スーパーカブプロPRO(JA10)の後輪リアタイヤホイール取り外し交換方法
準備するもの
- メガネレンチ(19mm/14mm/12mm)
- スパナ(12mm/10mm)
- ノギス
- トルクレンチと14mmのボックスレンチ
- ゴムハンマー
- 割りピン(ホームセンターで入手可)
概要
スーパーカブはチューブタイヤなので、もしパンクしてチューブを交換する場合、ホイールをまず外さなければいけません。
このホイール、自転車の様に簡単に外れればよいのですが、なかなかそうはいきません。正式にはなんとチェーンやマフラーまで外さなければ後輪を外せないことになっています!
旅先でそこまでの作業をするのは現実的ではありません。そこで、ここではチェーンやマフラーを外さずにホイールを取り外す方法を記します。
簡易的な方法である為、以下のリスクがあります。ご了承ください。
- マフラーの隙間からレンチを入れるのでうまく養生しないとマフラーに傷がつくかもしれません。
- ホイールを抜き取る隙間がギリギリなので、気をつけないとホイールに傷がつく可能性があります。
文章で書くと複雑ですが、やってみると意外と簡単で、構造の勉強にもなると思います。
一度外し方を覚えておけば、チューブと最低限の工具を持っているだけで旅先での修理が出来る様になるので安心です。
後輪の取り外し方法
センタースタンドをたて、前輪が浮かないようにおもりや地面に固定します。カゴにおもりを置いてもよいと思います。センタースタンドの下に一段板をしいておくと作業性があがります。
ドラムブレーキについている割りピン(コッタピン)をラジオペンチで外します。これは出来れば再利用しない方がよいでしょう。
割りピンを外したら12mmのメガネレンチでそのナットを回します。始めての場合は意外と固いです。
緩んだらワッシャーとゴムを取り外し、ゴムハンマーでボルトを軽く叩いて抜き取ります。
ブレーキアジャスタのナットを回します。写真ではメガネを使っていますが、実際は可動部分を抑えれば指で簡単にまわせます。最後はリアブレーキペダルを押し込めばボルトを抜き取れます。
これでドラムブレーキを分離できました。いよいよホイールを外します。
チェーン調整用のアジャストナットを12mmと10mmのスパナで緩めます。ロックナットになっているので内側を抑えながら外側を反時計回りに回せばロックが外れ、指でまわせる様になります。
アジャストナットは1cmくらい緩めればOKです。いよいよアクスルシャフトを外します。
マフラーを外さない場合は19mmのメガネを隙間からはめ込みます。これを抑えながら反対側の14mmを固定。少しずつ緩めます。マフラーを傷つけない様に。
14mmの方の頭が出てきたら簡単に引き抜けます。ただし、全部引き抜いてはいけません!
今回はチェーンやスプロケットは外さないので、そこまで引き抜くと脱落してしまいます。
マフラー側のスペーサーを外し、少しずつアクスルシャフトを引っぱり、スプロケットとホイールの隙間から確認しながらホイールのみシャフトと分離します。
ホイールは一見抜けなさそうに見えますが、ちょうど通る様になっています。
あとはタイヤレバーを使い、自転車と同じ様にチューブやタイヤを交換しましょう。
後輪の組み付け
組付けは取り外しと大体逆手順です。一部異なります。
ホイールを戻しスプロケットにはめ込み、スペーサーをいれてアクスルシャフトを通します。ホイールを浮かせながらうまく通しましょう。
手順的にはこの後にブレーキの割りピンナットを組み付けます。先にアクスルシャフトを固定すると、ここがはまらなくなるので注意。
割りピンナットのワッシャーの順番はボルトーゴムワッシャー金属ワッシャーナットです。
ついでにブレーキのアジャストボルトにスプリングとアジャストナットを仮止めします。
あとの手順はチェーン調整の記事と全く同じです。リンク先を参照してください。