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激安業務用フィルム(カラー)を自作ダークレスでコーヒー現像した結果w


コーヒー現像はモノクロフィルムで行うのが通説ですがモノクロフィルムは高いのが難点。そこでここでは安いフジカラーの業務用フィルムを使って、しかもタンクを使わずにフィルムケースを使って自分でコーヒー現像した結果をレポートします。

目次

  1. コーヒー現像とは
  2. ダークレスとは
  3. 材料
  4. 手順
    1. フィルムを固定
    2. 重曹をフライパンで炒る
    3. 現像液作成
    4. 定着液作成
    5. 現像
    6. 洗浄
    7. 定着
    8. フィルム取り出し
    9. 洗浄
    10. スキャン
  5. その結果は
  6. コメント

コーヒー現像とは

コーヒー現像とはその名の通り、モノクロフィルムをコーヒーなど身近な材料を使って現像してしまう方法のことです。

本来フィルムの現像は、専用の現像液・停止液・定着液を組み合わせて行うもので素人には敷居が高く、コスト的にも回収するまで現像数回分はかかってしまうので抵抗がありましたが、コーヒー現像は身近な数百円程度の材料でそれが行えてしまうことで話題になりました。

また本来の現像には道具として暗室がない場合は少なくとも暗袋と専用リールが要ります。これは現像する前にフィルムを光にあてるとせっかく撮った写真が感光してしまうためで、袋の中で手探りで専用リールに巻き付け、光にあてずに薬品にさらす必要があります。

ダークレスとは

ところが、世の中にはダークレスという製品があり、これはなんとフィルムの容器(パトローネ)に入れたまま薬品を浸透させて現像してしまうというものです。しかも発売元は富士フィルム。フィルムメーカーがこんな方法を提供していたとは意外。しかしながら現在は生産していないのか非常に入手困難。ネットを探すとフィルムケースにハンドルをつけて自作してしまった人までいました。

また上記の方法はあくまでモノクロフィルム向けです。モノクロフィルムは比較的カラーフィルムより高く、入手性もよくありません。

安いカラーフィルムといえば富士フイルムの「記録用カラーフィルム業務用」ですね。

そこでここでは、それら激安3要素、「コーヒー現像」「自作ダークレス」「記録用カラーフィルム」を組み合わせたらどうなるか?を実験してみました。

(あくまでこれは娯楽的な実験です。結果から言うと、「綺麗な写真」を現像するという意味ではほぼ必ず失敗するか、うまくいってもフィルム屋さんの品質にはとても及びません。撮った写真がすべてだめになってしまう可能性がありますので、行う場合は不要なフィルムでお試しください)

材料

粉系の材料はすべて100均で手に入ります。なければ薬局やペットショップで。インスタントコーヒーは安いもので大丈夫だそうです。(高いとレギュラーコーヒーの粒が入ってたりするのでかえって良くないかも)。カルキ抜きは液体も売られていますが添加物が多いのでできれば粉で、裏に成分「チオ硫酸カリウム」だけが書かれているものが良いかと思います。

コーヒーとビタミンCとカルキ抜き

立ち寄った100均ではビタミンCが売られていなかったのでビタミンCが多めのマルチビタミンを利用。カルキ抜きはペットショップで95円でした。

容器は富士フィルムのダークレスがあれば理想ですが、なければフィルムケースに穴を開けハンドルをつけます。上記はジャンクカメラを分解して取り出したハンドルを接着剤でとめただけです。割り箸を組み合わせてハンドルにしてもよいです。

コーヒー現像液と定着液と自作ダークレス

手順

フィルムを固定

取り終わったフィルムは巻取り切らずに少しだけパトローネ(容器)から出しておきます。巻き取ってしまうと専用のピッカーが必要になります。ただし少し出して巻き取るのはちょっとコツがいるので、心配なら1本ピッカーがあっても良いでしょう。

