手取湖白山展望と美しいブナ林 大嵐山(+327m/石川県白山市白峰)
石川県白山市白峰にある手取川ダムは北陸地方最大のロックフィルダムであるとともにその湖は福井県の九頭竜ダムに次ぐ巨大人造湖として知られています。その人造湖を跨ぐ桑島大橋の先、巨大湖の横に標高1204mの大嵐山は座してします。
900m登山口までは舗装された峠道がありますので登りは+320m程度、その名前にそぐわず大嵐山は道もよく簡単に登れ、白山手取湖の展望もよいので初心者の方にもおすすめできます。
登山口の車道は地図でみると激しいつづら折りの坂になっていますが舗装はしっかりしていて登りやすいので問題はありません。
着いた先の白百合駐車場はキャンプ場になっていて水場トイレ炊事場が完備されています。案内板の横に登山口が見えます。が、このルートではそこは行かずに奥の東屋の横の展望コースから登山開始します。
程よい斜度の登りが続きます。階段はありますがピッチが狭いので足に負担はかからず気持ちよく登れます。しばらく林の中をあるくと左手に巨大な手取湖が見えてきます。木もちゃんと手入れしてあるのが有り難いです。
+100m地点。目の前に大嵐山の特徴であるブナ林が広がります。背の高いブナ林の下には薮はなく広々とした空間の中を散歩できます。また変わった形のブナが目立ち、その様はまるで美術館のオブジェのようです。
ブナ林を楽しんだあとは少し下りに入ります。目前には目的地である大嵐山が見えてきます。左手には白山釈迦岳の頭がちらちら見え隠れします。また、紅葉の季節には対面の山が赤く染まりますのでそれも見物です。
白虎谷の分岐を過ぎたあとはこれまた気持ちのよい両方が開けた稜線歩きです。これが+200m地点まで続き、またブナ林に入ります。ここからだんだん登りがきつくなります。が、登山道は足のかかりもよくそれほど苦でありません。これは道に張り巡っている木の根のおかげでその幾何学模様もとても美しいです。
最後の+100m強の登りを過ぎると頂上の標が現れます。景観は全ありませんががっかりするのは早いです。そのまま少し奥に進んでください。綺麗に伐採された頂上裏が広がりその先には白山周辺山群の勇姿が広がります。木の根のベンチがあるので椅子や敷物は必要ありません。
帰りは白虎谷峠を左に折れショートカットして降ります。展望コースを通らずに降りれるので非常にスムーズに帰還できます。これもこの山の優れたところです。ショートカット淵にはお子さん達が書かれたかわいらしい木々の案内を楽しめます。
程なくして元の百合谷駐車場に到着します。横の立派な水場でのどの渇きを潤してください。また帰りには麓の桑島橋横のホテル八鴨が日帰り湯を提供して頂いており、すばらしい手取湖の景観を眺めながら山登りの疲れを癒せます。
項目 | 三段階評価 |
---|---|
展望 | ☆☆☆ |
非混雑度 | ☆☆☆ |
必要体力 | ☆ |
必要技術 | ☆ |
満足度 | ☆☆☆ |