高尾山吉次山登山コース4種と周回往復の駐車場。順尾山/みくまりの道/桃の木道/柏の道情報も(3.8km+353mより/石川県金沢市湯涌/登山・トレイルラン)

「花咲くいろは」で有名な金沢市湯涌温泉の裏山、高尾山を紹介します。筆者お気に入りの山で、「市内から近く」「長すぎず短すぎず」「人がいすぎずいなさすぎず」「整備されており」「展望が良い」「温泉あり」と6拍子揃ったとても良い里山です。

高尾山の概要

高尾山というと首都圏の有名な山と同じ名前ですが、ここ金沢市の高尾山読み方が「たかおやま」でちょっと違います。また正確には「前高尾山(761m)」「奥高尾山(840m)」にわかれており、奥高尾山に向かうときには前高尾山にも寄ることが出来ます。景色については実は前高尾山の方が展望が良いので、気軽に前高尾山にだけ登ってそのまま往復で帰るというパターンも多かったりします。

奥高尾山からは西側の吉次山(きちじやま)を通る縦走路が整備されており、緩いアップダウンのブナ林で簡単に縦走出来ます。吉次山を通る場合はそのまま吉次山側の尾根から降りて元の高尾山手前駐車場へ周回コースにしてしまうのがメジャーです。吉次山縦走路と下りの尾根は傾斜がゆるいのでトレイルランニングにも向いているコースです。

また奥高尾山から県境の順尾山(ずんのやま)893mまでも縦走路が日本山岳会の方が整備してくださっており、組み合わせると様々なバリエーションのルートを作ることが出来ます。

ここではその中でも3+1の4つのコースを紹介しようと思います。(+1はちょっとハードなのでおまけ程度に最後に掲載します)

コースA お手軽 前高尾山往復コース(登山)

基本の前高尾山往復コースです。登り350m程度で金沢市や医王山方向の素晴らしい展望を楽しめる定番ルートです。往復なので時間もかからずお気軽に楽しめます。オススメ。

コースA 地図とGPXトラックデータ

コースB 基本の奥高尾山-犀奥展望台-吉次山 周回コース(登山・トレイルラン)

こちらも基本の上の前高尾山を経由して奥高尾山、そして吉次山へぐるっと周回するルートです。ちょっと寄り道になりますが奥高尾山から犀奥展望台往復も加えてあります。こちらも市街地からは見ることが出来ない絶景です。また奥高尾山以後は傾斜が緩やかで走りやすいのでトレイルランニングにも向いたおすすめルートです。

コースB 地図とGPXトラックデータ

コースC たっぷり奥高尾山-みくまりの道ー順尾山-吉次山 周回コース(登山・トレイルラン)

コースBに加えてさらに多くの順尾山(ずんのやま)まで往復して奥高尾に戻ってそこから周回するルートです。景色はそれほどでもありませんが、浅野川と犀川の分水地を歩くこと、犀川ダムまで見えることでちょっと感動があります。縦走なので傾斜もそれほど増えません。時間に余裕があれば。

コースC 地図とGPXトラックデータ

コースD 体力派奥高尾山-みくまりの道-順尾山-桃柏の道-吉次山周回コース(登山 中上級者向け)

コースCは順尾山から奥高尾まで往復でしたが、「梅の木道」「柏の道」と呼ばれるショートカットルートを使い400m下の谷間で降りて奥高尾山までさらに400m登り周回してしまうルートです。この「梅の木道」「柏の道」、かなり険しいので、残念ながらこのサイトの読者様にはオススメできませんが、参考までに。この部分は記事の最後に記載します。

高尾山吉次山周回コースの駐車場(コースA・B・C・D)

湯涌温泉のバス停から歩くことも出来ますが車でアクセスをおすすめします。まずは県道209号線湯涌街道kら湯涌温泉総湯方向に入ります。

県道209号線から湯涌温泉総湯に向かう道沿いに案内があるので右へ

途中で高尾山の案内が右手にありますのでその坂を登ります。途中公園が整備されています。この地方では有名な旧白鳥路ホテル跡で現在は庭園として整備されています。登山後の温泉湯上がりに休憩するのにも良い場所です。

