ダムカードもらい方・集め方・記号の意味
ダムカードのもらい方・集め方・表面や裏に書いてあるアルファベットの記号の意味を紹介します。
ダムカードの概要
バイクツーリングやサイクリングの目的地や経由地として山間部にあり景観もよいダムはとても適しています。
堤に自由に入れるところや周回できるところもあり、写真好きであればその放水の迫力のある絵を撮って楽しむこともできます。
しかしながらダムに詳しいダムマニアならまだしも、一般の方にはなかなかその違いはわからず目的をもって行くようなところではありません。
そこでその広報的な目的で国土交通省が2007年から始めたのがダムカードというコレクションです。
ダムカードのもらい方
国土交通省管轄か独立行政法人水資源機構の管轄のダムであれば、事務所に行って問い合わせればもらえます。なんと無料です。また最近では一部の県営ダムも参加しています。
大抵の事務所はインターホンが付いていますので、ボタンを押して「ダムカードもらえますか」でOKです。
鉄塔くん
どこも親切に対応して頂けるので気軽にお願いしてみましょう。
ただし事務所は平日のみしか開いていない場合もありますので注意してください。
また事務所と配布所が離れているところもあり、その場合は携帯で撮った写真を持っていきます。
上記の様に土日は事務所がやってない場合でも別の場所で配布となっている場合もあります。
下記のサイトでチェックして見ましょう。
ダムカードの記載
このカード、丁度トレーディングカードのようなサイズと造りで表面には写真の他に目的記号とタイプ記号があり一目でダムの目的がわかります。
裏面には詳しいダム情報とこだわり技術が記載されておりわからない人でも興味をそそられます。
ダムカードの表面の記号の意味
カード表面の目的記号とタイプのアルファベットはカード自体には説明がありませんのでここに記載しておきます。
ダムカードの目的記号
記号 | 目的 | 備考 |
---|---|---|
F | 洪水調節 | 出水を調節し、洪水被害を軽減します |
N | 不特定利水 | 河川の正常な流量の維持します |
W | 上水道 | 水道用水を供給します |
I | 工業用水 | 工場の操業に必要な水を供給します |
A | かんがい | 農業用水を供給します |
P | 発電 | 発電に使用 |
R | レクリエレーション | ダムを観光・スポーツに使うものです |
S | 消流雪用水 | 冬季、積雪を溶かす消雪溝等に必要な水です |
ダムカードのタイプ記号
記号 | タイプ |
---|---|
G | 重力コンクリートダム |
HG | 中空重力式コンクリートダム |
A | アーチ式コンクリートダム |
GA | 重力式アーチダム |
E | アースダム(アースフィルダム) |
R | 土質遮水壁型ロックフィルダム |
B | バットレスダム |
ダムはゲートを覚えておくと面白い
ゲートとはダムの放水用の口です。狭い意味では水門を指し、広い意味では水門がなくてもゲートと呼びます。
このゲート、ダムによって様々な種類があるのですが、行く前に3つの位置と2つの種類だけ覚えておくだけで面白さが10倍違いますので簡単に紹介します。
ゲートの位置
名前 | 位置 |
---|---|
クレストゲート | 上部 |
コンジットゲート | 中部 |
オリフィスゲート | 下部 |
これは位置による区分です。堤体に開いている穴の位置で名前が決まります。
鉄塔くん
別に上穴・中穴・下穴でもいいのですが、名前で言った方がかっこいいのです。
ゲートの種類
名前 | 形 |
---|---|
ローラーゲート | 板状 |
ラジアルゲート | 半月状 |
こちらは形による分類です。文章で書くとわかりづらいですが、まっすぐ板で釣り下がっているのがローラーゲート、ちょっと丸まっているのがラジアルゲートと覚えればOKです。
本当は他にも様々な種類のゲートがあるのですが、最初はこの2つでいいと思います。
上記の位置と組み合わせて
鉄塔くん
ああこのダムのクレストはラジアルゲート3門だねぇ。
同行者
すげえ、こいつダムマニアだ。
と、知らない人から見れば、もうあなたはダムマニア。羨望の的です。
ちなみに、ダムは「x基」、ゲートは「x門」、バルブは「x条」と数えるのがそれっぽく見せるコツです。(その他ゲートとバルブについては下記が詳しくてオススメです。)
他に気にすると面白い要素
堤体はダムの堤そのものを指します。
その「高さ」と「長さ」は必ずダムカードに書いてありますので、身近なダムのその2つの要素を覚えておけば、新しいダムを訪れた時に、
鉄塔くん
この堤体はxxダムの1.5倍の高さはあるね。長さは2倍か。
同行者
すげえ、ダムの違いがわかる人だ。
と、さらに一目置かれること確実です。
その他
ダムカードには公式のものの他にマニアの方々が作られたオリジナルのものも存在するそうです。
まとめ
ということでドライブやサイクリング・ツーリングが楽しくなるオススメの趣味、ダムカードについて簡単に紹介しました。
ここのダムカードの配布場所については国土交通省のページを参照ください。
たまに限定カードなども配布されています。