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国見山へ鉄塔巡礼 辰巳ダムより北側尾根から(13.2km+508m/石川県金沢市)


国見山も兜山と並び全国山名トップ10に入りそうな名前の山です。石川県金沢市の国見山は舗装された林道が麓から通っており車で簡単にアクセスできます。

最もポピュラーなのは熊走町から犀鶴林道を通って林道国見線に入り、そこで駐車して山頂に行くパターンで登りは100mにも満たりません。

そこでここでは3キロ北側の辰巳ダムの海抜150m地点から山頂556m地点まで自力で登るルートを紹介します。

上寺津線と加賀金津幹線の鉄塔巡視路の稜線歩きが出来る鉄塔好きにはたまらない好展望の山歩きです。

辰巳ダムから相合谷町のトンネルの横の舗装林道を登る

駐車場やトイレもある辰巳ダムを拠点にスタート。地図をよく見ながら相合谷町のトンネル横の舗装林道に入ります。

舗装路を登りきったら北側の巡視路へ

林道は上り100m余り。カーブミラーをすぎると鉄塔巡視路への入り口があります。

ぬかるんでるが轍があり明るい稜線

多少ぬかるんでいますが明るい稜線歩きです。車の轍がありますがこんなところを通れる車は限られてそうです。

左からの道は同じく相合谷町からの尾根です。こちらからのほうが舗装はされていませんが距離的には近いかもしれません。この先にもう一つ下からのルートとの合流点があります。

282m地点。なぜか突然電柱

282m地点になぜか突然電柱が現れます。山の中で電柱は珍しいですね。西側の樫見町の方向に繋がっているのでしょうか。

道はほぼ平行に続きます。やがて最初の高圧線、南金沢線をくぐります。

まずは南金沢線7番。結界からの展望もよい

南金沢線は加賀変電所と南金沢変電所を東西に結ぶ154KV送電線です。ちょっと脇にそれたら結界に入れます。

加賀金津線から分岐してくる南金沢線6番。手前は上寺津線15番

この南金沢線線7番からの結界からの眺めは格別です。手前に接続されているのは若番の南金沢線線6番。手前の烏帽子鉄塔は上寺津線15番です。この南金沢線6番は後ほど辿る加賀金津線4番と一緒になっています。次に会えるのはここから5本挟んだ加賀金津線10番になります。

今回のルートでは上寺津線を若番方向に辿ったあと別れ、合流する加賀金津線を老番方向に巡ることになります。

竹林の稜線。すでに車の轍はない

平坦な稜線歩きも終わり、次第に斜度が増してきます。いつしか車の轍はなくなり竹林が横に広がります。

上寺津線14番 低いネコ鉄塔(烏帽子形)

上寺津線14番は低いネコ鉄塔(烏帽子形)です。先程のが15番だったので若番方向に進んでいるのがわかります。

稜線歩きはここまで。周りは赤松の林になります。

上寺津線13番 高いネコ鉄塔(烏帽子型)

上寺津線13番は先程とうってかわって高いネコ鉄塔(烏帽子型)

タイトに曲がる道

少しタイトなカーブを抜けるとこのルート初めての階段があります。その先には上寺津線12番。やや下っていて展望も悪そうなのでスルーしますがこの12番、番号札が他と違い縦書きになっているちょっとレアものなので興味があれば寄り道してみてもよいかと思います。

遠くに視界に入る東西に渡る黄色帽子鉄塔は関西電力の大黒部幹線です。

やや下って318m地点。ここは左に曲がってすぐに右です。(最初の丁字路を左に折れれば谷から元の相合谷町に戻れます。)

猫耳が赤い上寺津線11番

上寺津の銘板 1965年もの

上寺津線11番がありました。上寺津線はこれでお別れです。ここから南西方向の上寺津発電所に接続されています。老番方向は水渕町で同じ1回線の新内川第2線と接続され辰巳町へ、辰巳ダム横の発電所からの辰巳線へと接続されて名前は上寺津線の名前は無くなります。

さて、ここからは高度をどんどん上げていきます。左手には医王山方向が見えます。

あたりは杉林

やがてあたりは杉林。急な登りは落ち着きます。

438m地点、今までの1回線(3本線)の上寺津線とは異なる2回線(6本線)鉄塔が現れます。しかも2本。加賀金津線と大黒部幹線です。手前の加賀金津線はMC鉄塔(パイプで作られた鉄塔)でいかにも新しそうです。

左から加賀金津線9大黒部幹線54中央幹線55

さらに見ると奥も含めて3本あります。加賀金津線9、大黒部幹線54、中央幹線55です。中央幹線は城端開閉所から先程の加賀変電所までを結ぶ275KV送電線です。同じ275KVの関西電力大黒部幹線とは並走しているのをよく見かけます。