旧白鳥路ホテルの沿線を登ると林道湯涌田子島線に入る

さて、道は蛇行しやがて林道湯涌田子島線に入ります。高尾山の標識があるのでまず迷うことはありません。道も整備されており安心して運転できます。

高尾山の案内に従い左の道へ

もう一つだけ分岐がありますので注意。こちらも高尾山の標識に従い左上へはいります。駐車場はすぐ先にあります。

すぐに右手に広い駐車スペース。周回コースの場合はここからスタート

まるでサーキットのような円形の広い駐車スペースがありますので、周回コース(コースB・C・D)の方はこちらに駐車でスタートです。

往復コースAの場合はもうちょっと先の登山口に駐車場があるのでそちらのほうがいいでしょう。

杉林を抜けて登山口へ

いずれにせよこんな感じの杉林を抜け高尾山登山口に向かいます。

高尾山登山口から前高尾山まで(コースA・B・C・D)

北電と関電の兄弟鉄塔

北陸電力 能登幹線鉄塔と関西電力大黒部幹線鉄塔の2ショット

杉林を進むと右手に赤白の巨大な鉄塔があります。その横には銀色の小さい鉄塔が仲良くならんでいます。これは北陸電力 加賀福光線の10番鉄塔(つまり加賀変電所から10番目の鉄塔)となります。横のはなんと関西電力の鉄塔。名前は大黒部幹線44番鉄塔です。鉄塔ファンになると登山にも役に立って面白くなるのでぜひ覚えてください。詳しくはこちら→北陸鉄塔ファン

高尾山登山口、駐車スペースがあるので往復コースの場合はここに駐車

さて、余談でしたが高尾山登山口です。駐車スペースがありますので往復計画(コースA)の場合はこちらに駐車してスタートです。

高尾山歩道案内看板

登山口の歩道案内(クリックで拡大)

登山口にある歩道案内は詳しいので写真を撮っておくか、上の画像をクリックして保存しておくと良いと思います。

よく整備された道を登山開始

入り口には別の鉄塔の巡視路標識もありますが、高尾山は直進です。すぐ分岐になりますが左側の尾根を登る方向が正解です。ここは標識がないので注意してください、

ヤマタノオロチ

ヤマタノオロチのように絡みつくブナ

まるで8頭のヘビが絡みついたようなブナ。この山はいたるところでこのような変形ブナを見ることが出来ます。天然の美術館ですね。

尾根なので右側の展望が開けています。右側にそれっぽい山がありますが、ざんねんながら吉次山ではなくその手前の尾根です。

中央幹線44番鉄塔と展望

鉄塔の真横を通過。北陸電力 中央幹線44番鉄塔

さて、472m地点、再び鉄塔の横を通過します。こちらは北陸電力 中央幹線鉄塔43番です。鉄塔は連番なのを覚えておいてください。周回コースの人は後で反対側の中央幹線46番、つまり4つ先の鉄塔に行くことになります。

北からきれいに鉄塔が整列。手前から中央幹線・大黒部幹線・加賀福光線

この位置からの鉄塔の並びはとても美しいです。手前から中央幹線・大黒部幹線・加賀福光線ときれいに平行に並んでいます。送電線名を知ることが現在地を認識する一つの手がかりになります。帰りもこの順番で通過しますので覚えておきましょう。ちなみに加賀福光線は4本1束(4導体)、その他の2つは2本1束(2導体送電線)です。

鉄塔を過ぎて

鉄塔をすぎた当たりから傾斜は緩やかに。登山道は道は天然の岩階段と掘りこまれた道で安定して登ることが出来ます。

やがて沼地で登山道は凹みから凸に。再び傾斜は急になってきます。

このあたりから左後ろに医王山がチラチラ見え始めます。

美術館の彫刻のようなブナの木が沢山

また彫刻のような大木がありました。再び傾斜は緩やかに700mまで登ることになります。

木の根の天然の階段と丸太の人工階段が混在しています。この先でちょっとわかりにくい分岐がありますが、気にせず左へ行けば大丈夫です。(右でも戻ってきます)

奥高尾山分岐

ここは真っ直ぐ左側。(右は奥高尾山へのショートカット)

この分岐は重要です。前高尾山に行きますので左です。右は奥高尾山へのショートカットなので、たとえば奥高尾山との往復コースをとる場合はここから帰ってくることになります。

