身近な○○でペットボトル炭酸を抜けない様にするvs炭酸ながもちキャップのレビュー

炭酸飲料は一度開栓してしまうと冷蔵庫に入れておいてもすぐに炭酸が抜けてしまいます。これはボトルの中の圧力が下がって炭酸水から二酸化炭素が抜けやすくなるからです。

ここではそんな炭酸飲料の炭酸を抜けにくくする方法と製品レビューを紹介します。

よくある迷信と圧力

よく栓をする前に空気をぬいて栓を閉めておくと長持ちすると言いますが、これは原理的には全くの逆効果。ボトルが戻ろうとするので反対に圧力が下がり炭酸が抜けやすくなってしまいます。

それではボトルの中の圧力をあげればよいのですが、どうすればよいのでしょう。

専用製品

検索すると、炭酸を抜けなくする「炭酸ながもちキャップ」や「炭酸キーパー」、「炭酸ぬけま栓」などのグッズが市販されています。

形は違いますが、これらはどれも原理は同じ。空気入れの様に空気をいれて圧力をあげておき、炭酸の抜けを防ぐというものです。

実はこれらの商品、アマゾンなどのレビューでは賛否両論でそれほど効果がなかったり、空気を入れるのが大変という評価が多かったりします。反面、効果があるという書き込みもあります。

そこで実際どうなのか実験してみました。

実験と炭酸長持ちキャップの問題点

市販の炭酸水

市販の炭酸水1リットルを準備します。

炭酸ながもちキャップ@アマゾン965円

炭酸長持ちグッズの中でも値段が比較的高価で能力が高そうな炭酸長持ちキャップをチョイスしました。ハンドルもついて使いやすそうです。

炭酸水を半分にする

まず、炭酸水を半分にしておきます。

全部半分に

半分になりました。このままおいておいたらすぐに炭酸が抜けてしまうのが目に見えます。

炭酸長持ちキャップをセット

炭酸長持ちキャップは3ピース構造になっており、ハンドル部分、バルブ部分、ピストン部分にわけられます。まずハンドル部分とバルブ部分を固定して、ピストン部分をシュコシュコと移動させ空気を入れる仕組みです。説明書には「すこしペットボトルが固くなる位に空気を入れてください」とあります。

その通り、バルブ固定後ピストンをシュコシュコ往復させます。

10往復くらいかなと移動させてチェックすると・・・・全く空気が入ってません。

ピストン。なかなか空気が入らない

どうやら、このピストンの一往復では十分な空気は入らず、1リットルの半分の圧力をあげるには果てしない数の往復が必要そうです。見た目一番大きいこの製品でこの能力なら、他の小型の製品はどうなのでしょう。などと思いながら延々とシュコシュコいれること300回余。ようやくペットボトルが固くなりました。

これを一回一回しなければいけない製品なのでしょうか。だとすると恐ろしい設計です。

圧力を上げておくには

そこで考えました。ペットボトル圧力をあげるのであれば、冒頭で書いた空気を抜くことと逆のことをすればいいのではないでしょうか。つまり、ペットボトル自体が広がるのではなく潰れる方向に力が加わればよいということです

そこで用意したのが・・

100均の万力クランプ

そう、万力クランプ。百円均一で売っているものです。これでペットボトルをつぶせば中の空気の圧力が上がるはずです。

万力が滑ってなかなかペットボトルを掴めない

早速、ペットボトルを挟み込みます。が、100均のものは深さがイマイチなので滑ってなかなか掴めません。

キッチンペーパーで滑り止め

キッチンペーパーで滑り止めしてみました。これで掴んで挟み込めます。クルクルと締め込んでいきます。あんまり締めすぎるとペットボトルが破損したりクランプが飛ぬけて危ないので、だいたい炭酸ながもちキャップの時と同じ位の固さにしました。

どれが炭酸の減りが遅いか

なにもなしvs専用品の炭酸ながもちキャップvs100均一の万力クランプ。どれが一番炭酸が長持ちするのか。1週間後に乞うご期待です。

一週間後

一週間後

一週間後。見た目はさすがに変化はありません。まずは押さえて手応えを見てみました。

標準キャップのみ、やや柔らかい

キャップのみのボトルは心無しか柔らかくなっています。キャップを捻ってみます。プシュっと言う音と共に中の炭酸が泡立ちます。

標準キャップのみ。泡は残っている

器に開けるとしゅわしゅわと泡がでます。泡は残ってはいますが飲んでみると、、やはり1週間前の炭酸といった感じです。

つぎは炭酸長持ちキャップ。なんと・・

つぎは圧力栓。さすがに固いだろうと思って押さえてみると・・・フニャ

なんとキャップのみより柔らかくなっています。どこかから抜けているのでしょうか!?思えば抜ける箇所はパーツが多い分可能性は高くなるはずです。キャップを抜いてもシュっという弱い音しかしまません。

炭酸長持ちキャップの炭酸水

器にあけてみました。ほとんど泡がたっていないのがわかります。飲んでみても水に近い感じ。たまたま不良品だったのか。結果的には標準のキャップの方が炭酸が抜けてませんでした。

クランプ

さて、最後に百均のクランプです。1週間してもガッシリと挟み込んでいます。

押してもびくともしない

容器を押してみます。びくともしません。3つの中で最も圧力が高いことがわかります。慎重にクランプを外します。外す時はクランプが飛んで行かない様しっかりと押さえる様にしてください。圧力が高い為、クランプやペットボトルが弾かれ怪我をする可能性もあります。十分に注意してください。

クランプを外しキャップをひねると・・・プシュッ。まるで新品の様な音がしました!

クランプ。泡の感じはキャップのみと変わらないが・・・

器に入れた感じはキャップのみと大差がありません。少し飲んでみると・・・しゅわっと差し込む様な口当たり。新品に近い感じです!

考察

結局、市販の圧力栓の結果が非常に悪かったのと、所詮、感覚的な判定なので、今回の実験の結果の精度は低いかもしれません。あと、クランプは横に挟まる為、冷蔵庫内では場所をとってしまうのも難点です。またペットボトル以外の例えばビンなどでは使えません。

今回は万力型を使いましたが、ちょっと高いですがホームセンターなどでは「巨大な洗濯バサミ」型のクランプが売られており、そちらの方がグリップや使い勝手が良いのでオススメです。

皆さんももし機会があればやってみてください。

繰り返しますが、クランプをつけたり外したりする時は、くれぐれも脱落による怪我には注意しましょう。絶対の小さいお子様の近くなどでは行わない様にしてください。

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