北陸鉄塔ファンWEB版 >

北陸電力 南金沢変電所(石川県白山市荒屋町)


南金沢変電所

石川県白山市荒屋町にある南金沢変電所は石川県の鉄塔探訪の際にはまず訪れてほしい場所です。

南金沢変電所周辺の接続(クリックで拡大)

南金沢変電所周辺の接続図です。見ての通りかなり複雑な接続になっています。

まず北側には増泉線(赤)・西金沢線(緑)・長坂線(青)が金沢市内に伸びます。

東側には南金沢線(水色)が金沢市七曲町の加賀変電所から。上記の長坂線も山の中に入ってから北に折れ曲がっていますので、山の斜面に向かうと左から長坂線、次が南金沢線となります。

南側は手取幹線(紫)が入ってきています。鶴来線はまずは南金沢線と併架され南に分岐されていきます。

最後の西側は笠間線(深緑)と松任線(白)がずっと併架されて伸びています。

増泉線3番・長坂線3番・西金沢線3番。赤白の9回線。このあと順次分岐

まず近づいて目立つのは北側にある赤白の大きな鉄塔。たくさんぶら下がってる送電線の数はなんと27本!。9回線(27割る3)鉄塔です。

3線がまとまっている

2回線一組になっており、上から増泉線・長坂線・西金沢線となります。

3併架が分岐していく。左から西金沢線・増泉線・長坂線

この鉄塔から北側にそれぞれの送電線が分岐していきます。一番右の長坂線は山の上に伸びていて山を越える形で金沢市長坂の大乗寺公園の麓まで走っていきます。犀川より南部の市街地で山の方向に鉄塔が見えたらまずこの長坂線でしょう。この長坂線、最終の引き下げ鉄塔が独特なので大乗寺公園に訪れた時はぜひチェックしましょう。

西金沢線、増泉線はそのまま街の中を直進して行きます。これらはすべて77KVです。

ちなみにこの3番、夜間は赤い光が点灯します。

次は逆に変電所側にたどってみましょう。

増泉線2番・長坂線2番・西金沢線2番。迫力の9回線

2番鉄塔は赤白ではなく3番ほどではありませんが、やはり9回線の存在感が漂っています。特に下2送電線、長坂線と増泉線の腕金だけが四角系なのも特徴的です。

長坂線1番・西金沢線1番。圧倒的な存在感の4回線の引き込み鉄塔。上空には増泉線が(左手は増泉1番)

更に手前、変電所のゲートに接続されている箇所です。まるで巨大なサボテンの様な引留鉄塔が鎮座しています。長坂線1番・西金沢線1番です。まずは2送電線の併架です。銘板は変電所側にありました。もう一つの増泉線はというと、その上空を通っています。その先には専用の増泉線1番鉄塔がこじんまりと立っています。

長坂線1番と西金沢線1番がまず併架に

そのまま川沿いの道を歩いて南側にまわると3本の鉄塔が見えます。

左から増泉線1番・鶴来線28番(最終)・南金沢線33番(最終)

左が先程の増泉線1番となります。右側は南金沢線の33番最終鉄塔。南金沢線は七曲町の加賀変電所から倉ヶ嶽周辺の山を横断してここに到達します。犀川以南の山をドライブしていると関西電力の北陸幹線・大黒部幹線とともによく見かける送電回線です。電圧は154KV。

下側に併架されているのは鶴来線77kv。最終鉄塔はその横に並んでいます。逆にたどると数個先で1回線ずつ2つに分かれてそれぞれ南に分岐しているのがわかります。東側は鶴来第二線、こちらは街中を通り鶴来変電所まで。西側の鶴来第一線は最初は手取幹線の下に乗っかって田園を進み独立して手取川を横断しています。特に12番、13番は1930年もののレガシー鉄塔で見応えがあります。山の中で東芝工場へと分岐して鶴来変電所に戻ります。

鶴来変電所は横に小型発電所も併設されており、ここからも遠く無いのでついでに見学しにいっても良いかと思います。

手取幹線76番(最終)

もう一つの南側の送電回線が手取幹線(154kv)です。これは最終。76番の番数からわかるようになかなかの距離です。瀬女トンネルの白峰側出口、電源開発の手取川第一発電所から接続されている154KVの送電回線です。

最後は西側。

笠間線5番松任線7番。よく見ると笠間線の方は2導体

西側は1直線だけです。回線数は4。上の2回線は2導体(2本で1束)になっているのがわかります。上の笠間線は154KVと下の松任線の77KVと比べて高電圧である為です。

この笠間線と松任線は国道8号線の手前、柏野のあたりまでずっと併架しています。その先の新小松線45番と交差分岐接続しています。ここも面白い場所です。

南金沢変電所からの笠間線は154KV、北金沢変電所からの新小松線も154KV、なのでそのまま鉄塔上で接続出来るわけです。接続される笠間線の番数は18番、新小松線はそのまま南下して新小松変電所の154KVブロックまで連なります。

77KVの松任線はというとそのまま直進して3個先でこれまた同じ77KVの松任久常線へそのまま接続、西寄りに南下して久常変電所に向かいます。久常からは先程の新小松変電所の77KVブロックへ。松任久常線自体は新小松線と同じく元を辿れば北金沢変電所からの松任連絡線(松任変電所で名前変更)なので、それぞれ154KV/77KVで電圧は異れ、新小松線/松任久常線(松任連絡線)と笠間線/松任線とそれぞれペアで似たような経路を辿っていることになります。

笠間線と松任線はずっと併架だが番数がずれている

ちなみにこの笠間線と松任線、銘板を見ると番数が2つずれています。

松任線と笠間線が併架する箇所。よく見ると番号のずれの理由がわかる

その理由は南金沢変電所内ここです。変電所内で松任線1番鉄塔が独立しているのがわかります。なぜかこの松任線1番、4回線用の鉄塔なのですが上の2回線は未使用に見えます。なにか歴史的な経緯がありそうです。

変電所全体を航空写真で見ると東側が77kv系、西側が154kv系に綺麗に分かれているのがわかります。なので笠間線はもともと77kvだったのかもしれませんね。

南金沢変電所は山側環状の四十万のあたり、鉄塔の集中している場所に向かえばたどり着けます。金沢市白山市の鉄塔探訪の拠点となる変電所ですのでぜひ機会があれば訪れてください。

シェア

おすすめの書籍

コメント

この記事を見た人がよく読んでいる記事

北陸鉄塔ファンWEB版 >

トップページ

北陸鉄塔ファンWEB版 > 北陸電力 南金沢変電所(石川県白山市荒屋町)