前高尾山頂上へ

視界がひらける。前高尾山の頂上だ

4つまたの杉をすぎたらパッと視界がひらけます。前高尾山頂上761mです。

金沢市内を一望。中央部の加賀変電所からの鉄塔網も俯瞰できる

前高尾山は展望台のような形をしており金沢市内方向と宝達・医王山方向がきれいに切り開かれてその景色は絶品です。

奥には河北潟、中央には金沢城兼六園、その右には卯辰山、手前は加賀変電所からの鉄塔の接続がよく見て取れます。

登山口にあったの鉄塔がミニチュアの様

これ見覚えありませんか?そう、登山口にあった加賀福光線と大黒部幹線の鉄塔ですね。こうやってみると大きさがかなり違うのがわかります。まるでミニチュアの様ですね。

観音様とノート

観音様が登山ノートを持って待ってくれてた。是非記念に一筆

前高尾山にはアルミ製の祠があり、自由に開くことが出来ます。中には観音様が椅子とノートを用意してくれています。

ノートは登山記録の雑記帳なので記念になにか一筆書いておくとまた来た時楽しいですよ。

早朝は運が良ければ雲海も

早朝は北側が雲が降りやすく雲海が見える

北の平野部は雲海が出来やすく、早朝で運が良ければ雲の海に浮かぶ島のような山々をみることができます。

往復コースAの場合

さて、これで往復コースAは終わりです。往復なので元来た道を引き返しましょう。ちょっとした運動にちょうどいい距離と時間のおすすめルートです。

このまま周回コース(コースB・C・D)に入る場合は下に読み進めてください。

前高尾山から奥高尾山へ(コースB・C・D)

奥高尾山分岐

もと来た道を戻ると左に分岐が

来る時奥高尾山分岐が見えましたが実は近道があります。よく見ながら前高尾山の頂上入り口付近を探すと左にそれる道が。

先程の奥高尾山ショートカットと合流

この道を使うと先程の奥高尾山ショートカットの道とすぐにぶつかります。左で奥高尾山方向です。もし奥高尾山から往復する帰りの場合はそのまま前高尾山に行かずにまっすぐ帰れるというわけです。

奥高尾山へ

道はしばらく平坦、そして両サイド掘られた道で一旦下りに入ります。

やや傾斜のある箇所はロープがとりつけてある。うれしい

やや傾斜のある箇所にはロープが取り付けられているのがうれしいですね。

やがて傾斜は登りへ。緩やかに高度を上げていきます。

右後ろにはちらちらと金沢市街が見えます。

奥高尾山山頂。市内方向が切り開かれている。左には追加コース案内

841m。奥高尾山山頂です。展望は市内方向が切り開かれているのみです。左に案内シートがあります。

奥高尾山山頂より。先程の前高尾山が見える。奥には医王山キゴ山戸室山

市内方向の展望。さっき通ってきた前高尾山が、その奥に医王山キゴ山戸室山、遥か向こうに宝達山もみえます。前高尾山よりは視界は狭いですが、さすがに高度感はありますね。

犀奥展望台へ寄り道

浅犀みくまりの道案内図(クリックで拡大)

さて、木にくくりつけてたったシート。これは浅犀みくまりのみち周回コースの案内です。この奥高尾山を(も)起点として周回コースが南側に整備されているのです。

ただ、吉次山に周回する場合(コースB)、ちょっと時間がかかってしまうので、一番美味しいところ「犀奥展望台」だけを往復してみましょう。犀奥展望台往復だけなら時間的にもそんなにかかりません。

犀奥展望台

まず奥高尾山から左手に沿って南に入ります(吉次山は西方向)

順尾山に行かなくても犀川奥展望台はみるべき(距離はそんなにない)

すぐに「柏の道」への分岐がありますが、そこは曲がらずまっすぐ。高度はやや下り気味ですが緩やか。走れるくらいです。

平地からはよく見えない犀川奥の山々が一望。最高の景色

300メートル強くらい進んだところに犀奥展望台があります。底から見える犀奥の山々には感動。

簡単に解説しますと左の富士型が「大門山」真ん中の雪がかってない黒い山が「高三郎山」その左肩にちらっと見えるのが奈良岳見越山、右側のポコっとした山が中三方岳です。

市街地からは見ることの出来ないピークを存分に楽しむことが出来ます。景色がいいので昼食場所にもおすすめです。

犀奥展望台から

この先は展望的にはそれほどではないので、このまま奥高尾山に引き返して吉次山周回ルートに入るのがおすすめです(周回ルートB)

