石川県のダム

石川県が発行している石川のダムの紹介資料がとても秀逸なので抜粋してメモします。石川県庁に行けばもらうことが可能です。

表紙

石川県の地形

石川県は、本州中央部の日本海側に位置し、南西から北東にかけて約200kmにわたってのびる面積4 , 185km2の狭長な地形となっており、地理的には加賀地方と能登地方に大別されています。

加賀地方は、霊峰白山(標高2702m )を始めとした白山連峰に連なる山々で福井県、岐阜県、富山県に接しており、北東に向って加賀丘陵、宝達丘陵と徐々に高度を減しつつ、能登半島に達しています。

一方、能登地方は日本海に突き出た能登半島からなり、基部のいわゆる邑知潟低地帯を除けは、その大部分が丘陵性の山地となっていて、河川は短く平野部は少なくなっています。

石川県の主な山岳

名称 標高
白山 2702m
大日山 1368m
医王山 939m
宝達山 637m
高州山 567m
宝立山 471m

石川県の主な河川

名称 全長
手取川( 1級河川) 66km
梯川( 1級河川) 35km
大聖寺川( 2級河川) 38km
動橋川( 2級河川) 20km
犀川( 2級河川) 35km
浅野川( 2級河川) 29km
森下川( 2級河川) 24km
八ヶ岳川( 2級河川) 19km
河原田川( 2級河川) 19km
町野川( 2級河川) 22km

石川県の気候

石川県は、典型的な日本海性気候を示しており、沿岸を流れる対馬暖流の影響て概して温和な気候てすが、冬はシベリア寒気団からの北西季節風により、雨や雪の日が多くなっています。

降水量

石川県は、南北に細長い地形的特性から、加賀地方と能登地方とでは、降水量・積雪にかなりの変化がみられます。一般に山の低い能登地方は、降水量が少なく特に頸部をなす能登中部では年降水量2 ,000mm前後で、石川県では最も雨の少ない地域に属しています。一方、加賀地方は、白山連峰をひかえておりその影響で、海岸部よりしたいに降水量を増し、特に加賀山間部手取川上流部では、4000mm近い年降水量を示し、また、冬期は積雪4mを越す豪雪地帯となっています。

近年、気候変動等の影響により、集中豪雨の多発や異常渇水による災害が懸念される一方、自然環境保護や保全に対する意識の高まりを受け、河川においても治水・利水の機能に加え、自然環境豊かな濺いのある水辺空間としての役割が期待されています。

石川県内ても、これまてたびたび洪水や渇水による被害か発生しており、県ては、安全て安心して快適に社会生活を送ることができるよう、河川改修と併せてダムの整備により合理的な治水対策を目指しています。

現在、昭和40年3月に完成した我谷タムをはしめ犀川ダム、内川ダム、赤瀬ダム、新内川タム、小屋ダム、八ケ川タム、九谷タム及び北河内ダムがあり、それぞれがダムの機能を発揮しています。また、県都金沢市を洪水・渇水被害から守る上て欠かせない辰巳ダムが平成24年6月より運用を開始しています。

