北陸に適した作物 サトイモの家庭菜園

Wikipediaより

ポイント

作り方

種イモ準備

種芋は50g程で丸く、肌が滑らかで切り口が純白で腐っていないものを用います。植え付け20日前、発芽部を上にして種芋の3分の2を床土の中にうめ、その上に山砂を4cm程かけ、有孔ポリでマルチをし、ビニルトンネルで保温し催芽します(芽を出させる)。量が少ないときは芽だしイモを園芸店で求めるほうが便利です。

同じ頃、エコ堆肥を2㎏/平方メートル以上、苦土石灰100g/平方メートルほど施し深く耕しておきます。有機物を可能な限り入れておくと、生育が良く質もよくなります。植え付け7日ほど前に1平方メートル当たり固形30号100g、重焼燐30g(または〔N・P・K=8・8・8〕の化成肥料100g、骨粉50g)を施し耕します。植え付けの前日、畑をできるだけ細かく耕しておきます。マルチを利用すると初期生育が良好です。

植え付け(5/20~30)

地温が15度以上あることを確認し、条問100cm間隔35cm程、深さ5~6cmの植え穴を掘り、本葉1枚程のイモ苗を芽を上に向けて置きます。

5cm程覆土し、芽は少し地上に出します。軽く鎮圧、かん水し出芽部が乾燥しないようにします。

追肥・土寄せ(6/5~8/5)

第一回は本葉3枚の時、マルチを除去して行います。化成肥料(固形30号40g/平方メートル)を施し、薄く中耕します。土寄せ直前にワラを施し6cm程土寄せすると、青子いもになることを防げます。

土寄せが厚すぎたり早すぎたりするとイモの数が少なくなるうえ、形が長くなり肥大が悪くなります。また遅れると根を多く切り、子ズイキ(茎)が多く発生します。土寄せ時の断根は発育を中断し干害を受けやすくしますので、畝をできるだけ削らないようにします。

第二回の追肥、土寄せは本葉6枚時に。化成肥料(固形30号70g/平方メートル)を施し、薄く耕し、6cm程土寄せします。

第三回の追肥、土寄せは適宜行います。硫酸加里15g/平方メートルを施し、薄く中耕し6cm程土寄せします。

かん水(7/30~8/30)

乾燥に弱いので晴天が続いたら早めにかん水します。高温時のかん水は夕方がよいでしょう。畝間かん水は停水、滞水を生じ根傷みしますので、その対策をする必要があります。敷きわらやマルチは干害に有効です。

収穫(10/10~11/20)

葉が黄化し肥料切れになる10月中旬から初霜が降りるまでが収穫適期です。試し採りを行い、晴天が3日程続いて土が乾燥してから行います。

掘り方はまず茎を刈り取り、イモからやや離れた所にスコップかクワを入れ、土をゆるめ、その後傷を付けないようていねいに掘り出します。慣れるまではスコップのほうが失敗が少ないと思います。

掘ったイモは根をとり小芋、孫芋に分け土つきのまま風通しの良い日陰で干し、乾いたものから貯蔵します。雨天にとったものや傷のついたものは腐敗しやすいといえます。貯蔵適温は10度程なのでダンボールの中にもみがらなどを入れて保温し、9度以下にならないようにします。

病害虫対策と注意点

7~8月に好天が続くとハスモンヨトウムシが異常発生し丸坊主にしてしまうことがあります。早めにパプチオン乳剤1000倍液、アセフェート乳剤1000倍液を散布します。幼虫が大きくなると殺虫剤に極めて強くなり防除しにくくなります。

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