その場合は、奥高尾山から吉次山の項目に読み飛ばしでください。

または時間をみて周回せずに往復で前高尾山から降りるのも一つの楽しみ方です。その場合は元来た道を戻り真っ直ぐ行けば前高尾山をスキップして登山口に戻れます。

犀奥展望台から順応山へ「浅犀みくまりの道」稜線歩き(コースC・コースD)

さて、ここからはコースC(もしくはコースD)の解説です。時間的に余裕がある方は順尾山まで行ってみましょう。なんと犀川ダムが見れます。

浅犀みくまりの道案内図(クリックで拡大)

もう一度、浅犀みくまりの道案内図を見てみましょう。この図は西南西が上になっているので図の通りで言うと、上側の赤い道。これが「浅犀みくまりの道」となります。(最初見間違えて「浅犀みまくりの道」と読んでファンキーな名前だなと思ってしまいました笑)

ちょうどこの上の道は奥高尾と順尾山の縦走路となっております。そして西には犀川ダム(つまり犀川の上流)、東には河内谷川(浅野川の源流)に挟まれており、雨がこの浅犀みくまりの道の稜線の右に落ちるか左に落ちるかで犀川を流れるか浅野川を流れるかが別れるという分水嶺という位置づけになります。

あくまで稜線歩きなので多少のアップダウンはありますが基本稜線歩きでそれほど体力は使いませんので、時間に余裕があればぜひどうぞ。それでは順尾山往復のコースCの解説を始めます)

西谷山分岐と頂上

西谷山分岐。山頂まで行って戻ってくる。距離は短い

先程の、犀奥展望台をすぎるとやや下降してとても平坦な稜線に出ます。トレイルランにも適したフラット道をしばらくすすむと稜線上の西谷山頂上への分岐があります。戻ってきますが僅かな距離なので行ってみましょう。

西谷山山頂。髪の毛のようなブナ林に圧巻。展望はなし

西谷山山頂。展望はありませんが、ブナの林が髪の毛の様に直立しており独特の雰囲気です。この奥が浅野川に通じているというわけですね。特に通過道はないので見たら戻ります。

基本緩いアップダウン。たまに岩を超える

ここから先も基本緩いアップダウン。たまに岩が道を塞いでいますが簡単に乗り越えられます。

やがて鞍部が終わり次の心野谷山への登りが始まります。ここはやや急なので注意しましょう。木の根っこの階段がグリップしてくれます。一部ロープ箇所があります。

心野谷山(日尾峰)山頂

心野谷山(日尾峰)山頂826m ここも展望はなし。方向を左に順尾山へ

次のピークは心野谷山。こちらは通過点です。展望は残念ながらありません。進行方向は南から西南西へと折れます。

犀奥とダム

見越・奈良・高三郎

鞍部へはロープ坂。右手には先程展望台から見えていた高三郎山が更に近くに見えてきます。このあたりから再びフラット。やがて順尾山への最後の登りに差し掛かります。

右に水面が。犀川ダムだ!感動

見えました!右手の木々の間に。犀川ダムです。最近ではゲートで車では入れず見る機会もないダム湖。しかも湯涌から登って見ることができるとは、かなり感動です。

その先には巨大なむき出しの岩肌が見えていました。

昔話の山のような中三方岳がきれいに見える

更に登るとまるで日本昔ばなしにでてきそうなポッコリとした山が見えました。中三方岳です。ここまでくると順尾山の台地はもうすぐです。

順尾山手前南北県境界合流点。ここから北へ進路を曲げる

やがて道は突き当り。順尾山から南の大倉山の稜線です。此の稜線はは石川県と富山県の境目です。この合流点からきたは境界標識が随所に見られるようになります。北の順尾山へ進みましょう。もうほとんど登りはありません。

