと思っています。ただお金はなるべくかけずに・・・。

あと、弁護士は(人の事は言えませんが)書面でのやり取りを主としますが、ここで筆者が今まで感じていた疑問は「書面は受け取られない可能性がありコストもかかる」という点です。この点も思い切ってぶつけてみました。

「家にあまりいない(実際に事務所にこもっている事が多い)ので、内容証明等うけとれませんが、確実に着信して費用もかからないE-MAILでのやり取りは出来ますか?(・_・;)」

簡単に印鑑を偽造出来る郵便よりも、偽造不可能な電子署名ができ、カーボンコピーで第三者証明もできるメールのほうが遥かに優れていると筆者は考えます。この若い世代が、こんな常識はずれな要求にどう対応してくれるのか、そして停車していた筆者をどんなトリックをつかって動いていたことにするのか。これからが不安でもあり楽しみでもあります。

2014/4/7 週が明けて

あれから示談連絡を待っているのですが週が明けても特にありませんでした。そういえばもしかしたら先週送ったFAXに書いたアドレスの印字がぼやけて見えなかったのかもしれません。

どうしようかなと思い、弁護士事務所のホームページをよく見ると、ドメインに関連づいてメールアドレスが公開されていました。 責任ある弁護士事務所が公開しているメールアドレスです。見ないで放置されているわけはないと思い、思い切ってそちら宛にもメールを作ってみました。

とりあえず、内容は公開鍵の交換と、筆者からの主張書類の電子的な場所の通知、示談交渉の催促的な内容にしました。

正式な文章ですので電子署名をして改ざんに対策します。このあたりは、お相手が弁護士さんなので電子署名法を熟知されているでしょうから安心出来ます。

時効は刻一刻と近づいており不安ではありますが、ひとまずは返事を待つ事にしましょう。

2014/4/10

弁護士さんからは電話メールとも連絡ありません(´_`。)もうしばらく待ちます。

2014/4/11

今朝、相手保険会社の社内プロキシからこのページへのアクセスがありましたので見てはもらえてる様です。WindowsXPは昨日からサポートが切れて危険なので大切なお客さんの個人情報を扱う保険会社の業務用PCでは使わないほうがいいですよ(´・ω・`)

WindowsNT5.1=WIndowsXP

2014/4/12-14

特に変化はありませんでした。弁護士さんからも電話メールとも連絡ありません(´_`。)焦ります。

2014/4/15 訪問

本日は、仕事を休みにして、事故相手の免許証のコピーをたよりに一度訪問してみようと家まで行ってみました。念のため、第三者として知人にお願いしてついてきてもらいました。いつもあだ名で呼ばれていて実は住所も本名も知らないのですが、困っている時には快く助けてくれる頼もしい人です。筆者は能力も権力も全くありませんが、人間関係にだけは恵まれているなとつくづく思います。縁に感謝します。

駐車場にはあの時ぶつかってきた車が停まっていました。こちらも綺麗に治っていてほっとしました。ご在宅のようです。

カメラ付きの呼び鈴を2回ならしてみます。・・・が、反応なし(´_`。)

中からはゴソゴソと音は聞こえるのですが、結局お気づきになられない?様で会う事はできませんでした。

連絡がないとは言え、弁護士が入っている状態であまりしつこくしても問題なので、この日は友人と食事後、事務所に戻り事故状況説明書の推敲をしていました。

2014/4/16

弁護士さんへ。毎日このページをちゃんとチェックして頂いているようで、ありがとうございます。ずっと示談交渉の連絡を待ってますので、電話かEMAILかWebで、ちゃんとお返事くだされば幸いです。

2014/4/20 修理工場へ一旦支払い

信用してると言って頂いた修理工場ですが、代金をずっと待たせておくのは、やはり気が許さないので、筆者が一旦支払うことにしました。戻るかどうかわからない数十万円のお金を渡す時はさすがに緊張しました。でも今まで修理工場はこんな気持ちだったんですね。本当に申し訳なく思います。

さて、これで自軍は筆者一人です。たった1人ですが、周りの応援してくれる人達や全国のゴネ得被害にあっている方々の為に最後までやれるだけの事はやるつもりです0(`・ω・´)=〇

2014/4/21 少額訴訟。そして驚愕の事実

裁判所に訴状を提出してきました。訴状は決まった様式は無いので、裁判所の方で用意してある参考様式から項目だけ漏れが無いように自分で書類を作っていきます。

今まで集めた証拠書類を2部ずつコピーして、右上に「甲1号証」「甲2号証」の様に採番していきます。何ページかにまとまった書類はまとめて号証をつけ、右下にページ番号をつけておきます。訴状も何ページかにまたがるのでページ番号を忘れずにつけておきます。

初めてなので少額訴訟の少の字を「小」に誤記したりと、しょうもないミスを連発したのですが、簡易裁判所の担当の方がすごく親切で、一緒に丁寧に添削してくれました。思えば、この件が始まってからこんな風にちゃんと筆者が作成した書類に一緒に目を通してもらえるのは初めてです。裁判所というとなんだか怖い印象ですが、ちゃんと対応してもらえるので気軽に相談に来たらよいと思います。

そこで添削してもらううちに重大な事実に気づきました。

「相手さんのお名前が違いますよ」

ええっ(::::;:.゚Д゚.:;::::)ノ

よく見ると確かに筆者が書いた資料と事故証明書の名前のつくりの部分が微妙に違います。今まで全然気づきませんでした。 訴状はすぐになおしたのですが、思い起こされるのは今まで相手や保険会社弁護士に送ってきた書類群。

先方は当然、気づいていたのでしょうが、、、、思えば全く返事がない原因はそこで、名前が違うから請求や主張は無効ってことで放置されていたのではないか!?と深読みしてしまいました。

もう陳述書などは間違えた漢字になってしまってますので、証拠として採用されない危険すらあります。漢字つくりの微妙な違いに気づかなかった筆者の不注意によるもので非常に悔やまれます。まんまと泳がされてしまった気分ですがもう後にはひけません。

2014/4/22-2014/4/25

少額訴訟の訴状が先方に届くのは大体1週間後とのことなので今週は特に変化はありませんでした(´_`。)

車のボンネットをよく見ると割れ傷がありました。修理工場に相談すると、多分作業中に力をかけたのが原因との事で無償で修理して頂けるとの事です。あれからずいぶん時間が経っていたので、筆者が後で引っ掛けただけなのかもしれないのに、快く無償対応してくれたことに驚きました。改めて信頼のできる修理工場とお付き合いさせていただけで良かったなと思いました。

2014/5/13

訴状の提出から3週間が過ぎました。まだ裁判所より招集状が送られてきません(?_?) その前に裁判日の打ち合わせの電話があるはずなのですが・・・。さすがに心配になって簡易裁判所に電話してみました。

窓口では事件番号を聞かれました。わからなかったので訴状の提出日と名前を伝えたら担当の方にかわって頂けました。 なんでも、ちょうどこちらに裁判日の打ち合わせ電話をしようとしてたとのこと。焦りすぎましたね。失礼しました。

裁判日は歯医者の予約の様に開いている日から選ぶ感じでした。私の場合は6月19日が空いていたのでそこを予約してもらいました。

当日は証拠書類の原本と、関連する領収書類があれば持ってきてくださいとのことでした。念の為、細かい領収書までとっておいて正解でした。

お聞きしたら、裁判日打ち合わせまでは、いつも3週間かかるわけでなく、今回はゴールデンウィークが重なったのが遅くなった理由だそうです。通常は1−2週間とのこと。連休前に訴状を出される方は注意したほうがよいでしょう。

