自家製ならではの甘み レタス
ポイント
- やや酸性(pH6.0~6.5)を好み、酸性(pH5.5以下)やアルカリ性(pH7.0以上)では生育が悪い
- レタスでは「シスコ」「エクシード」、リーフレタスでは「レッドファイヤ」が作りやすい
- 生育適温18℃前後で結球適温は13℃前後。冷涼な気候を好む
- 夏まき秋どり栽培が作りやすい
- 土は砂壌土から壌土が適し、排水性がよく、保水力のある膨軟な土を好む
育苗準備(8/1~10)
種まき20日ほど前、園芸用土か、山赤土とエコ堆肥の等量混合用土を準備し苦土石灰15g/10リットルを混入し調合の上、しめらせておきます。7日ほど前、種まき用育苗箱か4号ビニルポットに土をつめ、しめらせておきます。白黒マルチを使うと地温低下、保湿の効果があります。育苗場所は遮光資材で涼しい環境をつくっておきます。車庫などの直射日光に当たらず風通しの良い場所で準備すると良いと思います。
種まき(8/10~15)
育苗箱の場合はばらまき、ビニルポットは1鉢に2~3粒まきます。写真のようなコーティングされた種子(種の周囲を栄養分で覆っているので確実に発芽しやすい)の場合は1粒です。
好光性種子で発芽適温が20度前後なので、0.2cm程にごく薄くもみがらで覆土し、たっぷりかん水します。発芽までは直射日光の当たらない涼しいところで管理します。
ジョウロのロを上向きにして、覆土が 流れないよう静かに水やりします。
育苗(8/15~25)
播種後4~5日で発芽します。発芽時には徒長防止のため注意深く観察し芽が土に顔をだしかかったら早めに冷水をかん水し、すぐに育苗場所に出し日に当てます。発芽後は本葉1枚まで夏は毎日1回朝涼しいうちにたっぷりかん水します。温度が上がってからのかん水は禁物。後半はかん水を控えめにして苗の硬化をはかります。第1回間引きは、本葉1枚までに込み合った所を間引き、1~2cmほどの株間を確保し徒長しないように早めに行います。第2回間引きは、本葉1.5枚時、株間4~5cmほど確保します。間引いた苗は4号ビニルポット等に移植すると無駄がありません。
植え付け時までに本葉2.5~3枚、草丈6cm程の苗に仕上げます。
植え付け準備(8/15~25)
植え付け20日ほど前、畑にエコ堆肥2㎏/平方メートル、苦土石灰120g/平方メートルを施し耕しておきます。7日ほど前、基肥として1平方メートル当たり固形30号120g、日の本2号80g、重焼燐30g(または〔15* 15・15〕の化成肥料70g、〔8・8・8〕の同120g、骨粉40g)を施し耕します。前日耕した後、高さ15㎝、幅1mほどの畝をつくります。マルチは白黒マルチの白を表に使うと生育が非常によろしいです。
植え付け(8/25~9/1)
本葉3枚時までに植え付けます。株間30cm程の2条植えが栽培しやすいでしょう。植え付け後オルトラン粒剤2g/株を与えるとヨトウムシ、ネキリムシなどの防除に効果があります。高温で乾燥する時期なので活着まではかん水します。
追肥(9/15~25)
植え付け後20日目に化成肥料(燐硝安加里604号20g/平方メートル)を条間に施します。マルチの場合は液肥200倍を株もとに与えます。
収穫(10/15~11/10)
植え付け後50日前後が目安となります。80%程の結球状態が最も質がよいといえます。堅くしまったものは、葉色が薄れ苦みが出るなど品質が低下するので、やや若どりを心がけます。外葉を2枚つけてとると鮮度を保ちやすいのですが、できるだけ早く食べるのがよいでしょう。
プランター栽培
育苗までは畑栽培と同じ。プランターに用土を入れ3株植え付けます。追肥は植え付け後20日目に燐硝安加里604号を1プランター当たり2gほど株間に施します。収穫は畑と同じく植え付け後50日程後が目安となります。用土の量は普通プランターで15リットル、大型は30リットルほど必要です。
病害虫対策と注意点
レタスは生育初期には時々かん水し、乾燥しないようにしますが、本葉12~13枚になり結球が始まってからは、水分が多すぎると根腐れなどの生育障害が起こりやすいので排水をよくします。結球が始まると寒さに弱くなりますので、霜が降りるまでに収穫するとよいでしょう。