順尾山頂上

順尾山頂上。残念ながらここも展望はなし

順尾山頂上。残念ながらここも展望はなしですが、犀川ダムを見れた喜びと達成感はあります。これでコースCは終わりです。元来た道を引き返して奥高尾山に戻りましょう。

例の地図の谷を超えるショートカット「桃の木道」と「柏の道」はかなり体力を使うので周回コースではおすすめしませんが、一応最後にコースDとして紹介します。

それでは戻りましょう。

奥高尾山から吉次山(コースB・C・D)

フラットなブナ林。吉次山はトレイルランにも好適

奥高尾山から吉次山の稜線は急な傾斜も少なくフラット。

フカフカのクッションの効いた道で足に優しい

フカフカの落ち葉がクッションになり足に優しいいい道です。トレイルランニングに丁度いい感じですね。実際山頂ノートを見るとトレランの方もよくいらっしゃってる様です。

道に水がたまり沼になってる。枝を束ねて橋が作ってある

一箇所、多分元あった道に水が溜まって沼になってる箇所があります。横に道があり問題ないのですが、渡る部分は枝を束ねて橋になってます。

沼には既に生命が。なにかの卵かな?

沼にはなにかの卵?がついてました。

日尾池

日尾池 みつがしわが有名

少し進むとさらに池。こちらはちゃんと名前がついた日尾池という場所です。ミツガシワの群生地で夏頃は花が見られます。

傾斜はやや下降気味。鞍部から最後の登りで吉次山です。左手には高三郎山がちらっとみえます。

高三郎と肩に奈良と見越。犀奥の山も見納め

吉次山山頂

吉次山山頂。ここにも記録ノートがあるので一筆書いていこう

吉次山山頂は展望なしですが、変形ブナがインパクトあります。奥のポストは登頂ノート。ぜひ記念に一筆書いて行きましょう。

道はさらに先に続きます。あいかわらずの快走路です。すばらしい。

少年の森分岐。高尾山登山口方向は右の砕石所登山口

770m地点。少年の森分岐です。ここを真っ直ぐ行くと帰れなくなるので注意しましよう笑

正解は右の砕石所登山口です。砕石所がどこにあるのかは定かではありませんが、そう呼ばれているようです。

ほんの一部ロープ場あり

分岐から一部だけロープ場があるだけであとは下りとはいえ傾斜もゆるく歩きやすい道。

砕石所登山口周辺はなぜか低木地帯。空が高い

やがて木々の高さが下がってきます。なぜかここだけ低木地帯。まるで高原の様です。空が高く見えます。

林道畠尾線と合流で右。左は旋回所で行き止まり

突き当りが下から登ってくる林道畠尾線です。左は左は旋回所で行き止まりなので右に進みましょう。

ちなみにここまで(車種を選びますが)車で来て、縦走だけして戻ってくるというのもアリです。

幅員のある緑の道を下っていく

通行量がすくないのか路面も緑。歩き(走り)やすい道をぐんぐん下っていきます。標高は210mまで最終的に500m程度降りることになります。

ここから一部舗装、右前には見覚えのある高尾山登山口鉄塔が

やがて400mくらいで舗装路になります。とはいえ少し荒れた感じの舗装路ですが。右手には植林がされています。

途中で鉄塔があり、番号を見ると先程高尾山で見た鉄塔の先の番号であることがわかってちょっと面白いです。

林道畠尾線終点。ゲートがあるが登山車は通行可能

林道畠尾線終点。ゲートが有りびっくりしますが、登山者(車)は通っていいので大丈夫です。山菜対策ですかね。

ゲートを抜けて右で林道白見谷線へ

ゲートを抜けてすぐ右で林道白見谷線に。しっかりとした舗装路になります。分県登山ガイドの周回ルートなんかはこのまま湯涌に降りるバスアクセス用のるーとになっていますので、高尾山登山口に戻る場合はここを曲がって高尾山尾根に向かいましょう。