6月19日まで1ヶ月以上あります。証拠書類や主張に漏れがない様、十分に精査して裁判に備えようと思います。

2014/5/19風評の流布

本日、衝撃的な電話がありました。電話は事故相手の元アルバイト先の人で以前に証言者になって頂いた方からです。こちらの一方的なお願いにも関わらず、快くご協力を頂きとても感謝させて頂いていた方なのですが、その方のお話を聞いてとてもショックを受けました。

なんでも、筆者の事故相手が、上記の証言者の方の関係会社に電話をかけてまわり証言者の方の悪口を流布してまわっているらしいです。

確かに、証言者の方のお名前が入った陳述書は、先週の段階で訴状と一緒に裁判所経由で事故相手に送付されています。それにしても筆者を悪く言われるのならわかりますが、直接関係のない第三者の方にこんな形で迷惑をかけるなんて。

完全に筆者の誤算でした。証言者の方には、直接関係のない事故にも関わらず、特に利害関係はないのに善意で協力して頂いていました。筆者のみの都合で陳述書にもサインして頂き、ご迷惑はおかけしませんと約束もしていました。

それが、こんな形で証言者の方の名誉を傷つける結果となってしまいました。知らない人にとっては嘘も真実ともとらえられかねません。無関係な人を巻き込んでしまった。悔やんでも悔やみきれません。

今更謝ってもどうしようも無い事ですが、ひたすら謝りました。証言者さんからは、「こちらも責任をもってサインをしたんだから、筆者さんは気にしなくていいですよ」と言って頂き、また涙が出そうになりました。

協力してくれる方の名誉の為にも、この裁判、絶対に負けられません。あげ足をとられない様に全力で戦います。

2014/6/18 裁判前日

いよいよ裁判の日が明日に迫ってきました。準備は万端のつもりです。今まで応援してくれた方々に恥じることがないよう、また同じ様にゴネ得被害にあっている全国の方々の励みになる様、完全勝訴を目指して臨みます!

2014/6/19 そして裁判

今日は裁判の期日です。10時半からだったのですが遅刻してはいけないと思い9時半につきました。受付で通知を見せます。

「10分前まで法廷は空かないので待合室で待っていてください。」

せっかくの裁判体験なので、読者の皆さんに色々お見せしようと写真を撮りたいところです。

「わかりました。ところでこの筆者の名前の入った帳面の写真はとってもいいですか?(・∩・)」

「絶対に駄目です!裁判所では、所内はもちろん、敷地内でも撮影録音は禁止です(ー`´ー)」

失礼しました。法廷内はテレビなんかで絵を描いているので駄目なんだろうなと思っていたのですが、敷地内、たとえ駐車場でも撮影はNGなのですね。

待合室は自販機や子どもを遊ばせる場所もありました。それだけでは退屈なので時間まで裁判所内を散歩します。

競売物件資料閲覧所は自由に入っていいのは知っていたのですが、以前の不動産屋さんで賑わっていた頃と比べると閑散としてて形だけの部屋になっていました。今じゃインターネットでみれますからね。

開いて無いはずの法廷は扉を押すと空いていました。覗き込むと円卓があり傍聴席が柵でくぎられています。真っ暗だったので入っていいかわからず躊躇していると職員さんが通りかかりました。

「ここで裁判があるのですがもう入っていいのですか?( *゚д゚)」

「あ、筆者さんですね。ちょっとこちらに来てください」(事務所窓口に案内される)

え?法廷でやるんじゃ無いの?ちょっと拍子抜けです。

「こちらをご覧ください」

わたされたのは2冊の書類。その内容は、、、、、

2014/6/19 意外でない意外な展開

一冊は「答弁書」と書いてあります。あて先は簡易裁判所、差出人は相手弁護士です。ご丁寧に三人いる事務所の三人とも連名で書いてあります。三人パワーで迫力があります。

おそるおそる開いてみます。

「事故の修理代とレンタカー代、レッカー代については争わない」

おお、それってつまり、相手さんが10:0を認めたということですねv(。・ω・。)めでたしめでたし

・・とはなりません。続いて書いてあったのは

「通常訴訟への移行を求める、その他費用については否認する。」

通常訴訟とは今回の少額訴訟の様に一回では終らず、半年くらいかけて答弁する訴訟です。まとめにも書いたのですが、これは常套手段だそうです。

つまりは「お前これくらいの金額の為に高額な弁護士雇って仕事休んで半年間労力をかけるの?やめとけば?」というメッセージです。

その他費用というのは、この訴訟費用であったり、細かなコピー代その他もろもろです。本当、ちっぽけな金額です。

とはいえこれは相手がゴネさえしなかったら発生しなかったお金です。ここで認めたら、それこそ全国のゴネ得被害者の方々にあわせる顔もありません。

判例や費用対効果ではやる意味が薄いと思いますがどうしますか?と聞いてくる裁判官に筆者はきっぱり答えました。

「通常訴訟を受けます。筆者はコピー代20円でも取り返せば勝ちだと考えています」

2014/6/19 一度取り交わした示談書を錯誤を理由に取り消せるのか?

実は筆者には最終兵器があります。示談書です。これは相手本人に書いてもらったものです。中には上記のコピー代を含めた金額を支払う旨と相手本人の直筆署名があります。

弁護士保険会社がなにも示談交渉してこなかった為、苦労の末、本人と会ってなんとか説明の上、書いてもらったものです。

だからこそ、今回の通常訴訟移行は意外でした。相手と筆者はもう終ってるのに、まるで弁護士が焚き付けている様です。たしかに弁護士はそれが仕事だから終ってもらっては困りますよね。軍事国家が他国の内戦に介入して戦争したがるのと似てます。武士や軍人は戦争しないと生きていけないのですから。

とはいえ、三人法律事務所三人の連名パワーで書かれた薄っぺらい答弁書の中身は希薄すぎて、弁護されている人が可哀想なくらいです。

「示談書は被告が法律知識がとぼしかった為の錯誤で強迫によるものです。以上。」

うっかり書いたので示談書は無効ね、という主張で、その先に何の論理も根拠もありません。単に否認するだけなら子どもだって出来ます。

そもそもそんな、ウッカリ論が通るなら世の中の借金みんな帳消しにできます。

半年伸びてしまったこの事件ですが、争点は過失割合ではなく、示談書の無効化になってきています。

一度取り交わした示談書をどうやって無効取り消ししてくるのか!?そんなこと可能なのか?

これから、相手弁護(団?)がどうでてくるのか恐ろしくもあり、楽しみでもあります。

次の答弁は7月16日ですヾ(*・ω・)ノ。

2014/6/20 通常訴訟では答弁書ではなく準備書面

答弁書に対しての答弁は期日にしてもよいのですが、事前に裁判所に提出しておいても大丈夫です。そうすることで相手方にその書面が郵送され、早めのやり取りができます。

ここで気をつけたいことがあります。書類は答弁内容ではあるのですが、通常訴訟中の答弁書類は「準備書面」という扱いになることです。答弁の期日への準備というわけですね。

書き方は一行目に「平成x年 第y号 損害賠償事件」(号数と名称は裁判所に確認しておきます)、二行目と三行目には「原告 ○/被告△」、次行中央に「準備書面」の文字、そして次行右に自分の住所氏名。残りに自分の言い分を記述します。

その言い分に対して証拠がある場合はまた「甲x号証」と証拠の上に記しておきます。そしてそれぞれを3部にコピーして、そのうち2部を裁判所に持っていきます。準備書面には全てに押印します。準備書面が複数ページある場合はページ番号を書いておきます。

