奇石と岩窟の本殿 那谷寺(石川県小松市那谷町)

那谷寺は白山信仰の寺で717年、泰澄法師によって開創されました。泰澄法師は白山開山の祖としても知られており、同じ年に白山へ登頂し、白山の神が自らが信仰する十一面観音菩薩と同一であることを感得しました。この十一面観音の姿を自ら造り、洞窟内に安置したことが那谷寺の起源とされています。

扉に組み込まれた仁王像

場所は粟津温泉の近く、石川県小松市那谷町にあります。拝観料は600円(2014年現在)。駐車場は無料で周りのお土産屋さんにも無料で停めることができます。

ほの暗い参道

山門をくぐると、ほの暗い参道がまっすぐ伸びます。苔むした石灯籠が歴史を感じさせます。まずは左手の金堂華王殿へ向かいましょう。

金堂華王殿

金堂華王殿にご本尊の十一面千手観音、白山曼荼羅、泰澄神融禅師、中興花山法皇が安置されています。那谷寺の年中仏事はすべてこのお堂で行われているそうです。奥には特別拝観(200円2014年現在)として庫裡書院と名勝指定園を拝むことができます。

普門閣

金堂の傍らには普門閣が建っており、中には宝物館や売店があります。

普門閣の中は古民家の様

普門閣は白山麓の旧新保村にあった春木家を移築したもので、中はまるで古民家の様です。名物である胡麻豆腐を始め、珍しいお土産品を買い求めることができます。喫茶スペースもあり、歴史を感じる雰囲気の中、飲み物を楽しむこともできます。

那谷寺庫裏庭園

庫裏庭園を横目に再び参道に戻ります。途中にはお手洗いもありますが、これまた苔むした屋根で情緒ある造りです。やがて左手には那谷寺の特徴とも言える公園、奇岩遊仙境の池が目に入ってきます。

展望台より奇石遊仙境

奇岩遊仙境は太古の噴火の跡と伝えられており長い年月、波に洗われ今日のような形になったとのことです。後ほどこの岩を登ることができます。

中門

やがて参道は中門にあたります。この先には大悲閣拝殿、そして本殿があります。

中門横の像

大悲閣拝殿は観世音菩薩の慈眼視衆生の大慈悲心の御誓願により名付けられました。

大悲閣拝殿。胎内巡りへの入り口

岩窟の中腹に建てられ、四棟舞台造り四方に鹿・鳳凰・鶴・松・竹・梅・橋・紅葉の浮き彫りが施されています。

目生稲荷大明神への急な坂

中門をぬけ左手には目生稲荷大明神、そして奇岩遊仙境へと続く急な坂が伸びます。階段は岩を削って作られています。雨の日や体力に自信のない方は危険なので避けましょう。

稲荷神社前より

986年、西国三十三番札所を開かれた花山法皇がこの地に御幸なされし折、岩窟で輝く観音三十三身の姿を感じ、求る観音霊場三十三カ所はすべてこの山に凝縮されるとし、西国三十三観音の一番「那智」と三十三番「谷汲」の山号から一字ずつを取り「自主山厳屋寺」から現在の「那谷寺」へと改名された。

奇石遊仙境最奥の窟。那谷寺を一望

往時は寺院二百五十坊に及ぶ隆盛を極めたが1338年南北朝の争い、1474年一向一揆により坊舎が焼尽される。

岩窟内本殿より外へ

1640年、加賀藩主前田利常公がその荒廃を嘆き、後水尾天皇の勅命を仰ぎ、岩窟内本殿、拝殿、唐門、三十塔、護摩堂、鐘楼、書院等を再建。境内の一大庭園を復興され今日に至る。

岩窟内の本殿を参拝した後は鐘楼の方向に向かいます。

三重塔

三重塔は方三間三層で扇垂木を使用、四方の壁面は唐獅子の二十の行態や牡丹の彫刻が施されており、内には元金堂にあった鎌倉時代の作、胎蔵界大日如来が安置されています。

西国巡拝コースはさらに約60分

楓月橋

展望台に至る橋、楓月橋から見る奇岩遊仙境は境内で最も美しいとされています。この先には展望台があり、広大な那谷寺の境内を一望することができます。

縁結びの神 庚申像

1689年、奥の細道の松尾芭蕉は弟子の河合曾良と山中温泉で別れ、数日前滞在した小松へ戻る道中参詣し、奇岩霊石がそそりたつ遊仙境の岩肌を臨み句を詠んでいる。

護美地蔵。いくつみつけられるか

石山の 石より白し 秋の風 芭蕉

古地図

参考引用

マスコットキャラのなたちゃん

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