天井の屋根裏にグラスウール断熱材をDIYで敷き詰める方法
古い家屋の天井裏は断熱が施されておらず、冬は冷たい空気が流入し冷蔵庫の様になり、夏は屋根の熱でサウナの様になっています。
その寒さや熱はその下の天井のとても薄い板を通して簡単に室内に侵入してきます。いくらエコ対策で窓やサッシを断熱しても天井がその状態ではフタの空いた魔法瓶の様なものです。
そこでここでは天井裏にDIYでホームセンターに売っているグラスウールを敷き詰める方法を紹介します。
注意:DIYでの断熱は予期せぬ結露やシロアリ発生、家屋の破損につながる危険性があります。あくまで自己責任でお願いします。基本的には工務店に相談してください。
必要な物
グラスウール
グラスウールは2740mmまたは1370mm、幅430mmのビニール袋に個装されています。
家屋が日本では一般的な尺モジュールの場合は上記の2740mmで畳の短い辺3枚分、1370mmでその半分なので特に裁断しなくてもぴったり収まる様になっています。
メーターモジュールの場合は対応したサイズのグラスウールを選ぶと良いでしょう。
大きいほうが敷きやすいですが、柱の関係でおさまらない場合もあります。一旦屋根裏に上がってみてどのサイズのグラスウールがどれくらい必要か計ってみてから注文するとよいと思います。
グラスウールには厚みと密度があります。厚みは100mmが一般的ですが厚ければ厚いほど性能が上がります。密度も同様で10kがよく売られていますが16kの物は高価な分、性能が期待できます。
ヘッドランプ
手元を照らすのに必須です。ランタンタイプでも大丈夫です。これは吊るしておけるので作業に便利です。
調整用道具
どうしてもピッタリとおさまらない場合があるのでハサミとビニールテープでグラスウールの長さを調整する用意をしておきます。
あるとよいもの
リーチャー(マジックハンド)
屋根裏の形状によっては必須の場合があります。屋根が降りてきている隅の方はどうしても身体が入らないので、このリーチャーでグラスウールを動かします。
ホームセンターで安く売られているのでいずれにせよ用意しておくとよいと思います。
角材
天井裏の足場は限定されます。角材が一つあると梁の間にかけて足場にすることが出来るので役立ちます。
服装
グラスウールは個装されていますが、通気用の穴が空いているのでどうしても粉がでて身体がかゆくなります。すぐに洗える作業着と防塵眼鏡、マスクは装備しておいた方がよいでしょう。
準備
買ってきたグラスウールはサンドバックの様な袋に入っています。
包装を破ると急に膨らんで驚きます。厚みは10cmの物でもちょっとした冬用ふとん位あります。これは暖かそうです。この瞬間からガラスの粉が飛んでるので換気と養生には注意しましょう。
敷き詰める
屋根裏の下には天井にありますが、絶対に乗ってはいけません。。簡単に天井が落ちてしまいます。梁をうまく使って移動します。用意した角材も補助的に使ってもよいでしょう。
グラスウールを隙間なく敷き詰めます。裏表があるので注意してください。。防湿面の表示がありますのでそちらを室内に向けます。
この時注意するのは、隙間を絶対につくらないこと。隙間があるとそこに温度差が出来て結露の原因になります。ハサミでグラスウールをカットしながら障害物を包む様に置いて行きます。
電気配線もなるべくグラスウールを上にのせないようにうまく取り回します。
チェック
大体10坪だと半日くらいで作業が終わります。最後に全体をチェックして浮いている部分や隙間が出来ていないかを確認します。
最後に
寒冷地かどうかや家屋全体の造りにもよりますが、10kの100mmの安価なグラスウールでもある程度、体感出来るくらいの差は感じられると思います。
繰り返しますが、断熱は非常に奥が深い世界で、DIYでの施行では冒頭に書いた様なリスクがあります。くれぐれも自己責任の上、心配な場合は専門業者に相談する様にしてください。