というわけで本日、筆者は準備書面を裁判所に持っていきました。昨日の今日で、期日まであと1ヶ月はあるのでそんなに急がなくてよかった(期日に持っていってもいい)のですが、上記のように早めに決着をつけることにも繋がるので早めに提出しました。

相変わらず簡易裁判所の方々は初めてでご迷惑をおかけしている筆者に親切丁寧にやり方を教えてくれました。「通常訴訟なのに弁護士つけなくて大丈夫ですか?」と心配していただいたのですが、なんとか自分でやってみようと思っています。

争点は相手が認めていない「ゴネ得」されたことに対する費用です。当初は相手が動いていたと駄目もとで嘘をついておいて、証拠的に不利になったら「ごめんごめん、修理代払うから許してね」で済むかどうかということです。これは、この記事のテーマでもあり、それを日本の法律が許すかどうかは非常に興味深いところです。

もう一つの争点は「示談書を取り交わしたのに、あとで錯誤(うっかり)や強迫(危害を加えると脅された)を理由に無効取り消しにできるのかどうか」です。うっかりも脅しも、事実はなくとも言うだけなら後からいくらでも言えます。それが通るのであれば世の中の契約はみんな無効取り消しにできます。そんな論理を法律事務所の看板を傘に所属弁護士全員の連名で平然としてくる人々の主張が通るのかどうか。こちらも興味深いです。

今回の準備書面にはその2つの論点に対する思う所を書いてみました。裁判所の方がおっしゃるには、すぐに相手弁護士に送って頂けるとのことです。迅速な対応感謝します。

ちなみに今回は筆者個人vs弁護士(団?)ですが、ほとんどのケースの弁護士vs弁護士の裁判の場合は、裁判外で弁護士同士、個人的に話し合って実質和解してから裁判に臨むケースが多いのだそうです。まったくドラマと現実は全然違いますね!

2014/7/16傍聴裁判

1ヶ月が過ぎました。結局、送った準備書面に対して相手弁護士さんからは相変わらずなにも連絡はありませんでした。

今日も緊張して裁判所におもむきます。裁判は10:30からでついたのは9時30分。少々早すぎました。受付の人に暇なので他の裁判傍聴していていいですか?と聞くと快くどうぞといってくれました。

どんな裁判やってるのかなとリストをみるとよくありそうな債権回収系に混じって、わいせつ系の事件が。興味津々で傍聴人扉から入ってみました。

傍聴席には他にも数人座っていて、関係者は10人以上。開廷前は弁護士と検事の方が打ち合わせしており、やはりドラマとは違うなとの印象です。

開廷直前の静かな緊張感。その後、被告人が拘束されながら入ってきます。

見ていたのは30分だけだったのですが、弁護士検事ともに若い女性の方なのに卑猥な用語を淡々と用い被告に質問する様はやはり職業だからできることなのだなという印象でした。

この様に裁判傍聴はだれでも手続き無く簡単に行うことができます。ドラマにはないリアルなやり取りが聞けるので行ったこと無い人はぜひ挑戦してみてください。またの機会に傍聴のしかたを記事にまとめようと思います。

2014/7/16同日 戦争屋

いよいよ筆者の裁判の時刻です。法廷の前の扉の前で待っていると中から裁判所の人がでてきてどうぞと中に通されました。

最初の少額訴訟の時とは違い、広めの部屋。裁判官の席の前に向かい合う形で原告被告席があり、残りは傍聴席です。さすがに筆者なんかの少額ゴネ得被害裁判くらいではだれも傍聴しにきませんね。

筆者が座ると外に被告弁護士を呼びにいかれました。なるほど、法廷前で鉢合わせすると気まずいですからね。思えば相手弁護士さんの顔を見るのは初めてです。写真で見るよりおとなしそうな方でした。

さて、なんでも受けて立つぞと意気込みますと(`・ω・´)

「開廷前に被告弁護士と今後の流れの打ち合わせをします」

と裁判官。そして3人で出て行ってしまいました。筆者は法廷にぽかんとひとりぼっちです。( ゚ ● ゚#

3人で何を話しているんだろうととても不安になります。まさか筆者に内緒で結果をネゴしているのでは!?

心配の中、10分以上たってようやく戻ってきました。

裁判官によりますと、なんでも和解を薦めたのに相手弁護士さんが断ったそうです。筆者は最初から和解でもいい姿勢なのですが、やはり戦争屋さんは戦争をしたがるものなのですね。

まずは、証拠書類のチェックを始めます。前に出した証拠書類の元本を提出してチェックしてもらいます。相手の書類は写しとのことで省略されていました。

さて、いよいよです。なんでも受けて立つぞと意気込みます(`・ω・´)と・・

「以上で終ります。次は1ヶ月後です」

ガクー ミ(ノ; )ノ =3  

正味5分ぐらいで終ってしまいました。そう、裁判一日目はこれで終わりなんです。前回と同じく意気込んで来て二度目の肩すかしです。相手弁護士さんはそそくさと帰っていってしまいました。

筆者が1ヶ月前に急いで出した準備書面はいったいなんだったのでしょう。訴状をだして4ヶ月。全く議論が進んでいません。まったく司法システムには疑問を感じずにはいられません。

そしてまた一ヶ月前と同じく悶々としながら帰路につく筆者でした。次の裁判は8/13です。

2014/7/16同日

かれこれ半年綴ってきたこの記録ですが、更新する度に沢山の方にリツリートやコメントを頂き、それがとても有り難く、励みになっています。皆さんのお陰で相手のゴネにも保険屋さんの放置プレーにも相手弁護士さんの裁判延長作戦にも耐えられているのだと思います。筆者一人ではとっくに泣き寝入りです。本当にありがとうございます。これからも頑張ります!

2014/8/12 まさかの3度目のゴネ得攻撃

相手方の準備書面が届きました。裁判直前に送るのは相手に時間を与えないテクニックなんでしょう。少なくともそんな小手先技術を使う必要があるくらいの主張内容ということは確かそうです。正当な根拠があれば相手に時間をいくら与えても大丈夫なはずですからね。

そんな裁判直前に送ってきた書面をみてガク然。

「もう既に事故損害費用は支払いました。」

・・・・・どこどこ!?そんなのもらってないぞー。

主張内容は示談はうっかり錯誤で行い、その後筆者に事故損害費用を支払ったとのこと。事故当初は筆者が動いていたと主張し、示談書はうっかり書いたと主張し、挙げ句の果てには費用は既に手渡しで支払ったと主張。たしかにどれも、主張が通ればあわよくば減額にはなりますが・・・・ここまでゴネが続くとは。

こんなゴネを防ぐために世の中、領収書があるんじゃないの?と思ってしまいます。だってコンビニで商品を持って代金を支払わずに外に出て「支払いました」じゃ通りませんよね。

予想外の主張に唖然としながらも明日の準備書面を作ります。2回目の準備書面は「第2準備書面」と表題をつける様です。

答弁内容としては、上記書面に論点ずらし攻撃があったのでその点を主張し、支払いました攻撃にはシンプルに否認と書き、示談時の状況を説明し証拠の提出を求めました。

さて、明日は月一回の裁判の日です。どうなることやら。

2014/8/13 お盆の裁判所

お盆なので裁判所は閑散としています。いつもの通り受付に向かうと偶然にも相手弁護士と鉢合わせしました。さすがに3連続でゴネ得されたので怒りが込み上げてきます。 睨みつけると相手はニヤニヤしながら「どうしました?」

