もう一つのソウルフード 徳光PAのうどんは閉店していなかった(石川県白山市徳光パーキングエリア)

石川県のソウルフードといえば某カレーや某餃子が今や定番となっていますが、昔はそれほどメジャーではなく、ある程度の年配の方々になると口を揃えて言うのは「徳光パーキングのうどんはうまい」という言葉です。

ここでは、そんな昔からある石川県白山市の北陸自動車道 徳光パーキングエリアのうどんの今を紹介します。

高速道路に乗らなければいけないの?一般道駐車場は?

はくさん街道市場(車遊館)と松任海浜温泉の間に一般道駐車場がある

パーキングエリアの食堂と言うと、お金を払って高速道路に乗って入らなければいけないのでは?と思ってしまいますが、ここ徳光パーキングエリアは「ハイウェイオアシス」になっていて高速道路側からでも一般道側からでも自由に出入りできて駐車場も無料です。

一般道側からですと県道25号線を金沢市側から松任海浜温泉のほうに向かうと、木で覆われた巨大な商業施設、「はくさん街道市場(車遊館)」が見えます。松任海浜温泉と、そのはくさん街道市場の間の道に入りすぐ左手に一般道用駐車場があります。

駐車場から徳光PAレストランへ

ゲートがあり高速道路の駐車場と隔離されているが歩いてなら入場OK

一般道側駐車場と高速道路側駐車場とは隔離されてゲートがありますが、徒歩でなら自由に通行可能です。そのまま高速側の駐車場のほうに進みましょう。

一般道駐車場側からPA駐車場を横切る

徳光パーキングのレストランというと複合商業施設である「はくさん街道市場(車遊館)」の中にあると勘違いしている人もいますが、徳光パーキングのレストランは独立した建物で、はくさん街道市場から駐車場をはさんで高速道路側に建っています。

そこにあったのは・・8番ラーメン??

奥に見えるのが徳光PAうどん・・・じゃなくて8番ラーメン??

高速パーキングエリアの駐車場とハイウェイオアシスの駐車場。その間にぽつっと建っているのが、徳光うどん・・・でなくて8番ラーメン???

そう言えば、横のはくさん街道市場も車遊館から名前が変わる前は運営業者が経営難で今ではテナント会の自主管理になったと聞きます。昔からの徳光うどんも今や時代の流れの中に消えて幻のソウルフードになってしまったのでしょうか、、、

ちゃんと徳光うどんは残っていた!

横に周ると、うどんののぼりが。徳光うどんは不滅

がっかりしながら、建物の横にまわると、ラーメン屋に似つかわしくない、藍色にそまった、のぼりが立っています。

味自慢うどんそば

ちゃんと「徳光名物うどん」とある徳光PAうどんは消えてなかった。ただ下の商品は県民には違和感

真っ白な麺に揚げと輪切りネギ。まさしく徳光うどんです。「徳光名物」の文字が安心感を感じさせてくれます。

徳光うどんは、まだありました!

金沢エイトキッチン

そう、徳光うどんを提供していた徳光パーキングのレストランは、現在では8番ラーメンを経営する株式会社ハチバンが運営となり自社メニューであるラーメンを始めご当地メニューも加えて食堂として営業しているという訳です。その中のメニューとして昔からの名物である徳光うどんを提供していると言うわけですね。その名も金沢エイトキッチン。

入り口は2箇所。北側は直接店内へ

8番ラーメンの名前の由来は最初に出来た店舗が加賀市の国道8号線沿いだったことは有名な話ですが、2017年に始まった高速道路ナンバリングでここ北陸自動車道もEの8番と採番された事がまた、このエイトキッチンの名前にしっくり来ます。

店内の様子

東側が正面入口となる

エイトキッチンの入り口は2箇所あり東側、高速道路側が正面入口となります。

正面から入るとお土産屋さん、名物あんころもならぶ。券売機は左手

正面入口から入るとお土産屋さん。ここ白山市名物の、あんころ餅も並びます。券売機は左手で、あいだにはドリンクやサンドイッチなども売られています。こちらで買って食堂で一緒に食べるのもOKです。どこかまた別の石川名物の「すしべん」のスタイルを思い出しますね。

メニュー

メニュー(クリックで拡大)

8番ラーメン系の店なのでてっきりラーメンばかりなのかなとメニューをみると、ラーメンはわずか4品と控えめ。うどんやそば、丼ものや金沢カレー・定食と、多種多様。どれも1000円未満なので値段もそれほど高くない印象です。拡大したメニュー写真は記事からダウンロードしてみてください。

そして右上には・・・ありました!「徳光うどん」です!

先進的な食券機

先進的な食券機(クリックで拡大)

会計は先払いの食券システムです。この辺りがパーキングエリアのフードコートですね。こちらも記事のほうから拡大写真をダウンロードできるようにしました。価格や品揃えは記事作成現在の情報です。(もし変わっていたらツイッターで教えてください!)

