ビタミンAたっぷり ニンジンの家庭菜園
ポイント
- 春まき栽培では向陽二号がつくりやすい
- 種まき後の覆土は薄く、かん水をこまめに
- 20℃程のやや低温を好む
- 排水の良い肥沃な砂壌土~壌土を好む
- 弱酸性(pH5、5~6、0)を好むが、酸性には強い
作り方
種まき準備(春まき4/1~10)(夏まき6/20~6/30)
軟腐病、線虫などの発生がなければ4年程連作が可能です。種まき20日程前、苦土石灰120/平方メートルを施し細かく耕しておきます。7~10日前に基肥として1平方メートル当たり固形30号220g、溶燐20g(または〔N・P・K=8・8・8〕の化成肥料270g、溶燐20g)を散布し耕します。2~3日前に幅60cm、高さ20cm程の畝を作りたっぷりかん水し、マルチなどかけて湿らしておきます。
種まき(春まき4/15~25)(夏まき7/5~25)
条問20cmの2条まき。覆土は0.5cm程かけ、鎮圧後たっぷりかん水します。コート種子の場合は5cm間隔で1ヵ所に2粒まきします。
種まき後、春の場合は新聞紙、透明ポリでおおい、保湿、保温を図ります。夏の場合は敷きわらをすると発芽がそろい初期生育が良好です。いずれにしても乾燥させないように工夫します。発芽時は徒長しないように早めに被覆物を取り除きます。本葉6枚頃までは乾燥すると根の異常の原因となるので乾燥させないようかん水します。
間引き、追肥、土寄せ(春まき5/15~6/15)(夏まき8/25~9/30)
間引きは土がある程度湿ったときに行います。乾燥時は残す株を傷めるので注意してください。第1回は本葉2枚時、種まき(播種)後25日頃。特に密な部分を粗く間引き、化成肥料(日の本2号30g/平方メートル)を条間に施し除草し中耕したうえで土寄せします。
第2回の間引き
追肥、土寄せは本葉5~6枚時に生育のそろったものを15cm間隔に1本残します。化成肥料(日の本2号30g/平方メートル)を畝肩に与えますが草勢を見て加減します。遅い追肥や肥料過多は又根の原因となるので注意します。あわせて除草、中耕、土寄せします。土寄せをしないと根の肩部が緑化します。
収穫 (春まき6/20~7/15)(夏まき10/20~11/20)
3寸ニンジンは種まき60~90日後。5寸ニンジンは100~120日後。長根ニンジンは120~140日後を目安として収穫します。遅れると裂根が多くなります。すぐ使わない時は一度抜いて土つきのまま埋めておくと貯蔵がききます。