節約テクノロジ >
GoogleComputeEngineとAmazonEC2の最低料金比較(常時稼働の低スペックWebサーバーを想定)2014/3値下げ発表対応
2013年12月にGoogleのIaaSであるGoogle Compute Engineの一般提供版がリリースされました。 既発のサービスであるAmazon EC2と同じく細かい料金体系で時間速度転送量ストレージ量に対して必要なだけ課金されるシステムをとっています。
しかしながら個人レベルでこれをWebサーバーとして利用の対象とする場合は最低のスペックで十分であることが多く、また細かくインスタンスを停止せずに24時間365日稼働したいという需要が多いと思います。
ここでは既にAmazon EC2を利用されている個人ユーザー向けに上記の様な使用の場合を想定として料金比較してみます。乗換えの参考になればと思います。
2014/3値下げ発表に対応しました。Googleが値下げしてAmazonがそれを追う形となりましたが、GoogleのオンデマンドとAmazonの3年契約がほぼ並んでいるのがわかります。長期を考えると転送量次第といったところでしょうか。
条件
小規模サイトの運営を想定として以下の条件を設定します。
- 速度は最低スペックで問題ないものとします
- ストレージもサービスが定める最低量しか使用しないものとします
- 転送量(OUT)は高々月100GB以内とします
- 1年間常時稼働
- 日本向けのサーバーとします(インスタンスはUSとします)
- 2013年12月現在の価格です
基本的な料金システムの違い
- EC2は最初に1年または3年の予約金を払うことで時間あたりの料金を割り引けます(リザーブ)
- リザーブにも段階がありますが、ここでは常時稼働前提の為Heavyで計算しています。
- GoogleComputeEngine(GCE)はオンデマンドのみです
最低料金比較
項目 | Google Compute Engine | EC2(On Demand) | EC2(1年Heavyリザーブ) | EC2(3年Heavyリザーブ) |
---|---|---|---|---|
最低スペックマシン名 | f1-micro | t1.micro | ← | ← |
サーバーの位置 | us-central | ap-tokyo | ← | ← |
予約料金 | 0 | 0 | $65 | $105 |
基本料金(毎時) | $0.013 | $0.020 | $0.009 | $0.009 |
1年稼働料金 | $113.88 | $175.2 | $143.84 | $113.84 |
転送料金(インターネット向けOUT)
項目 | Google Compute Engine | Amazon EC2 |
---|---|---|
月1GBの場合の年額 | $2.52 | $0 |
月10GBの場合の年額 | $25.2 | $12.96 |
月100GBの場合の年額 | $252 | $142.56 |
その他
上記の試算はあくまで概算です。実際には計算誤差やその他料金などでそれ以上になる可能性があります。 具体的には同一ゾーン内のI/O転送、IPの固定条件やストレージ使用量により価格が変動します。
料金は変更になる可能性があります。詳しくは以下のURLでご確認ください。
- Compute Engine — Google Cloud Platform
- Amazon EC2 Pricing, Pay as you go for Cloud Computing Services
記事に間違い等がありましたら筆者Twitterまでご連絡お願いします。
参考図書
この記事を見た人がよく読んでいる記事
節約テクノロジ >
トップページ
節約テクノロジ > GoogleComputeEngineとAmazonEC2の最低料金比較(常時稼働の低スペックWebサーバーを想定)2014/3値下げ発表対応