高尾尾根と吉次山尾根は白見谷でわかれており、橋をわたる必要があります。

ミラーのところを右で高尾山側への橋へ行ける

ここを曲がればその先に橋があります。吹き出す滝が小さいですが見ごたえがあります。

左前には先程登った高尾山尾根が

左前には先程登った高尾山尾根が見えてきます。橋はその先。橋を渡ると車道をやや登り返すことになります。やがて見覚えのある交差点が。

白見谷線から見覚えのある湯涌田子島線へ。駐車場はすぐそこ

元きた湯涌田子島線にでました。駐車場はここからすぐ先です。お疲れ様でした。

おまけ 順尾山から桃の木道・柏の道(コースD 中上級者むけ要体力と時間)

地図 GPXトラックデータ

さて最後に順尾山から桃の木道・柏の道(コースD)の部分を紹介します。一気に400m降りて400m登るなかなかハードな道です。時はコースCの順尾山山頂に戻ります。

順尾から少し進むと桃の木道への分岐がある。ここ左

順尾から少し進むと桃の木道への分岐が見つかりますのでそこを左折。早速急な坂道の降下が始まります。

変形ブナ

迫力の変形ブナ

迫力の変形ブナが目に入ります。どうしてこんな形になるのでしょうね。

黒い影

黒い影。一瞬クマかと思ってドキッとする

たまにこんな黒い影が見えてクマかと思ってドキッとします。

正体は根っこごと折れた木。多い

正体は根っこごと折れた木。この道はなぜかこんな根っこから折れた木が大量にあり、跨いだり潜ったりとなかなか大変です。

連続ロープ

500mまで一気に下降。ロープが連続

ロープの坂が連続します。ロープにはちゃんとコブがつくってあり安定して降りることは出来ます。なかなかエキサイティング。

薮でわからなくなった時は赤目印を探す

300メートルくらい降下すると水の音が聞こえてきます。沢はもうすぐです。道が曖昧なので赤い目印を頼りに。

沢に降り立つ

川の音か近づき砂防が見えた!

砂防が見えたら正解です。砂防の上は渡らずに西側の沢を渡渉します。

石が詰まってるので渡渉は簡単

注意とありましたが、意外と渡渉自体は簡単でした。石が詰まっており用意に渡ることが出来ます。

砂防のオリフィスゲート。水が気持ちいい

砂防にはオリフィスゲートがあけられており常時水が流れています。水場のないコースだったで冷たい水が気持ちいいです。

林道へ

沢を渡って進むと林道に出ます。木彫りの案内図もあり。風合いがありますね。

林道 河内谷線に出る。木彫りの案内図。風合いがある

河内谷線は轍も付いていることから舗装はされていませんが車通行可能です。ここを起点に順尾山、奥高尾周回というのもありですね(というか柏の道と桃の木道はその為にあるんですね笑)

林道を進む。柏の道分岐がないのでちょっと心配になってくる

サバイバル状態の険しい道の後なので気が休まります。このまま湯涌温泉に林道で帰ろうかなという気分になったり笑

柏の道

柏の道はこの位置。見落とさないように!

さて、柏の道の入り口はややわかりにくいので注意。左を注意しながら歩いたら案内シートと標識があります。

道の横を滑り降りるように再び沢に下降。

再び沢渡

再び渡渉。倒木があるのでこれも簡単

後2回渡渉があります。倒木や詰まった石を使えば簡単です。

渡渉は2回。これも石が詰まったルートで

ロープなし直上り

さて、ここからはいよいよ400m直上りです。さっきの梅の木道の反対だと思うと緊張します。

道は例によって印をさぐりながら。こんどは最初ロープなしです。

急勾配を倒木を乗り越えながら

倒木や岩をのりこえながら急勾配を登ります。倉ヶ嶽レベルとまではいきませんが、三点支持は必要な位の傾斜。雨の日は絶対に避けたほうがいいと思います。

蜘蛛の糸

ロープ場も連続。ない場合は3点支持で。なかなかハード

やがてロープが降りてきます。小説蜘蛛の糸の糸の様にありがたいです。傾斜は蛇行することなく男らしく直上り。これは体力を使います。

700mを越えて

振り返ると順尾の肩に大倉・高三郎が見えてきてきた。

へとへとになって後ろを見ると大倉・高三郎が順尾の肩から。このあたりから勾配は緩やかになってきます。

倒木のベンチで一休み

倒木のベンチで一休み。もう少し進めば奥高尾山です。なかなか「梅の木道」「柏の道」。なかなかハードな道でした。

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