加賀三山の代表格 大日山(12km+1078m/石川県加賀市)

鞍掛山、富士写ヶ岳と並んで加賀三山と称されて、その中でも最も高度が高い大日山。日本の山ガイドによれば白山よりさらに古い時代の火山なのだそうです。

登山案内(クリックで拡大)

主な登頂ルートは3つ。石川県小松市側と福井県勝山側、そして今回紹介する石川県加賀市山中側からの周回ルートです。

アプローチは未舗装の林道。山中の我谷ダム・九谷ダムの横の道(富士写ヶ岳登山口前)を大聖寺側沿いに自動車で走った所にあります。途中に右折する必要があり、案内がないので地図をよく確認してください。

廃村となった真砂集落跡手前

やがて平成10年に廃村となった真砂集落跡に辿り着きます。木地師による山中塗の発祥の地とされているそうです。

大きな声で歌おう

熊の看板がある様に、季節によっては熊が出やすい場所でもあります。登山道には大きなフンをよく見かけます。鈴や歌などアピールをしながら山歩きしましょう。

駐車場。この先は駐車禁止

人気のある山ですが駐車場はぎりぎり5台程度。迷惑のかからないように詰めて駐車しましょう。

登山口へ。渓流が美しい

気持ちのいい渓流の音と風景を横目に登山口への林道を進みます。

最初の橋は渡らずにまっすぐ進む

最初に橋が見えますがここは直進します。

神社跡が本来の徳助新道出口だが閉鎖中(2015年現在)

周回コースは右手の池洞新道と左手の徳助新道を利用します。どちらから回ってもOKです。ここでは日本の山ガイドの通り反時計回りに池洞新道から登ります。

周回コースの始点と終点。この右手の橋を渡ってスタート

現在、徳助新道の出口はこの橋に接続されています。右手の橋を渡りしばらく進みます。

登山口の看板の右手の急坂を登る

少しわかりにくいですが、登山口の案内板がありますので右手の坂を登ります。かなり急なので最初から体力を使い切らない様に注意してください。

中の谷のぞきの看板までは急坂登り

中の谷のぞきの案内が過ぎたらすこし斜度は落ち着きます。のぞきの方向の視界はなさそうです。

ブナ林が見え隠れする

なだらかになった登山道の景色はブナ林とスギ林が入れ替わります。視界はそれほどではありませんので頂上まで我慢しましょう。

一つ目のピーク、加賀兜1312m

やがて景色は開けチチマザサの笹原に辿り着きます。切り開かれた道を辿ると山小屋が。一つ目のピーク加賀兜です。

大日山頂を始め周辺の山々を一望できる

開かれた視界には荒島岳を始め福井県側の山々が確認できます。小屋の向こうにはこれから向かう大日山の頂上が見えます。

整備された小屋の中には暖炉も

避難小屋はとても整備されており休憩に丁度よい場所です。暖炉の残り香に癒されます。

倉庫?の脇道から大日山頂へ

丸い屋根の倉庫の横から笹原に延びる道が大日山頂へ続きます。右手の尾根に広がる広大な絶景。大野平野と勝山平野が一望できます。

広大なササ原を歩く

道は下り、途中に水場の小川を過ぎるとそこからは再び登りに転じます。もう一息です。

大日山山頂1368m

福井県側の登山道とこれから帰る徳助新道との合流地点を過ぎると大日山頂です。ついでに少し先まで足を延ばせば1分程で北東側の景色が眺められる覗きがあります。

冷水の頭1153m

大日山頂からは少し戻って徳助新道に入ります。ここからも多少アップダウンが続くので体力は温存しておいてください。登りの道とは異なり徳助新道の尾根道の視界はとても良好。先ほどの避難小屋大日山頂が常に背後に見えます。

小大日山頂1198m

小大日山頂。北側には小松ドームや柴山潟、木場潟が見えます。

徳助の頭1053m

最後のピーク、徳助の頭。ここからは下りのみです。傾斜がきついので慎重に降りて下さい。

元の渓流に辿り着く

やがて1時間半くらいで元の渓流に辿り着きます。

つぶやき 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 宮本の志うばあさんがその後で「死ぬなら夏死げ アブ泣く 蚊泣く ホタル人灯す セミお経あげる」とつぶやいていた。

雪深い北国にすむ人々の願いは夏死ぐことであった。この真砂も平成10年10月、神、仏と共にこの土地を後にした。(真砂集落跡の碑より)

参考リンク

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