セロテープでパトローネを一周してそのままフィルムを固定します。力をかけて軸を回しても中に入っていかないことを確認します。

重曹をフライパンで炒る

重曹を少し多め(大さじ1くらい)、フライパンで炒ります。サラッとしたら完成です。

現像液作成

フィルムケースに現像液を作ります。先程の炒った重曹とインスタントコーヒーをそれぞれ小さじ1杯、ビタミンCを小さじ半分程度入れ、40度のお湯を注ぎ一杯にします。

温度計で見ながら30度くらいになったら使います。

定着液作成

別のフィルムケースに定着液を作ります。カルキ抜きを小さじ1杯、冷水を注ぎ一杯にします。

現像

自作ダークレスに現像するパトローネを入れ、現像液を注ぎます。ソーセージの様な不思議な香りが漂います。

ハンドルを付けて10分間、回し続けて現像液をフィルムに浸透させます。秒間3回くらいが目安で、重くなったら逆回転、また重くなったら逆回転と繰り返します。

洗浄

10分が経過したら現像液を取り出し冷水を入れ、1分程度ハンドルを往復させ液を捨てます。これをコーヒーの色が抜けるまで行います。

(現像液は水道には捨ててはいけません。少量なので綿などに吸わせて燃えるゴミに捨てます。)

定着

定着液を入れて現像の時と同じく10分間ハンドルを回します。この液体も上記と同じく吸わせて燃えるゴミに。

フィルム取り出し

もうフィルムは取り出しても大丈夫です。テープを外して慎重に引き出します。

映ってる!

全部真っ黒を心配していたのですが、なんとか映ってました。業務用カラーフィルムでもコーヒー現像は出来たみたいです。

洗浄

中性洗剤で洗って干す

洗剤で洗って洗濯バサミなどで吊るして干します。パトローネをつけたままにしておくと重みでフィルムがまっすぐになってよさそうです。

浴室など湿度の高い場所のほうがホコリはつきにくいそうです。ネットではセーム革を使っている方もいました。

スキャン

しかし出来上がったフィルム、確かに像は映ってはいるのですが、なんかオレンジがかっています。

なんでもカラーフィルムの場合はモノクロ現像したら特定の層が残ってしまうらしく、そのままだとプリントは出来ない様です。

なので、フィルムスキャナーを使い、PCに取り込んだ後に最低限の調整が必要です。

今回は以下の設定で取り込みました。

取り込んだ画像はコントラストが足りずほぼ真っ白ですが、上記調整すると像が浮かび上がってきました。

その結果は

作例1:平成です

恐ろしく荒い粒子と激しくハンドルを回したときのシワ模様、コーヒー液の浸透のむらによる白濁。

一言で言うと「失敗」です。

そもそもちゃんと買うと何千円や何万円の機材や材料を、数百円で、しかも激安の業務カラーフィルムで出来るわけがありません。

が、筆者はこの出来上がりを見てニヤリ。なぜならこの風合いこそフィルムカメラに求めていたものだったからです。

作例2:スキャナの設定か色合いが違う

もう一枚取り込むと色が変わっていました。これはスキャナの設定の違いだと思います。輝度レベル以外はデジタル処理したくなかったのであえてしていませんが、もちろん色信号をカットしてモノクロにしても良さそうです。

作例:下に見える串状の光は原因不明

使ったカメラはジャンクのミノルタX-500、シャッター動作だけ確認して使ったのでもしかしたら下方の光のムラはそちらが原因の可能性もあります。

作例:アンダー気味 作例:オーバー気味

露出計も怪しく、オーバーやアンダーもでますが、コーヒー現像ワールドではそれも「風合い」の一つになります。

作例:適当に撮った木

気づいたことは、ちゃんとした定着液で無いためか、フィルムの表面がベタついてハリが少ない様に感じます。それによりホコリも付きやすい様なので早めにスキャンして1回限りとしてしまうか、定着液だけは専用にしたほうが良さそうです。

現像の時間は今回は10分でしたが、これは諸説あります。どうせカラーフィルムの場合はレベル補正前提なのであまりシビアにならなくても良さそうですが、材料の分量も含めていろいろ変えてみて変化を見るのが楽しみです。

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