なんと電子マネー対応。徳光うどんをナナコで食べる日が来るとは

なんと、この券売機、楽天エディ・ワオン・iD・ナナコの非接触電子マネー対応。まさか徳光うどんをナナコで食べる日が来るとは思いませんでした。

エイトキッチンの様子

店内の様子。金沢らしい加賀友禅デザインのテーブル

店内の様子。長テーブルには金沢らしい加賀友禅デザインのセパレータ、そして窓際の席が並んでおり、基本的におひとりさまメインの造り。ですが奥には3席ほどテーブル席がありますので、お友達やご家族連れでも大丈夫です。

カウンター横には、いなり寿司もありこちらは現金払い。130円なのでおにぎりよりコスパよし?

徳光うどんといえば、おにぎりと一緒に食べるのが定番ですが、カウンター横にはいなり寿司があり130円と、おにぎりより安価でそちらもオススメです。こちらは現金払いとなります。

「本物」の徳光うどんとは

徳光うどんを注文

今回はもちろん「徳光うどん」を注文しました。食券を厨房にわたすと半券が返され、出来上がるとその番号、写真では「1の187」で呼ばれます。来客順に採番しているのか異様に桁数が多いので、耳を済まして聞き逃さないように注意してください。

徳光うどん。大きなエビが入ったかき揚げ

徳光うどん。薄色のスープに真っ白な麺、その上の輪切りネギとの間には・・・かき揚げ。ん?なんか過去の記憶と違うような

こちらは天ぷらうどん。実はこちらのほうが本来の「徳光PAうどん」

こちらは、「徳光うどん」より170円やすい「天ぷらうどん」。

これです、これが昔からある本来の「徳光パーキングのうどん」です。

多分、これが170円で「進化」して今の甘エビ入りの「徳光うどん」になったのでしょう!

徳光うどんの食べ方

こうやって最初に揚げを浸して食べるのが石川県民スタイル

徳光うどんでいきなり麺をすするのは素人です。

まずはこうやって揚げを箸で薄色のスープに、ジュッジュッと、まんべんなく浸すことから始まります。

揚げからでた脂がジュワっとスープにブレンドされる

すると揚げから出た脂がジュワっと染みでて、最初は透明に近かったスープに旨味たっぷりのオイルがブレンドされます。これが「徳光うどんの味」になるのです。

揚げを浸してスープと溶け合った徳光PAうどんの図。いただきます

揚げはスープを吸ってウォーターマークが下がり麺が露出してきます。こうやって見ると意外とたくさん麺が使われているのがわかります。

それでは、いただきます!

徳光うどんの麺

細くて真っ白な麺。コシ?そんなの必要なし

徳光うどんの麺に「コシ」という言葉は存在しません

細麺が作る隙間に揚げの脂がたっぷり染み込んだカツオ系スープをたっぷり絡めて頬張るのが徳光スタイル。流行りの讃岐系の硬い麺ではこのジャンク感は決して体験することはできません。

唐辛子やお茶と、屋外テーブル

唐辛子は七味と一味を選べるのがちょっとマニアック

ちなみに唐辛子はカウンター横にあるのですが、七味と一味がそれぞれあり選ぶことが出来るという、ちょっとマニアックな一面もあります。オススメは一味のほうです。

店舗北側には屋外テーブルもあり、天気がいい日にここでうどんとおにぎり頬張るのが石川県民スタイル

店の外には屋外テーブルもあり、暖かい天気のいい日にはここで、すぐ近くの海からの潮風の香りを楽しみながらうどんとおにぎりを頬張ります。軽いピクニック気分が味わえます。

パーキングらしくお水もセルフ煎茶とほうじ茶の温冷があるのがうれしい

水もセルフなのですが高速パーキングのフードコートらしく、煎茶やほうじ茶も温かいのと冷たいのがそれぞれ提供されているのも嬉しいですね。

まとめ

店内に掲示されたおすすめメニュー。夢のコラボ

ということで昔からある名物ソウルフード、「徳光うどん」は進化して今も北陸自動車道徳光パーキングエリアのフードコート、金澤エイトキッチン内で楽しむことができました。

石川県白山市にお立ち寄りの際や高速道路で通過の際にはぜひどうぞ。

営業時間

なお徳光パーキングの営業時間は7時から19時30分までですが、麺や丼ものの提供は11時からなのでお気をつけください。

店名「金澤8(エイト)キッチン」
定休日無休
営業時間【里山店】7:00~19:30【里海店】7:00~20:30
住所【里山店(上り線)】石川県白山市徳光町2494-2【里海店(下り線)】石川県白山市徳光町2495-1
TEL076-275-6412

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