ドアの間口が狭くてドラム式洗濯機が入らない場合の5つの対処方法
ドラム式洗濯機は少ない水で洗える上、乾燥性能が高くとても便利です。しかしながら、その大きさからか搬入が出来なくて諦めているかたもいるのではないでしょうか。
ここではドアの間口が狭くてドラム式洗濯機がギリギリ入らない場合の対処方法を紹介します。
ドラム式洗濯機は大きい
洗濯槽が横になったドラム式洗濯機は重力を利用して洗濯物を叩く様に洗え、水も1点に集中して節約できることからメーカーの比較的上位モデルに採用されています。
しかしその欠点は大きいこと。乾燥機のヒートポンプも入っているので幅奥行き共に同洗濯量の縦型の洗濯機よりもひと回り大きくなっています。
責任を負う
電気屋さんで注文をお願いすると、まずは搬入ができるか下見に来てもらえます。しかしそこで搬入口の幅がギリギリだった場合は大抵断られます。
搬入する立場から見ると家や家電を少しでも傷つけたらクレームになるから危ない橋は渡ってくれません。
向こうが気にしているのは責任なので、どうしても搬入してもらいたいこと、もし間口や洗濯機が傷ついてもこちらの責任でよいことをしっかりと伝えましょう。
寸法的な裏付けと責任分担をしっかりとしてくれれば、請け負ってくれるはずです。それでもNGの業者の場合は、買う販売店をかえましょう。
正確に測る
とはいえ、気持ちだけでは洗濯機は入らないので正確な寸法を測って必ず通ることを確認する必要があります。少なくともどれだけの幅があれば通るのでしょうか。
上の例でいうと、横のホースは取り外しできますので、それを抜いた600ミリが洗濯機の幅となります。しかし600ミリの間口があれば通るかと言うとそんなことはありません。
下の注意書きにある通り、手掛け(持ち手の部分)が突出しているのでそれも含めた幅が必要なのです。
まずは間口がそれだけの幅があるか、巻き尺などで正確に測ります。ものさしはコンマミリ単位の誤差がありますので5ミリ程度の余裕は欲しいところです。また、ドア枠は正確に垂直とは限りません。下と上が同じ幅かどうかもチェックします。
ドアを外す
ドアを開いても根元によって幅が確保できない場合はドアや戸を外します。戸は比較的簡単に外せます。室内ドアの場合も付け根の蝶番を外せば取れますが、再度取り付けた時にスムーズに開閉できなくなる可能性があるので覚悟はしておきましょう。(その場合も建具屋さんなどに依頼すればちゃんとつけてもらえます。)
ドアの戸当たり(ストッパー)を外す
ドアを外しても幅が足りない場合はどうしたらいいのでしょう。20ミリ弱であれば、ドアの戸当たり(ストッパー、ドアが当たる部分)を取り外せば確保できます。
ドアの戸当たりは釘やビスで打ち付けられているタイプと切り欠きして接着で埋め込まれているタイプがあります。前者の場合はバールやドライバーで外すことができます。埋め込まれている場合は素人では非常に困難です。
建具屋さんや大工さんに相談すればノミできれいに外してくれる場合がありますので聞いてみましょう。ノミで取り外した場合は元に戻すのは不可能なので、ホームセンターなどに売っている同サイズの木か、プラスチック製の戸当たりをビスで取り付けることになります。
手掛けを外す
それでも数ミリ足りない場合に簡単にサイズを稼ぐ手段があります。洗濯機の手掛けは簡単に外せるのです。上の例で言うと9ミリ稼げます。
搬入業者はまずやってくれないので自己責任で自分で外します。手掛けのしたからなるべくボディを傷つけない様にマイナスドライバーを差し込みます。強めに押せばボディから外せます。
ここまでやって余裕が3ミリ程度あれば測定が間違っていなければ洗濯機は通過するはずです。
通過時は可能であれば枠に養生テープを貼ってもらいます。
最後に
節水で衣類も痛まないドラム式ですが実は1950年代から販売されていたそうです。当時から比べて、ヒートポンプによる乾燥機能が進化して近年普及に至りました。
特にパナソニックはさらに効率の良い斜めドラム式を採用したり、ひと回りサイズの小さいプチドラムを開発するなど特徴があります。
大型だと日立も高評価です。容量も少し大きいのが特徴です。
シャープは同じ要領で他よりややスリムなのでもう間口が1センチ足りないという時に検討しても良いと思います。
どうせ自己責任なので、必ず通れると確信できたら通販で購入し自分で設置するのもそれほど難しくはありません。ドラムだと搬入は2人いれば可能です。設置は便利屋さんでも請け負ってくれます。