【中華は危険】国産USB半田ごてgoot MSD-5徹底レビュー
コードレスで使えるUSB半田ごて。オークションやフリマで売っている激安品痛い目にあったので安心の国産品のレビューです。加熱時間など。
目次
USB半田ごてについて
半田ごてというと昔は図太く長いこて先に思いACケーブル。加熱するまで1分くらい待ってから指先から遠くのハンダをなんとか溶かして難儀に接着していたものです。
ACコンセントがいるので室内はいいのですが屋外で車の配線などをするにはインバーターが必要など面倒な思いをしていました。
時は流れてコードレス半田ごてというものが出来てきました。よくあるのはガス式。これは着火がとても面倒でしかも加熱持続時間も短くとても実用に耐えられるものではありませんでした。
そこで近年出てきたのが「USBハンダごて」。単に電源をACではなくUSBにしただけなのですがこれがとてもいい。
というのはまず市販のUSBモバイルバッテリーが使える事。これらはリチウムイオンで容量も大きく安価でとこでも手に入ります。
USB半田ごてとモバイルバッテリーを接続するだけで持続時間も十分なコードレス半田ごての完成です。
せつやくん
DCケーブルはACよりも細いので軽く取り回しも良いのが利点です。
激安USB半田ごては絶対に買ってはいけない!
それではとアマゾンやオークションフリマを見ると出てくるのがこの激安の中華USB半田ごて。
結論から言うとこれは絶対に買ってはいけません。
見た目はペン型で使い勝手は良さそうですが問題はその構造。少し使ってるとすぐに加熱しなくなります。これは設計と部品の精度の問題でこて先との接点が甘くすぐに断線状態になるのが原因。
レビューを見るとわかるのですが、当たり外れがかなりあり、当たりでもすぐに壊れるのでお金を捨てるようなものです。
また加熱スイッチが電気的トグルスイッチな為、非常に危険。
せつやくん
うっかり箱の中で押されて火事になるリスクもあります。
goot大洋電機MSD-5の加熱時間やオプション
そこで国産USB半田ごてということになるのですが、調べてみると意外に扱っているメーカーが少ない。
業務向けだと温度管理装置がついた高級レンジが主になり、こういったホビー向けの製品はニッチな分野なのでしょう。
ということでこのUSB半田ごてはこの大洋電機goot MSD-5ほぼ一択になるという訳です。
goot MSD-5のパッケージ裏です。面白い作りで捻ることでガン型としても使えます。
せつやくん
手のひらに引っ掛けるように使えるので長時間作業に便利です。
MSD-5はこて先も換えられるのが国産の安心感ですね。それほど設計サイクルの短いジャンルでもないので、こて先が痛んでも交換でずっと使えるのが良いです。
形はお好みでカットタイプもあります。なんとスチロールカッターも。
USB半田ごてをモバイルバッテリーでコードレス化
パッケージ表面には「USBアダプターを使用してください」とありますが裏にはちゃんと「モバイルバッテリーとも使えます」と記述が。
せつやくん
メーカーもちゃんとバッテリー利用を前提としてくれているのが嬉しいですね。
オン・オフはスライドスイッチで中華系のトグルボタンと異なり勝手に箱の中で加熱してたりという恐ろしい危険はありません。
せつやくん
LEDインジケーターもあるので切り忘れも安心です。
goot大洋電機MSD-5の実際の加熱時間と使い勝手
さて、試しに断線したケーブルの修理を行ってみました。用意したのはこれだけ。
半田付けは3本手が欲しくなる作業なのでツールクリッパーは買っておくと良いでしょう。特にブランドの違いはないです。
モバイルバッテリーはお好みで。もちろんUSBアダプタでもOKです。
USB半田ごては本当に30秒で使えるのか
さて、5ボルト5ワットのUSB半田ごてですが思うのは、
せつやくん
本当にUSBの電気でハンダが溶けるの?
ということではないでしょうか。
心配いりません。軽く30秒でちゃんとハンダが溶けます。
むしろACの大きい半田ごてより早い印象。こて先の熱効率がよく少ない電力でも加熱してくれるのです。
せつやくん
使おうとしてから待たなくていいのが良いですね。
グリップも指にフィットして、こて先が細いので取り回しも良い感じです。中華系のペン型は細すぎて安定感に欠けていましたが、こちらは長時間作業でも疲れ知らずです。
goot大洋電機MSD-5は半田ごてホルダー不要!
ハンダ付け作業でちょっとめんどくさいのが、こて先を机に触れさせないようにいちいちホルダーにささなければいけないこと。ホルダー付きのクリッパーやクリーナーがあれば良いのですが、屋外で車の配線をするときなどはそれがないこともしばしば。
goot大洋電機MSD-5の利点はその重量バランスで、横におくだけでこて先が机に触れないこと。
せつやくん
ホルダー不要という訳ですね。素晴らしい!
まとめ
ということでコードレス化できるUSB半田ごては数種類ありますが、一言で言いますと「中華製はNG。黙ってgoot MSD-5を買うべき」ということです。
価格は倍以上しますが、言ってしまえばたった数千円の差。これで安定感や満足感が全く異なるので悩む余地はありませんね。
余談ですがここで使っている金属製のこて先クリーナーもオススメです。スポンジ式と違ってそれ自体を洗浄する必要がないこと、温度を下げないこと、こて先がスポンジより綺麗になることです。
半田ごてを買ったらまずこて先にハンダをまんべんなくつけてクリーナーで拭きコーティングしてして使うと使い勝手が向上しますのであわせてどうぞ。