弁護士のにやけ顔に筆者の怒りはピーク噴火しそうです。とはいえなんとか理性でこらえます。筆者のこれまでの負担なんかなんとも思っていないのでしょうね。

この怒りを今日こそ裁判でぶつけるぞと意気込んで法廷に向かいます。とそのまえに、昨日徹夜でつくった期限ギリギリに送られた準備書面に対する答弁書面を簡易裁判所の係に提出します。

ついでに電話や録音の証拠提出の仕方も聞きました。録音は基本的にSDカードなどで提出するのではなく、「反訳書」という名前で文書に書き起こすのだそうです。データは求められた時に提出する準備をしておけばよいとのこと。反訳書は内容の抜粋でもよく、その場合はその旨を記載。また反訳書自身に「甲x号証」のように証拠番号をつけます。そして付加書面として「証拠説明」という形でこの反訳書がなにを意味するのかを書きます。

さて、裁判官と書記、相手弁護士と筆者がそろいます。

「被告から第1準備書面が出ています。陳述扱いでいいですか」「はい」 「それに対してから原告から第2準備書面が出ています。陳述扱いでいいですか」

陳述扱い???なんでも聞いてみます。陳述扱いというのは書面の内容を述べましたよという扱いのことで、そうすると改めて読み上げないそうです。

まあ読み上げる必要もないだろうと「はい」と答えました。

さて、なんでもこい!と身構えると

「今から今後の裁判の流れについて被告弁護士と別室で話し合いをします」

・・・・デジャヴ!(;゚□゚)

前回と同じじゃないですか。またしても筆者は広い法廷でひとりぼっちで待ちます。また何の相談をしているのだろうと不安。裁判官と弁護士が仲良く、素人のくせに楯突く筆者の悪口を言っているのではなんて余計な心配をします。

もんもんとしていると3人が戻ってきました。ぼっち感で溺れそうです。

「それでは次は尋問でいいですか」と弁護士に。「はい」と弁護士。

おいおい、こっちには聞かないの?尋問って何??

「それでは次までに証拠申出書を提出してください。以上です。次は9月24日です。」

ガクー ミ(ノ; )ノ =3  

また数分で終了。期日直前にいじわるく送られてきた被告準備書面や筆者が昨日それに対して徹夜で作った書面の内容については一切ふれられませんでした。いったい何が進んでいるのか全くわかりません。

討論の応酬の裁判はドラマの世界だなとつくづく感じながら、窓口に向かいます。

さて尋問というのは本人や関係者を呼んで直接弁護士や裁判官が質問をすることです。尋問は基本的には立証する側、筆者の場合は筆者自身が筆者の尋問を申し込む形になります。

自分で自分の尋問を申し込むのに非常に違和感を感じました。そもそも筆者の主張はすべて書面で書いているので相手が文字を読めない人でもない限り口頭で言うのもかわりません。

「これ出す意味あるんですかね」と係の人に正直に言います。

「出さなくてもよいのですが、結局裁判官は筆者さんに質問をすることになります。出しておけばその質問内容を指定できるので、筆者さんが有利な発言ができます。」

うーん、わかったようなわからないような。

もしかして今までの大量の書面は手間がかかるので結局読まれていなくて、結局口頭質問の雰囲気で判決を決めるだけなんじゃないのか?とさえ思ってしまいます。

ちなみにこの証拠申出書、第3者を連れてくる時も使います。任意の場合は「同行」、裁判所から呼び出してもらう場合は「呼び出し」にします。呼び出しには応じる強制力はないようなのでほとんどが同行するとのことです。

次は一ヶ月以上あけて9月24日。今回も愚痴ばかりになりましたが、次回は被告本人がどんな顔をして尋問に出廷してくるのか、いったい何を言い出すのかは楽しみでもあります。

証拠申出書で筆者自身が尋問を申し込むかどうかは、まだ迷っています。ほっておいてどんな質問をされるのかも興味があります。

全然進行感がない裁判に心が折れそうになりますが、この日記、「やはりゴネ得は文字通りするだけ得で何のペナルティもありませんでした。終了。」とは絶対にしたくありません。全国のゴネ得被害者の方の応援が長い不安な空き期間も耐えさせてくれます。最後までがんばります!

2014/8/13 同日

ブログを見てくれた知人から励ましの電話を頂きました。この方は当初の私の停止潔白の重要な証拠を頂いた方です。ちゃんと随時、報告するべきなのですがこうやってホームページを見ていただいており、事件に巻き込んでしまいご迷惑をおかけしてるにも関わらず、がんばれ!との言葉をかけてくださったことにとても感激しました。なんか今日一日のグチグチな気分が吹っ飛んだ気分です。

ところで、この方は被告をよく知る人物でもあるのですが、被告についての興味深い話を聞きました。このことは今は心に停めておき、最終回に記そうと思っています。

なんでも、以前にも被告は同じ様な事故をおこしたことがあるのだそうです。その時は今回の様に車と車ではなく、被告は車でと相手はバイク。交差点での衝突でした。

結果、バイクの相手は障害で半身不随となる大けが。でも被告は瑕疵なしとなりました。

その理由は、被告の証言で被告は完全停止していたと主張しつづけ、それが通ったからだそうです。

事故時の真偽は記録がないので闇の中ですが、なんだか今回の件と重なってしまいます。

柳の下の二匹目のドジョウを狙っているのかどうなのか。もうそうなら今までの執拗とも思える被告の行動がなんだか理解できるような話です。

2014/8/16

2014:08/16(土) 05:10 pyd0WYYH [sage] 
石川ラーメンスレ住人・ブロガーが無過失物損事故の詐害行為と一人で戦ってバズってるぞ! 
みんな同じ店のラーメン食べてる仲間として応援してくれ! 
/essay/248

いつもお世話になっている石川ラーメンスレの方々からも応援を頂きました!本当にありがとうございます!

2014/9/17 証拠申出書を出す時期

いよいよ来週は尋問の日です。弁護士を付けない場合の尋問には「証拠申出書」に自分への質問を書いて1週間前に提出します。

しかし、自分への質問は出来れば相手には知られたくないもの。だってその後に相手から反対に質問されますから。そこで試しに、1週間前じゃなくて当日法廷でこれを提出したらどうなるか聞いてみました。

答えは「裁判官次第」。その場で尋問として質問してくれる場合もあれば後日になったり採用されなかったりといった場合があるようです。しかしながら相手に知られるリスクを考えたらそんなやりかたもありかなと思いました。

ちなみに、当日出してもよいと言われた証拠申出書は今日出しました。だって筆者は嘘をついていないですし、何を聞かれても正直に答えればいいだけだと判断したからです。ただ、質問は、間違えないようにすべて「はい」で答えられる形式にしてみました。多分変わった質問形式だと思います。

もう一点、これも試みなのですが、「証人として相手弁護士を申し出たらどうなるか」。これも挑戦してみました。なんでそんなことするのかというのは次の項でお話します。とりあえず裁判所は受け取ってくれたので結局は裁判官次第のようです。

2014/9/17 まさかの私文書偽造

今日は一緒に証拠を4つ出しました。かれこれ号証が17まで来ています。これは多い方なのでしょうか。相手は今の所たった2つなので数では負けていません。ただ間違えて途中の13を飛ばして番号をつけてしまいました。重なっている訳ではないので大丈夫ですよと言ってもらえてほっとしました。

さて、その証拠。実はこの一ヶ月で非常にショッキングなことが起きたのです。

というのも、相手が出してきた「筆者がもう代金を受け取った証拠」というのが、事故相手の母親の「陳述書」だったのです。もちろんデタラメな内容だったのですが、筆者はどうしても母親がそんな事を陳述するとは思えませんでした。一度会った事があり、この事件をさっさと終わらせたいという意味では筆者と同じ思いで協力的な方だったからです。

