アマゾンのSIMカッターでパンチ失敗してトレーに入らなくなった話
格安のMVNOのSIMを使っていて、端末を買い替えたりするとSIMのサイズを変えなければいけなくなる事があります。
しかしながら、例えばOCNモバイルONEの場合、SIMサイズを変更するには1.追加SIMを発行→2.前のSIMを解約という手順を踏まねばならず、この1の手数料が音声通話付で3000円、追加費用が月約500円と何の為に格安MVNOを使っているのか訳がわからないことになります。
そこで調べたら「SIMをカットする」という手段がある事を知りました。なんでもSIMカードの電子回路部分は金属部分の一部でしかないらしく、他の部分は切断してしまっても大丈夫なのだとか。
アマゾンを調べたら送料込み1000円程度で売られているので、SIM追加の手数料よりもはるかに安いのでそちらで挑戦してみることにしました。
いくつか売られていますがこの価格帯のSIMパンチはどれも同じものの様です。
届いたSIMカッターは丁度紙のパンチと同じ構造。SIMカードのマイクロSIMを差し込むスリットがあり、そこにカットしたいカードをはさみパチンと打ち出す構造です。
念のため、使っていないSIMでやってみる事にしました。
スリットに差し込むんで窓を覗くと、、、、なんか金属面とずれているような。振ってみるとカタカタとSIMが動く音がします。
大丈夫かな?と思いつつも思い切ってパンチ。
出てきたnanoSimもどきはなんだかいびつな形状です。こんなのが使えるのでしょうか。試しにトレーにのせてみると・・・・
入らない!なんということでしょう。打ち出されたサイズがややnanoSimより大きいらしくうまくトレーに入りません。
まとめると
- SIMのスリットの精度が甘いのをみこして遊びが多くとってある
- 打ち出しサイズの精度も同様でやや大きめに出てくる
どうもこの製品を使うには一工夫必要みたいです。
準備したのは100均のサンドペーパー。セットのもので60番を使います。
打ち抜く時の位置決めが重要です。まず元のSIMの周りをサンドペーパーで予めすこし削り落とし、位置を動かしやすい様にします。
SIMのタイプにもよりますが、金属部分が小さい(NanoSIMサイズ)の場合は、丁度中心が打ち抜きの真ん中になる様にずらします。
わずかにレバーで抑える感じにすると位置あわせしやすいです。まちがっても打ち抜かないように!
(金属部分が大きいタイプの場合は、切りかきを右上とした場合、左をわずかに金属ごとカットして右を生かす感じにするとよいみたいです(Amazonレビューより未確認))
慎重に位置決めしてレバーを一気に握り込むと・・・きれいにくりぬけました。それでもトレーにはやや大きいのでトレーにあわせながら少しずつサンドペーパーで削ります。
削りすぎない様に慎重にあわせて、ぎりぎり入る程度にまで加工します。
粉をアルコールなどできれいに落として、トレーに置き、端末にゆっくりと差し込みます。ここでいきなり入れてはダメです。
ゆがみや厚みによりトレーが出てこなくなる場合があるからです。少しでも抵抗があれば、いったん外して今度は背面(金属面の反対側)をサンドで削ります。
これも削りすぎない様に少しずつ進めてください。粉が端末に入らない様にも清掃に注意しましょう。
加工に約15分。ようやくトレーが滑らかに端末に入りました。電源を入れると・・・
無事つながりました。番号もちゃんと設定から確認できます。
そんなわけで、アマゾン1000円台のものはそのままで使えるレベルでは無い事がわかりました。それでもちょっと時間をかければハサミなどよりもはるかに安全にNanoSimを作る事ができます。
多分、高価格帯のものはこんな手間はいらないのでしょうね。それでも今回はSIM発行手数料を節約するためなので文句は言えません。
よくよく調べたら、この製品にさらにサンドペーパー付のセットがありました。最初からこれにしておけばよかったですね(*´Д`)