スーパーカブプロPRO(JA10)のチェーン調整の方法

準備するもの

点検

チェーンカバーを見ると丸い樹脂製のカバーがあります。マイナスドライバーをスリットにいれると簡単に開く事が出来、そこから点検やオイルアップを行います。

とはいえ、チェーンのたるみを計るには点検口はやや小さいので出来ればチェーンカバーを外して点検しましょう。カバーについている10mmのボルトを2本外せば簡単に取り外せます。

適正値は35mm-45mm

カバーは上下に分かれていますが、点検、調整とも下側だけを外せばOKです。チェーンのたるみの適正値は35mmから45mm。その範囲から外れていたら調整です。

調整の方法

作業はセンタースタンドを立てて行います。できれば前輪を地面とロープなとで固定するとやりやすいでしょう。

右19mmアクスルシャフトはマフラーとの透き間がタイト

まずアクスルシャフトを緩めます。右側の19mmはマフラーが干渉してうまくメガネレンチが入らない場合もありますが、角度を工夫すればマフラーを外さなくても大丈夫です。マフラーに接触する場所はウエスなどで保護して作業しましょう。

左は14mm

左は14mmです。左右のボルトを抑えながら片方を反時計回りに回します。このボルト、かなり固めに締め付けられています。バイクを倒さないように注意しましょう。前輪を固定しておくと安定して作業できます。

ロックナット10mmアジャストナット12mm

少し緩んだらチェーンのアジャストナットを少しずつ締め込みます。アジャストボルトはロックナットで固定されているのでスパナ2つで予め緩めておきます。チェーンの張り具合を確認しながら35mm-45mmの間になる様に調整します。

ノギスで左右均等に計る

左右のアジャストナットの位置をあわせるため、カブには目盛りがついているのですが、ややアバウトな線引きです。なのでできればノギスの尻でピッタリ左右を合わせた方がいいでしょう。ロックナットをしめる時はずれない様に気をつけてください。

トルクレンチで60Nmでしめる

最後にアクスルシャフトをしめます。タイヤを後ろから押さえながら締め込んでいきます。最後はトルクレンチで60Nmにあわせて作業完了です。

文章で書くとわかりにくいですが、一度やってみると案外簡単です。

取扱説明書には点検方法だけ書いてあって「調整はホンダ販売店で」と冷たく省略されているカブのチェーン調整ですが、頻繁にメンテが必要な場所でもあるので、是非自分で調整出来る様にしておきましょう。

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