登りごたえのある散歩道 砂山遊泉寺遊歩道(+166m/石川県小松市遊泉寺)

遊泉寺銅山は江戸時代に開かれた採掘所です。大正時代には軽鉄道もひかれ人口は5000にものぼったそうですが現在では閉山され記念碑などを残すのみとなっています。

砂山遊泉寺遊歩道はその名残をたどりながら+166mのエクササイズと小松方向の展望が楽しめる気軽なルートです。

アクセスは県道55号線からです。遊泉寺あたりに銅山記念碑の看板があるので従いましょう。

案内標識 砂山と観音山が見える

登山口にはトイレや休憩所もあります。案内板にポイントが書いてあるので予めチェックしておくといいでしょう。

案内板

道はしばらく砂利が敷き詰められた林道を進みます。きちんと整備されてある林はよく見ると歴史的な名残を発見でき、一般的な山歩きとはひと味違った楽しみ方ができることでしょう。

この先袋小路

最初の分岐は曲がってはいけません。水が流れている道を渡ったと思ったら怪しんでください。曲がらずにまっすぐ行くと遊歩道の標識が有ります。そこを左折します。

しばらく進むと煙突跡や横穴跡などが点在して飽きさせません。対象の雰囲気を楽しむ事が出来ます。昔は1500人の人がここで働いてたと思うと感慨深いものがあります。

れんが造りの巨大煙突

横穴跡を過ぎた辺りから勾配はきつくなってきます。遊歩道といってもこれはもう登山です。しっかりとした装備とストックをおすすめします。残り距離の案内標識がうれしいです。

両側が切られた溝のような道を進みます。道は決して悪くはなく踏みやすいです。たまに人工的な堤があります。勾配は徐々に増しますが+100m地点に休憩場がありますので疲れない様に休みながら行きましょう。ここからは最後の急勾配です。

ここから急勾配

急勾配といっても登山に慣れた方ならなんてことはありません。ただ、遊歩道を散歩気分で来た人にとってはなかなかのエクササイズかもしれません。蛇行した勾配を登りきるとれんが造りの巻き上げ装置跡が見えてきます。

巻き上げ装置跡

ここからは気持ちのいい稜線歩きです。勾配も緩くなっておりそのまま頂上までハイキングを楽しむ事ができます。すこしの登り返しのあとは頂上前展望台です。

砂山展望台から小松市街

素朴な展望台ですがちゃんと伐採してある小松市側からはきれいな町なみを眺めることができます。この先休憩所はないのでここで一休みしてもいいでしょう。周回コースは続きます。

木々は赤松が混じってきます。山全体に言える事ですが木の高さは高く、下側は伐採してあるので広々とした森林の雰囲気を堪能できます。

背の高い赤松とコナラ

道は下りになってます。見通しのいい杉林を蛇行しながら下っていきます。途中の池の水はとても澄んでおり、名水で有名な地帯であることに納得させられます。

程なくして先ほどの分岐地点に合流します。駐車場はすぐそこです。

項目 三段階
必要体力
必要技能
景観 ☆☆
整備 ☆☆☆
満足度 ☆☆

参考リンク

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