なんかモヤモヤしたので思い切ってお母さんに電話してみました。そこで判明したのが・・・・

母親「私そんなの書いてないし署名も判子も押してないよ」

∠( ゚д゚)/ 「え」

じゃあの陳述書は誰が!?!?頭にはあの弁護士のニヤついた顔が思い浮かばれます。

刑法159条:行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、3月以上5年以下の懲役に処する。

念のためアポをとってお母さんに署名の写真を見せて裏に同じ文字を書いてもらいました。確かに別人の字でした。

まさか・・・変に疑って名誉を傷つけたとなってはいやなので、念の為、法律事務所に電話してみました。

受付「はい、xx法律事務所です」

筆者「事故の件のお母さんの陳述書の作成方法についてxx弁護士にお話があるのですが」

しばらくごちゃごちゃ聞こえて

受付「xx弁護士は席をはずしておりまして」

筆者「言付けだけでもいいのですが、、、(´A`。)」

受付「いつ戻るかわからないので言付けもできません」

筆者「、、、わかりました。もう結構です(´∩`。)」

相変わらずの無視です。保険会社も弁護士も事故相手もどうして電話で話してくれないのでしょうか。話せば5分ぐらいの事がかれこれこれで7ヶ月です。 もういいやと思い、上記をネタに相手の陳述書が無効であるという主張も含めた証拠を作ろうと思いました。

そう、前に書いた「反訳書」です。お母さんとのやり取りは念のため録音しておいたのでそれの必要な箇所だけを書き写し、いつもの証拠号証をつけます。そして添付書類として「甲x号証説明書類」としてその意図を書きます。音声データ自体は提出する必要は無く、「データ提出可能」とだけ書いておきます。

そして、上に書いた「証拠申出書」です。なんと相手弁護士を名指しでこちらの証拠として提出です。質問内容は上記の作成過程。イレギュラーなケースなので裁判官に採用される可能性は低いですけどね。

さてさて、今日筆者がこれらを提出したということは、相手には副本がすべて届けられます。手の内をさらす形ですが筆者は間違ったことをしていないと思っているのでなんでもこいです。

来週はいよいよ尋問です。「はい」としか答える必要の無い変な尋問内容の証拠申出書が実際にどう裁判官に読まれるか。それに対して相手弁護士が何を質問してくるのか。ゴネ得事故相手がどんな顔をしてやってくるのか。相手弁護士を証拠として提出したらどう扱われるのか。そしてなによりあの陳述書は誰が作ったのか。乞うご期待です。

2014/9/24 意外な2人

いよいよ尋問の日がやってきました。先週提出した証拠申出書の内容は既に相手方にコピーが送られているはずです。「はい」としか答えなくていい筆者への質問はどう読まれるのか。相手弁護士の私文書偽造について弁護士本人に対して行った証拠申出は採用されるのか。そして事故相手の被告は今日来るのか。いよいよ開廷です。

いつもの通り関係者口から入ります。もうすっかり顔見知りになった担当の方が入ってきます。

筆者「相手の証拠申出書は出ましたか(*゚□ ゚*)」

係の方「いいえ、今の所出ていないですね」

どうやら事故相手は証人としては来ない様です。ちょっと残念でしたが、出ればボロがでるから出ない作戦は当然かもしれません。

係の方「今日は尋問なのですが、簡易裁判の場合は後でUSBメモリを持ってきて頂ければコピーすることもできます。」

筆者「なるほどー(# ゚Д゚)」

これは後で精査する為に使う物で、発言した内容はそのまま証拠として取り扱われるらしいです。

相手弁護士が入ってきます。今日は他に二人連れてきて傍聴席に座りました。もしや証人?と思うも初めて見る顔。不思議に思うもこれが意外な人だということが後でわかります。

さあ、尋問スタートです。

2014/9/24 尋問

誓約書に署名し捺印します。そして証言台へ。証言台は真ん中にあり、数人の裁判とはいえ緊張します。

裁判官「それでは相手代理人から質問を行ってください」

え!?質問は裁判官からじゃないの???( ゚ ● ゚#)事前調査と違うのでびっくりしました。相手からはこちらの質問後に反対尋問として行われると思っていました。

聞ける雰囲気じゃないのでそのまま従い、誓約書を読み上げます。すると突然、、、

弁護士「この書類を受け取りましたか

いきなり声が大きくなった弁護士が質問してきます。威圧感に押されそうになります。私の示談のお願いの仕方が強迫だと言い張るなら、こんな言い方はまるで拷問レベルです。

弁護士が指し示した書類は例の配達通知で勝手にポスト投函された書類。証拠としてコピーが送られています。

筆者「証拠として提出されているので見たことあるのは当たり前だと思うのですが・・・・(,,#゚Д゚)」

弁護士(ちょっとムッとして)「いやそうじゃ無くて、郵便物として受け取ったかということです」

筆者は初めてなので要領がわからず相手を怒らせてしまったみたいです。そんな感じでスムーズとは言いがたい質問のやり取りが続きました。とはいえ別に筆者には悪いことはないので要領がわからない質問には質問で返しながら正直に答えます。

裁判官「こんどは私から質問します。被告とは何回会いましたか?」

・・・・・こちらの要求した質問事項と全然違います∑(゚□゚;)。

弁護士を使う場合は思い通りの質問をさせることができるのに、弁護士を使わない場合は思った通りの質問をしてもらえない。この不公平感

仕方ないので聞かれたまま答えます。結局それで終わってしまい、例の相手弁護士の私文書偽造の件は、まったくスルー。

陳述書の本人以外の作成行為は暗黙的にまかり通っているので、司法側としても問題として取り扱いたくはないのでしょうか。

もやもやしながら裁判官の質問が終わりました。どれについても準備書面と既に提出した証拠読めばわかるだろってことを改めて質問されただけです。「書面は読まれずに口頭質問の雰囲気で判決するんじゃないの仮説」が改めて思い出されます。

裁判官「それでは今後の打ち合わせをします」

でた。また相手弁護士と内緒話です。もう慣れているので飽きれて座っていました。

時間があったので傍聴席に来た人に話しかけてみました。

筆者「相手さんの関係者の方ですか?今日は証言ですか?」

傍聴人「・・・・」

え、無視!?怪しいなと思い、首から下げているネームプレートを見ると・・・・・

xx(保険会社)○○△△(無視され続けた担当の名前)

筆者「あんたかーーー!!(って顔)」

なんで今日来ているのかは不明ですが、無視されて鬱憤が溜まっているので質問をしてみます。

筆者「関係のない私と金融庁との手紙を相手弁護士に渡した件覚えてますか」

傍聴人「・・・・・」

筆者「覚えていないのですか(●´・△・`)」

傍聴人「・・・・・」

まさかのリアルロボット。まったく喋ってくれません。

そんなことをしていたら3人組が戻ってきました。

どうせまたこれで終わりなんだろうなと思っていると、、、

裁判官「筆者さんも来てください

2014/9/24 和解?

まさか呼ばれるとは思っていなかったのですが小さい部屋にて裁判官・書記官と筆者で座ります。

裁判官「この示談書、100%有効とは言えないかもしれませんね。相手も怖がってましたし、写しも渡していないですし、弁護士もついている状態ですし」

筆者「相手が怖がっていたのはそう言っているだけで、写しは裁判所経由で送られているはずです。弁護士が無視していたのはお伝えしているとおりのはずですが、、、(o´_`o)」

っていうかどうしてそんなこと、ここで言い出すの???