脇道を少し登ればそれぞれ結界に入れます。

加賀福光線 立山をバックに

東側の展望がとてもよく、天気のいい日は立山まで見通せます。遠くには500KVの加賀福光線が。

左から大門山赤摩木古山 右は水原挙原山

大黒部幹線53番と52番の直列

大黒部幹線54番の結界からはそれにつながる大黒部幹線53番と52番が直列している姿が拝めます。

このあたりは展望がよい

先を進みましょう。ここからは加賀金津線を追いかけます。次の鉄塔はすぐに見つかります。

438m地点 加賀金津線10番

加賀金津線10番

先程は9番だったのでこれは10番です。今日の目的地の国見山の山頂には12番が鎮座していますので、あとたった2本です。

表示版によれば2017年に再塗装されている様です。

ちなみに加賀金津線は先程くぐった南金沢線と同じく加賀変電所から伸びてきています。最初の数番は併架になっており4番で分岐してそれぞれ西側に独立して山越えします。

鉄塔の敷地の角に山頂に向かう道が伸びています。

杉林は終わり再び赤松の林に。

高度は500mに近づきます。林の隙間から金沢市街が見え隠れします。

少し降りた491メートル地点の分岐は出ると分かりづらいのでよく覚えておいてください。やがて次の加賀金津線11番が見えてきます。道はやや平坦に戻ります。

加賀金津線11番

少し進んだ地点、国土地理院の地図では道はこれで終わっていますが・・・・。右手から水の音が聞こえます。

鉄塔巡視路の最終地点の池 平沢川へ続くの沢の水源

池です。ここが鉄塔巡視路の最終地点となります。すでに地図にない道を進むと・・・林道にでました!501mです。

林道にでたら右に進むと・・・

林道の先には案内板が(写真は残雪期)

案内板がありました。

この案内板地図の道は国土地理院地図には出ていないので重要

国土地理院の地図では国見山の散策路は出ていないので、この案内板の撮影は必須です。

案内板ではちょっとわかりにくいが加賀金津線の巡視路に入ればいい

ちょっと案内板の角度が変ですが、すぐ横の加賀金津線の巡視路から国見山の山頂に行けます。

国見山頂上の加賀金津線12番

巡視路の急な登りの右手に山頂鉄塔、加賀金津線12番が現れます。もう少し進みましょう。

鉄塔の方向に散策路は続く(国土地理院には出ていない)

鉄塔の方向へ向かいます。

加賀金津線12番の結界は撮るのが難しい(やってみればわかります)

結界の向こうには散策路が伸びています。

こじんまりとした国見山三角点。展望があるのはもう少し先

三角点です。見晴らしはほぼ無いので、もう少し先の見晴台に行きましょう。

見晴らしベンチ 金沢市内方向が切り開かれている(写真は残雪期)

見晴らしベンチからの金沢市の展望

見晴らしベンチからは金沢市街側が切り開かれて展望が楽しめます。辿ってきた鉄塔を確認するのもまた楽しみの一つです。

展望ベンチから見えるレガシー鉄塔は大黒部幹線57番

ちなみに眼前のレガシーな鉄塔は大黒部幹線57番でした。先程横を通ったのは54番でしたので間に2本あるということですね。

さて、せっかくなので時間がある場合は林道国見線まで降りて南側の景色も楽しみましょう。分岐点は先程の三角点手前(案内板の写真参照)

立派な柵の向こう側は林道国見線

しばらく降りたら林道国見線にぶつかります。

林道に降りる(写真は残雪期)

ここからの景色もまた格別。遠くには犀鶴線のラインが山肌を横切っています。奥獅子吼山の方角も。左手の大黒部幹線が2つ並んでる山が兜山です。

加賀金津線13番 今日はここまで

辿ってきた加賀金津線の13番です。今日はここまでです。

加賀金津線13番の銘板 1974年もの

車道から銘板が見えました。1974年とあります。

ユニークな採伐禁止標識 鉄塔は関電風?

先程の12番に戻る道もありました。登り返しになるのでスルーします。

犀鶴林道に突き当たり左、曲がってすぐに造林作業道が左にある

犀鶴林道に突き当たり左、曲がってすぐに造林作業道が左にあるのですぐに入ります。こちらからは南東方向の景色が楽しめます。

大門山赤摩木古山

やがて先程の案内板のところに戻ってきますので、気をつけて下山しましょう。

ユキツバキ

加賀金津線4番について

途中で見えた加賀変電所から併架で出発している加賀金津線と南金沢線ですが、上で書いたように加賀金津線4番で2回線ずつに分岐します。

迫力の加賀金津線4番(南金沢線6番)

下の曲がっている2回線が南金沢線。とても迫力があります。

加賀金津線4番結界

結界内。周りの配線の形が独特です。導体数は両方共2導体ですが、上の加賀金津線は275KV、下の南金沢戦は154KVです。よく見ると碍子の数が違うのがわかります。

ちなみに塔マップを見るとわかるのですが、南金沢線は併架される前に独立して2本鉄塔を経由しています。つまりこの鉄塔は南金沢線でいうと4番ではなく6番というわけです。

よく見ると鼻が

よく見ると鼻もありますね。この位置は上からは入れないので麓に戻って相合谷町の麓の巡視路入り口から少し登ると見ることができます。

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