石川県のダム一覧

ダム(ダム湖)の名称九谷(くたに)ダム我谷
(わがたに)ダム
(富士写湖(ふじしゃのうみ))
手取川(てどりがわ)ダム
(手取湖(てどりこ))
(国土交通省管理)
大日川(だいにちがわ)ダム
(県農林水産部管理)
赤瀬
(あかぜ)ダム
犀川(さいがわ)ダム辰巳(たつみ)ダム内川
(うちかわ)ダム
新内川(しんうちかわ)ダム八ヶ川(はっかがわ)ダム
(八翠湖(はっすいこ))
北河内(きたかわち)ダム
(やませみ湖)
小屋(おや)ダム
(宝水湖(ほうすいこ))
所在地加賀市山中温泉枯渕町加賀市山中温泉我谷町白山市東二口・女原白山市阿手町小松市赤瀬町金沢市二又新町金沢市相合谷町・上辰巳町金沢市小原町金沢市小原町輪島市門前町定広・地原鳳珠郡能登町五十里珠洲市宝立町柏原
河川名大聖寺川水系大聖寺川大聖寺川水系大聖寺川手取川水系手取川手取川水系大日川梯川水系梯川犀川水系犀川犀川水系犀川犀川水系内川犀川水系内川八ケ川水系八ケ川町野川水系河内川鵜飼川水系鵜飼川
目的FWP(新枯渕発電所)FNPFWIPFAPFNFNWP(上寺津発電所)FFNWP(犀川浄水場)
(新内川発電所)
NP逆調整FNWIFNWFNW(P)
型式重力式コンクリートダム重力式コンクリートダムロックフィルダム重力式コンクリートダム重力式コンクリートダム重力式コンクリートダム重力式コンクリートダム重力式コンクリートダム重力式コンクリートダム重力式コンクリートダム重力式コンクリートダムロックフィルダム
堤高75.8m56.5m153.0m59.9m38.0m72.0m47.0m81.0m18.9m52.0m47.0m56.5m
堤頂長280.0m126.0m420.0m238.0m180.0m160.0m195.0m172.0m62.9m144.0m140.0m240.0m
堤体積360,000m3 78,000m310,050,000m3309,400m377,000m3152,800m3153,500m3210,000m38,816m366,000m380,000m3710,000m3
集水面積71.0km286.1km2428.36km256.49km240.6km257.8km277.1km234.45km237.25km210.4km210.6km212.8km2
湛水面積1.21km20.60km25.25km21.32km20.54km20.56km20.42km20.40km20.02km20.20km20.23km20.24km2
総貯水容量24,900,000m310,100,000m3231,000,000m327,200,000m36,000,000m313,600,000m36,000,000m39,500,000m361,000m33,130,000m32,860,000m33,050,000m3
有効貯水容量22,400,000m38,750,000m3190,000,000m323,900,000m35,200,000m310,700,000m35,800,000m38,100,000m357,000m32,870,000m32,590,000m32,700,000m3
堆砂容量2,500,000m31,350,000m320,000,000m33,000,000m3800,000m32,900,000m3200,000m31,400,000m34,000m3260,000m3270,000m3350,000m3
洪水調節容量(洪水期)19,500,000m3
(非洪水期)6,100,000m3
(洪水期)4,750,000m3
(非洪水期)650,000m3
(第2洪水期)5,500,000m3
(第1洪水期)20,000,000m3
(非洪水期)―m3
(洪水期)7,400,000m3
(非洪水期)―m3
(洪水期)5,200,000m3
(非洪水期)4,600,000m3
(洪水期)3,600,000m3
(非洪水期)850,000m3
5,800,000m31,900,000m3― m31,850,000m31,150,000m31,500,000m3
流水の正常な機能の維持容量―m34,000,000m3―m3-(洪水期)―m3
(非洪水期)600,000m3
2,110,000m3―m32,100,000m32,000m3550,000m31,410,000m3550,000m3
発電容量(洪水期)2,900,000m3
(非洪水期)16,300,000m3
(洪水期)4,000,000m3
(非洪水期)8,100,000m3
(第2洪水期)184,500,000m3
(第1洪水期)170,000,000m3
(非洪水期)190,000,000m3
(洪水期)16,500,000m3
(非洪水期)23,900,000m3
―m3(洪水期)7,100,000m3
(非洪水期)9,850,000m3
―m36,200,000m355,000m3―m3―m3―m3
上水道容量2,900,000m3―m312,890,000m3―m3―m34,990,000m3―m34,100,000m3― m3330,000m330,000m3650,000m3
工業用水容量―m3―m33,310,000m3―m3―m3― m3― m3― m3― m3140,000m3―m3―m3
常時満水位EL201.0m(洪水期)EL140.5m
(非洪水期)EL148.0m
(第2洪水期)EL464.0m
(第1洪水期)EL461.0m
(非洪水期)EL465.0m
(洪水期)EL324.7m
(非洪水期)EL330.6m
(洪水期)EL105.2m
(非洪水期)EL108.0m
EL345.0mEL― mEL229.0mEL107.4mEL130.6mEL129.0mEL87.5m
制限水位EL183.0m----EL340.0m------
事業費51,000,000千円1,469,000千円74,000,000千円6,504,000千円4,976,000千円1,945,000千円23,794,005千円4,344,000千円929,000千円11,800,000千円16,789,445千円18,900,000千円
工期昭和45年4月~平成18年3月昭和33年4月~昭和40年3月昭和46年4月~昭和55年3月昭和27年5月~昭和43年10月昭和43年4月~昭和54年3月昭和35年4月~昭和41年3月昭和50年4月~平成25年3月昭和42年4月~昭和50年3月昭和56年4月~昭和60年3月昭和54年4月~平成7年3月平成3年4月~平成23年3月昭和48年4月~平成5年3月
洪水調整(建設前)-270m3/s2,400m3/s450m3/s550m3/s----150m3/s140m3/s180m3/s
洪水調整(建設後)-50m3/s1,600m3/s200m3/s125m3/s----20m3/s20m3/s50m3/s
かんがい-1,090ha―ha12,073ha364ha----250.2ha410.8ha76.7ha
上水道-―m3/日440,000m3/日―m3/日―m3/日----7,000m3/日410m3/日10,700m3/日
工業用水-―m3/日50,000m3/日―m3/日―m3/日----3,000m3/日―m3/日―m3/日
発電-5,600kW250,000kW23,800kW―kW----―kW―kW管理用発電270kW
死水容量--21,000,000m3300,000m3--------

ダムの目的記号

記号 目的
F 洪水調整
N 流水正常機能維持
A かんがい用水
W 水道用水
I 工業用水
P 発電

石川のダム一覧詳細

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石川のダム位置図

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