かい摘むと、このままでは100%の勝ちは難しいかもしれないので和解する気はあるかとの提案でした。相手からは最後にゴネた10万円はゆずるからとのこと。

この今更感。筆者は最初から和解OKと言っているのに、ここまで半年引っ張られたのですが。しかもその条件が既に支払ったとの虚言している10万円を勘弁してやるから許してねとは。ハラワタがボルケーノ寸前です。

とは言え、筆者ももう疲れてきたのでもうそれでいいかなとも思ってしまいます。修理代は全額でますから、こんなゴネも無かったと思えばそんなものです。「いいですよ」と一言言えばそれで終わりです。

そこでふと頭に浮かんだのは、このホームページを毎回見て頂いているゴネ得被害者の方々の存在でした。ここで和解に応じたらダメ元でゴネられている全国の被害者の方々になんて報告すればいいかわかりません。ゴネ得を許してはいけないという正義感が甘い誘惑を断ち切らせてくれます。

筆者「和解はしません。そう思われるならそう判決してください!

読んで署名捺印した示談書が後で口頭でゴネるだけで簡単に無効にでき、弁護士がついていたら本人が勝手にした契約を白紙にでき、陳述書の捏造が平気でまかり通る、そんな国には筆者は絶対に住みたくありません。

その白黒をつける為、筆者は全国のゴネ得被害者たちと最後の最後まで戦い抜くつもりです!!0(`・ω・´)=〇

2014/10/8 尋問記録をUSBメモリで裁判所から受け取る

前回の尋問の録音をデータで貰えるとのことなので、裁判所に行ってきました。持ち物はUSBメモリと印鑑。

窓口で、事件番号と尋問データくださいというとすぐに対応してくれました。いつもながら職員の方は親切です。

申込書には事件番号と原告被告の名前、請求人(筆者)の名前と、媒体を記載します。媒体のチェック欄には録音テープなどが書いてあり、今回の様なUSBメモリは「その他」に該当します。時代ですね。

空のUSBメモリを渡すと奥に行ってパソコンで書き込んで貰えました。ものの数分です。これが昔の録音テープだと数十分もダビングしていたのでしょうか。

USBメモリをうけとり、受領書にサインと印鑑を押せば受け取り完了です。

ついでに、いつもの「陳述扱い」の意味について聞いてきました。

法廷で準備書面に対しての「陳述扱いでいいですか」の質問があります。ここで「はい」というと、それでその書面が陳述された事になります。それでは「いいえ」と答えるとどうなるのでしょうか?実際に口頭で陳述するという意味なのでしょうか。

答えは「いいえ」で答えても実際に書面を読み上げさせてはもらえないとのことです。「陳述扱いでいいですか」というのはあくまで書面を法廷で有効にするかどうかの質問で、つまりそこでは「いいえ」で答える意味はないということです。

それでは実際に法廷で口頭で陳述したい場合はどうすればよいのでしょう。それも聞いてみました。

答えは2つ。

一つは、準備書面を提出した上で「口頭陳述させてください」と裁判官にお願いする方法。ただしこれは裁判官の判断で拒否される可能性もあります。

もう一つは、準備書麺を出さずに、同じく「口頭陳述します」と言う方法。こちらも同じく「では陳述してください」となるかどうかは裁判官が判断します。「書面で提出してください」となる場合もある様です。

うーん、要するに実際に陳述できるかどうかは裁判官の気分次第ということですね。

裁判官は担当の曜日が決まっていて、その日に担当している事件を大量にこなします。その時間的スケジュールの都合で上記が判断される場合もあるみたいです。個々の事件の当事者としては一つ一つ時間をかけて扱って欲しいので悩ましい事です。

次回は判決前の最後の審議になる予定です。筆者としては論点整理の意味も兼ねて是非、口頭での陳述というものに挑戦してみたいと思っています。多分、証人尋問以外での口頭陳述というのは弁護士同士の形式的裁判では少ないケースのはず。果たして裁判官がそれを許すのか。乞うご期待です。

2014/10/29 お礼

本日、朝早くから法廷まで応援に駆けつけて頂いた読者の皆様方、お疲れさまでした。そして本当にありがとうございます。

簡易裁判所法廷の傍聴席が埋まった雰囲気はとても心強く、お陰で自分の言いたい事をしっかり主張する事が出来ました。却下されるかどうか心配されていた口頭での陳述が無事、許可されたのも、そういった空気によるものと思います。

皆様と法廷に入った後、まず裁判官からの

「本日、判決を言います」

の発言にまず驚かされました。前回の予定では後2回はあるはずでした。特に今回は論点の整理と再確認の意味で、重要な主張を行うつもりでした。それが勝手に省略されて、前回の疑問が残ったまま判決されては、読者の方々に顔が立ちません。

「口頭陳述させてください!まだ主張がありますo(`・∧・´)o」

勇気を振り絞り、裁判官に言えたこと、そしていつもはそのまま却下しそうな裁判官がそれを意外にもそれを許可してくれたことは、自分一人の法廷では起こりえなかったことだと思います。

もともと大勢の人前で話すことは得意ではありませんでした。本日の口頭陳述も、スムーズとは言い難いものであり、言葉言葉、何度か詰まってしまい聞き取りづらく、大変申し訳ありませんでした。それでも重要論点である3つ、「指差し確認して読んで署名捺印した示談書を、後から口頭で脅されて書いたと言うだけで無効にできるのか」「成年後見人でない代理人がついている状態で本人が行った契約は無効なのか」「被告母親の陳述書を偽造したのは誰なのか」の3点を裁判官に改めて認識してもらえたという手応えはあります。

しかしながら、それを受けた相手弁護士の

「それでは被告母親の陳述書は取り下げます」

の発言には自分も含め、皆様も驚かれたことと思います。刑法に抵触する犯罪である有印私文書偽造行為を「取り下げ」の一言で逃げられるのでしょうか。例えば、万引きをして店の外に出て、見つかったら「ごめんごめん商品戻しておくね」で済むのでしょうか。この件については判決後、日記の最終回後においても最後まで追求し通します。それが皆様方への礼儀だと認識しております。

判決は予定とは異なり、郵送通知となりました。結果については責任を持って報告させて頂きます。

いろいろありましたが、自分としては今回の事件を通じて、ずいぶんと成長出来たと実感しています。今までは漠然と「保険に入っているから大丈夫だろう」とか「悪い事は警察がなんとかしてくれるだろう」とか「嘘をついたら裁判所が真実を暴いてくれるだろう」とか、テレビドラマなどの情報にもとづいた幻想の中を生きていました。そして、もし今回の事件がなかったら、ずっとそんな、まぼろしの中でなんとなく生きていたのか思うと、その事に畏怖を感じずにはいられません。そう言った意味では、最初にゴネ得をして来た事故相手、無視して何もしてくれない保険会社、正義とはほど遠い行為をする法律事務所、それらは憎らしくもあり、反面、いい人生の教師であったのかなとも感じます。

相手に風評までされたにも関わらず損得を気にせず快く協力して頂いている陳述者の方々、人生経験の少ない自分の相談を聞き助言してくれる関係者の方々、そしてこのインターネット日記を通じ、共感し、励まして頂き、法廷に応援にまで駆けつけて頂けた読者の方々。すべての方々のお陰で今の自分があります。もともと気が強い方ではないので、ここまで悔いのない満足の出来る行動が出来たことは自分でも驚いています。

流れる水は腐らずと言います。大人になっても勉強する事はまだまだあります。こういった機会をむしろチャンスと捉え、泣き寝入りせず、やれる事はどんどんやってみたらいいと思います。それが自分からのゴネ得被害者の方々へのアドバイスです。

駄文になりましたが、これをもってお礼の言葉とさせて頂きます。本日は本当にありがとうございました!ありがとうございました!

