(測定中)シャープどっちもドア冷蔵庫 SJ-PW42Y-Sの実際の電気代とレビュー
シャープの冷蔵庫で採用されているどっちもドアは、右からも左からも開けられる不思議な扉です。ヒンジの部分が特殊の形状になっており、上下のピンを掴んで軸となったり、ピンを放し開放部になったりします。よく観音開きのフレンチドアと比較されますが、動線の短縮化や壁際設置の場合の開口幅、来客時の冷蔵庫の中隠しなどメリットが多いです。やや複雑な機構ですが1988年に発売されてから30年弱の実績もあり安心感もあります。他メーカーで無いのはシャープの特許だからだそうです。
SJ-PW42Yシリーズはそんなシャープのどっちもドアシリーズ幅60cmモデルの最高峰です(2014年現在)
特徴であるどっちもドアの開閉は非常にスムーズ。軽くレバーを引くだけで滑らかにロックが開放されます。閉める際も特に力を入れる必要はなく滑る様に閉まります。機構的にロックされる構造なので、パッキンの磁石だけで固定されている他の冷蔵庫と比べて安定感があります。
純白のLED照明はとても明るく、透明なトレーもあってか庫内全体がはっきりと見えます。レイアウトに関してはシンプル。上下二段は二段階微調整、3段目は押し込み式で長物の収納に対応します。扉部は卵パックをそのまま入れられるトレーがあり、下段は2重になっており手前は牛乳パックがぴったり入るサイズになっています。
操作パネルは節電25・プラズマクラスター・庫内温度・製氷(おいそぎ・停止)・氷サイズ・冷凍(おいそぎ・熱いもの)・低温冷凍の設定ができます。上の節電25とプラズマクラスターは営業的な意味が強い感じで目立ちます。大抵はずっとONにするので操作する必要は無いと思います。ちなみに節電25は25種類もの技術を使って行う事から命名されたとのことです。内容の詳細の記載はありませんが、生活パターンを認識して不必要な時に消費電力を削減する仕組みが入っているようです。
プラズマクラスターはシャープ製品の定番です。一部、トレー実験で効果が薄いとの指摘がネットに流れた様ですが、プラズマクラスター自体は浮遊している菌に効果があるもので、付着している菌に対しての実験は無意味なのだそうです。効果を体感するには比較しなければいけないのでなかなかわかりにくいですが、食品自体がどんなに殺菌されていても冷蔵庫の開け閉め時にはかならず空気中の菌が侵入していますので、精神的には確実に気分がよくなります。プラズマクラスター運転中は照明LEDの配色も変わり、そういった効果が増長されます。
中段の左は自動製氷庫が、右には急速冷凍庫が配置されています。これはSJ-PW38-Y以上のクラスのみの装備です。製氷庫内には防音シートがつけられており、氷落下音が抑えられます。氷が必要ない時は冷凍室としても使えます。小さめの冷凍食品を整理するのにも良さそうです。
右の急速冷凍庫は操作パネルで動作します。金属パネルで伝導率が高められており肉や魚などを汁を逃がす事無く急速に冷凍することができます。またご飯など熱い物をそのまま入れて冷やせるあついものモードも便利です。
さて、気になる電気代ですが、公称値は年間260 kWhで7020 円がうたわれています。この記事では実際にワットメーターを使い、季節ごと一ヶ月の電気代を測定し公開していきます。ご購入の参考になれば幸いです。
メーターはREVEXのREVEX節電エコチェッカー ET30Dを使用します。この製品は実売2000円以下と安価にも関わらず、消費電力(瞬間/積算)、電気料金(積算/1時間)、使用時間と基本的な測定内容は十分抑えられています。この手の製品は機能がたくさんありすぎて説明書をなくすと設定方法がわからなくなったりしますが、ET30DはECOボタンを押して表示きりかえ、プラスマイナス同時3秒押しでリセットと操作もシンプルで説明書が無くても大丈夫です。(ちなみに電気料金はECO3秒押ししてからプラスマイナス設定→ECOです)
月 | 1時間w | 年換算電気代(22円=1kw) |
---|---|---|
メーカー参考値 | - | 7020円 |
10月 | 40.9W | 7884円 |
11月 | 33.4W | 6441円 |
12月 | 33.5W | 6474円 |
1月 | 測定中 | |
2月 | 測定中 | |
3月 | 測定中 |
価格比較
他のどっちもドアモデル
上位モデルのSJ-XW44Aです。440Lの幅65cmと、設置幅はやや幅広なので注意。
やや小さめの380LモデルのSJ-PW38Yです。高さ以外はSJ-PW42Yと同じで、製氷庫や急速冷凍もこのモデルから装備です。搬入に制限があったり、身長が低めの方に。