奥山田の棚田と倶利伽羅山八大龍王神

石川県と富山県の県境の天田峠には、倶利伽羅山八大龍王神がまつられた小さな社が建っています。 この辺りは「奥山田(おくやまだ)」と呼ばれ、農林水産省の「日本の棚田百選」に選ばれており、棚田ビュースポット展望台があります。

奥山田の棚田

JR津幡駅から徒歩でもアクセス可能です。車の場合は専用の駐車場がありますのでそこから展望台まで歩いていきましょう。杖が何本か置いてるので使うと姿勢が安定し、雰囲気も出ます。

展望台登り口。杖がある

曲がりくねった道はちゃんと舗装されており距離もそれほどではありません。しばらく歩くと心のともしびと書かれたかわいらしい道しるべと会う事ができます。

かわいらしい道しるべ

道しるべの手前の左にまっすぐ歩くと、案内板があり棚田の展望ができます。

昔から九折の村人に「峠の神様」と親しまれているこの神様には、「私を祀るなら七堂伽藍(しちどうがらん)を建てるか、それができない時には、西の海の見えるところに祀ってほしい」といった言い伝えが残っています。この神様は、よく大蛇に化けては地区の人々を驚かせたということです。

言い伝えの通り、西の海、日本海まで見渡せます。こんな山奥からちょうど谷の間に内灘の海の横の橋まで見渡せるのは感動です。

振り向くと背後には倶利伽羅山八大龍王神社と、木製の碑が目に入ります。

倶利伽羅山八大龍王神

もと来た道にもどって足を進めると、大きな社にたどり着きます。中へ入る事もできます。

八大龍王神社

1933(昭和8)年の天田峠改修工事の時、峠を堀り下げていると両側の山が地滑りを起こして工事が難航しました。度重なる地滑りにほとほと困りかねていた時、村人の1人が峠の神様の言い伝えの話をしました。その時、峠の神様は工事の邪魔になったので、付近に放置されていたのです。そこで海の見えるところに小さな祠(ほこら)を建てて安置し、お祀りしたところ、その後工事は順調に進み無事完成しました(倶利伽羅地区の伝説「峠の神様」の話より引用)。

八大龍王神社内

右手には八大龍王が、左手には観世音菩薩が祀られています。手入れも綺麗にされており、休日には今でもここを訪れ参拝される方が沢山いらっしゃいます。

棚田の景色と八大龍王神社。県境のこの場所は昔から九折の村人に親しまれている「峠の神様」の存在を身近に感じられる場所でした。

案内板

1878(明治11)年、明治天皇の北陸巡幸(じゅんこう=天皇が出かけること)に合わせて、倶利伽羅峠(標高260メートル)の北に位置する勾配が緩やかな天田峠(標高160メートル)に新道が開削され、国道が通るようになった同集落は交通の要地となりました。鉄道開通まで、天田峠には「柳の茶屋」という茶店があったそうです。

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