(┳ω┳)ノ[+++Thank You+++]ヽ(┳ω┳)

2014/11/29のホームページへの書き込み

(11/29 )速報のみ:

(ノ´д`ノ完全勝訴です!完全勝訴です!\´д`\)

2014/11/29 判決の日

一ヶ月が過ぎました。生活は何事も変わらず、いつものサイクルが周り、あの最後の法廷の盛り上がりが遠い過去のように感じられます。外を歩くと紅葉はもう終わり、葉が落ちた木々が空を仰ぎ、流れる風は肌の温度を冷やします。そういえば事件が起きたのもこんな寒さの日だったなとふと思い出します。

桜の咲き始める中、緊張しながら訪問した警察署や損害保険協会。夏の照りつける日差しを受けながら、何度も陳述をもらいに関係者の方々を訪問した日々。毎月一回、たった数分の為だけに通った裁判所。そして季節は巡りまた冬が近づいてきました。

久しぶりに家に帰ると郵便受けには1通の配達通知が待っていました。差出人は裁判所。判決文です。

受け取ったのは、どこにでもありそうな茶封筒。この中にすべての結果が詰まっています。軽いけど、とても重い一通。慎重に封を切ります。

中には透明な袋が入っており、切手が重なっていました。薄い手紙がついており、この切手が裁判所が使わなかった返還分であることが記されていました。

そして、添付されている厚みのある判決文。全部で6ページです。

そこには今回の事件の内、争いの無い部分、争われている部分、証拠のある事実、事実の内、被告の主張と合致している部分、矛盾している部分が、簡潔にまとめられて記載されていました。

要点をまとめます。

・受け取られず投函されただけの(内容証明でない)配達確認郵便の効力について

→民放97条1項。隔地者に対する意思表示は、到達の時点において効力が発生するものとしており、了知までは必要としていない。ゆえに有効。

・確認署名捺印した示談書を錯誤強迫を理由に無効にできるのか

→明確な証拠が無く書面は簡潔である為、主張だけで無効化は認められない。

・代理人がついている状態で本人が行った契約は無効なのか

→代理人に連絡を試みても返事が得られなくやむを得ず行った直接交渉の中の契約であるので、有効。

つまり筆者の主張はすべて認めてもらえたことになります。そして結論、

→原告の請求は理由があるから認容し、主文の通り判決する。主文、被告は原告に対し事故修理費用・主張に要した費用と遅延損害金年14パーセントの金員を支払え。

事故費用だけでははく、要した費用と遅延金、つまり「ゴネ」た分のペナルティが認められた瞬間です。証拠もない偽の主張は決して裁判所は認めないという司法の信頼が確かめられた瞬間です。

実際、判決はおりても相手の財産を特定しないと保険外部分は差し押さえできません。そして筆者は相手の銀行はもちろん、現在の勤務先すら知りません。なので、形だけの勝利です。

それでもいいのです。

こうやって「ゴネ得」に対しての疑問、「ゴネるだけ得なら自分は悪くないとゴネればいいじゃん」という考え方が世の中でまかり通るのか、の一つの答えが示せた事、それが何よりの成果です。

筆者はこの日本が大好きです。司法の前では上も下も関係ない、主張と証拠さえあれば誰でも自分の正当性が認められること、それはあまり意識しませんがとても大切な事だと思います。

歴史の中やこの現代においても、依然、「何を主張しているか」ではなく「誰が主張しているか」で善悪を決める集まりがたくさん存在します。そんな集まりの中に生まれなかった事だけでも幸福なことです。

そんな「当たり前」の幸せを改めて感じられた事、それが今回の収穫です。

さて、この日記はもうちょっと続きます。判決から2週間後の来月中旬までに相手が控訴すれば、今回の判決は白紙となります。それがなくて初めて「確定」となります。そしてその後、裁判費用の確定となります。

最後までお付き合いくだされば幸いです。

2014/12/12 裁判の費用

12月12日。敗訴した相手側の控訴期限です。そしてそれがされず、今日が訪れたことで判決が確定しました。ひとまずほっとしました(*´Д`)=3

さて、裁判には費用がかかります。具体的には訴訟手数料・書類送付料(切手代)がそれです。

この費用、実は裁判後に請求できるのです。さらに実費以外にも口頭弁論に出た日当や旅費、書類作成代なども加えることが出来ます。(弁護士費用は加えることはできないので注意してください)

必要なものは以下の通りです。

書式は松江裁判所のものがおすすめです。管轄が違っても使えるように用意されており、手続きについても詳細に記載されています。切手の組み合わせについてもこちらに記載されています。ただし手続き自体の費用についての記載が抜けているので、後述します。

申立書は書式に従い、記入します。事件番号と原告被告・名前程度です。判決日も記載して、該当しない部分は削除します。相手に送付済みのチェックはつけておきます。

計算書については提起手数料、書類送付費用、期日への出頭日当、旅費、書類作成費用を書きます。

提起手数料は最初の訴状を提出する時におさめた手数料を記載します。書類送付費用はおさめた切手のうち、戻ってこなかった分の金額を記載。

どちらも念のため、裁判所に聞いて記載したほうがよいでしょう。ついでに法廷へ何回行ったかの記録も聞いておきます。

日当は規定額に日数分をかけた金額、旅費は管轄内だったら固定額に日数分です。管轄外の場合の旅費は裁判所に問い合わせる必要があります。

書類作成費用は基本固定。もし通数(枚数ではない)が6つや写しが16通を超えていたら加算もあります。

最後に、この手続き自体の費用(上の切手代)も加えます。項目名は 「訴訟費用額確定処分申立書正本送付費用」。また細かいですが、「訴訟費用額確定処分申立書副本送付費用」として82円も加えます。

(規定額については上記松江裁判所ホームページの手続きや様式を確認してください)

出来上がったら申立書と計算書をコピーしてそれぞれに捺印、一通を封筒にいれて82円切手(上の訴訟費用額確定処分申立書副本送付費用)を貼り、裁判相手に送付します。

もう一組は切手と一緒に裁判所の窓口に提出でOKです。

「訴訟費用額確定処分申立書」と長い名前ですが、作成自体は簡単でした。

裁判所の窓口に持って行ったら、いつも通り丁寧に対応してもらえました。やはりだいたい2週間くらいで確定の連絡がくるそうです。

実際は訴訟費用まで請求する人はあまりいないそうで、確定しても結局、前回も書いたように差し押さえなければ出し損の可能性もあります。が、なんでも勉強です。やってみましょう∩(・∀・)∩

2014/12/31 大晦日

2014年ももう今日で最後です。裁判所より裁判費用の確定について連絡があるはずなのですが、未だに来ていません。年始にでも問い合わせてみるつもりです。

今年一年間、応援してくださる読者の方々にも本当にお世話になりました。もうこの日記も終わりが近づいているので来年もよろしくお願いしますというのもちょっと変ですが、一樹の陰一河の流れも他生の縁。こうしてブログを通じて縁を頂けたということもなにかの因果によるものだと思います。なので来年とは言わずこれからも末永くよろしくお願いします(* ̄▽ ̄)ノ

2015/1/19訴訟費用額確定処分

久しぶりに裁判所に行ってきました。裁判費用の確定の連絡がなかったので確認の為です。保険会社からは既に追加費用も含めて全額振込がありました。物損事故で慰謝料的な部分の保険適用はないと思っていたのにあっさり支払いがあり拍子ぬけしてしまいました。さて、裁判所の担当の方に訴訟費用の確定について聞いてみると、もうすでに出来上がっているとのこと。もしかしたら連絡があったのに筆者が電話を取り損ねたのかもしれません。もっと早く来ればよかったです。

書類には「訴訟費用額確定処分」とあり、「相手方は申立人に対し満額払え」とあります。どうやら訴訟費用についても認めてもらえた様です。金額は3万1144円なり。なかなかの大金です。ちょっとした手続きで裁判費用を認めてもらえるので、もし同じ様に勝訴した方がいれば是非やってみるとよいと思います。

帰りに余った切手をもらいました。訴訟の時も切手を返してもらえたのですが、切手で返してもらってもそんなに郵便も送らないしどうしようという感じです。調べたら、郵便局で買い取ってもらうことも出来るらしく、その場合は一枚5円の手数料がかかるのだそうです。500円切手などではそれでよいのですが、2円切手などは赤字になってしまいます。→郵便局に聞いたら買い取りではなく切手はがきと交換でした。手数料は5円で、それ以下の切手は半額切り上げ扱いになります。金券ショップでも買い取りがあるそうなのですが、率が50パーセントだったりバラバラの場合は50円未満は買い取り不可であったりとイマイチ。結局、ゆうパックの送料として使えるそうなので、それで使うことにしました。

裁判所に来るのもこれで最後になるかもしれないので、担当の書記官の方にお礼を言いました。完全素人で何でも質問したり誤記を連発する筆者に(もちろん中立の立場ではありますが)嫌な顔ひとつせず、親切に手続きを教えて頂けました。お陰で怖かったり冷たかったりするイメージだった裁判所の印象が変わったと思います。

今までありがとうございました。また何かあったら、よろしくお願いします

途中の「また何かあったら」の所でお互い苦笑い。よく考えたら次はなにもないのが一番ですよね(・∀・)ゞ

(完)

対処まとめ

  1. 損害額(修理代レッカー代代車代など)が確定したら相手と保険会社に文章を送りましょう。この際、タイトルは損害賠償請求書とし支払い期日と遅れた場合の遅延金(年利○%日割り)を明示しておきます。これを出来れば内容証明郵便で送ります。書留でもいいのですが内容証明のほうが心理的な効果や後々の証明力が強くなります。以後、郵便代など領収書はすべてとっておいてください。これだけで相手が認める場合もあります。もし変化がないようであれば以下に進みます。

  2. 地域の安全運転協会に行って事故証明を取得してきます。日時と相手と自分の名前を書けば取得できます。手数料は500円前後です。しかしながら、これには誰と誰が事故を起こしたという事実以外は一切書かれていませんので、証拠にはなりません。

  3. 上記の事故証明をもって、事故担当の警察署に行きます。ここに「物件事故報告書」という書類があります。が、弁護士以外には開示してもらえません。しかしながら、この報告書には個人情報が書いてあるので「個人情報開示」を要求すれば、本人が主語以外の部分はマスクして見るか内容を教えてもらえる権利があります。ここで停車していたと書かれていれば(弱いですが)証拠になります。また、事故当時の担当警察官も教えてもらえる場合もあります。しかし、警察は過失割合に対するコメントは出来ないので停まっていたとは言わないはずですが、もし証言が得られれば多少は有効です。まず文章は書いてもらえいないので録音しておくと良いでしょう。

  4. 当時の目撃者がいないか探しましょう。なかなか見つからないですが、いればラッキーです。いたら日記を参考に陳述書を書いてもらいます。

  5. 事故状況説明書を作成します。文書作成ソフトなどで略図を自分の主張を交えてきちんと記載します。また決定的な証拠にはなりませんが、保険会社や警察官に報告した内容も記載しておきます。上記2,3,4の情報があれば記載します。

  6. 事故状況説明書のコピーを保険会社と相手に送付します。陳述書があればコピーを添付します。これで相手が認める場合もあります。もし変化がないようであれば、次へ進みます。

  7. 少額訴訟の訴状を書きます。裁判所のホームページなどに様式があります。訴状といっても自分と相手の名前と請求金額などを書くだけです。裁判所に行けば教えてもらえるのでやってみましょう。そのとき、上記で作成した事故状況報告書と事故証明書もなどの証拠書類も2部コピーを添付します。原本は提出しないように気をつけまししょう。号証のつけかたは日記を参考にしてください。また必要であれば証拠をさらに求められるのでそれに従いましょう。

  8. 裁判所から相手に上記の1部が送られます。ここで相手が受け取らない可能性もあります。この場合は厄介ですので別記事に記載します。無事受け取った場合は、いよいよ裁判です。相手からは答弁書を提出される可能性や法廷で異論を言われる可能性があります。想定される主張に備え、なるべく証拠を集めて論理武装しておきます。あとは裁判官の審判にまかせましょう。

(ただし多くの場合はここで相手方が時間のかかる「通常訴訟」に切り替えてきます。弁護士費用は請求できないので割にあわないだろうというメッセージです。そして取り下げさせるのが常套手段の様です)

予防

後日、県警への相談

裁判過程で相手弁護士が被告の母親の陳述書を作成し自ら押印していたことが発覚した件、裁判が終わっても引っかかるものがあり県警の相談室に行って警察としての見解を聞いてきました。

弁護士と被告は代理関係なので陳述書を作成するのは問題ないのですが、その母親の陳述書を作成して印を勝手に押す行為についてはどうなのでしょう。家族間でのことなので、常識的には問題ないとも捉えられますが。

県警本部の受付に行きます。ここには「相談室」という部署があり、そういった犯罪なのかどうなのかわからない件についても相談にのってもらえます。

受付で「相談にきました」と伝えると、相談室のさらに奥の個室に通され、担当官が出てこられました。年配の方で警察官とは思えない優しそうな方です。

今回の件、少々複雑なので最初から順に説明するとかなりの時間がかかりました。それでも担当官の方は図を書きながら親切に話を聞いてもらえました。特に実名を要求される事も無く、図にはAさんやBさんという形で記載してもらえています。

結果。

「裁判が勝訴となり問題の陳述書により実際に被害が出ている訳ではないので、警察としては(筆者から)被害届を受けることは出来ないんですよ」とのこと。

確かにそうですね。実際、裁判の証拠として採用されたわけではなさそうなので、被害は出ていません。でも社会的にそんなこと許されるのでしょうか。

「ただ、もし事実であれば、家族の利害関係があるといえども違法行為であるので、地域の弁護士会に報告すれば事実調査の上、そちらから警察に報告が来る流れになります。」

なるほど、こういった場合はまず監督する立場にある弁護士会に報告するべきなのだそうです。

納得できたので担当官の方にお礼を言って、その場を後にしました。

実際に弁護士会の方に報告するかどうかは検討中です。

こんな感じで県警の相談室は事件性があるかどうかもわからない件でも親切に相談に乗ってくれます。

トラブル巻き込まれて被害届をだせるかどうかわからず泣き寝入りする前にどんどん利用したらよいと思います!

免責

この記事はあくまで筆者の体験に基づいた文章です。一切、法律的な指導を行うものではありません。 あくまで同じ経験者としての参考程度にしておいてください。 可能であればなるべく早く担当保険会社や弁護士に相談をする様にしてください。

広告に出ている保険会社や弁護士事務所は今回の記事とは一切関係ない、推奨できるものです。 保険会社を選ぶときは、「相手を負かす」能力も重要ですが、なにより「相手を怒らせない」能力が重要だと思います。 万が一こちらが加害者になった時に、悪気がないのに保険会社のせいで相手から恨まれるのは嫌なものです。

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