最強サイクルコンピュータWahoo RFLKT+の使い方 ペアリング解除からANT+センサー検出、電池交換まで(Cyclemeterサイクルメーター使用)

超おすすめの定番サイクリング用アプリ「Cyclemeter(サイクルメーター)」。

その一番の魅力はGPSやセンサーからの情報から平均速度や高度、コースのベストタイム差などの100種以上のデータをユーザーの思い通りの配置でカスタマイズ表示できることです。

すでに純正AppleWatchのワークアウトでサイクリングがサポートされていますが、Cyclemeterはそれとは比較にならないほどの情報は少なく簡易的なものなので多分純正に移行することは当分無さそうです。

そんなCyclemeter、使っていて思うのはどうしてもスマホの画面を見ながら走りたいと思うことです。もちろん自転車のステムにスマホを取り付ければ可能なのですが、ちょっと大きすぎて邪魔なのと画面が表示され続けるのでスマホのバッテリーや温度的な負担がかかるのが心配です。

スマホをバッグにしまっておき、表示だけを別にしたほうがスマートです。

前回の記事「 AppleWatchは登山やサイクリングで使い物になるのか」ではその目的としてCyclemeter端末としてのAppleWatchを評価しましたが、登山やランニング・ウォーキングではCyclemeterとアップルウォッチは完璧で素晴らしい表示カスタマイズを楽しめましたが、サイクリングに限っては「情報確認するのに片手運転が必要」という、やや致命的な問題が発覚しました。

そこで今回紹介するのが「最強のCyclemeter表示端末」、「Wahoo RFLKT+」です。

Wahoo RFLKT+と一般的なサイコン(サイクルコンピュータ)との比較

一般的なサイクルコンピュータはスピードやケイデンスなどのセンサーからの情報を内部で処理して表示します。もちろん平均速度や積算距離等簡単なデータは計算して出せますが、いかんせんインターフェースが時計のボタン並に少ないのでどうしても細かい設定や好みの表示が出来ません。また大抵の機種はGPSがついていないのであとからどこを走ったかの確認ができません。

対してWahoo RFLKT+はCyclemeterアプリをスマホで動作させそちらで計算、スマホ側のタッチパネルで多種多様な情報表示のカスタマイズが出来ます。またスマホ側のGPSが動くのでトラックのログを記録してあとで確認したりカレンダー表示で日記的に見ることができます。またiPhoneの場合はAppleのヘルスケアとも連動しており他のモーションデータと総合して一日の活動量に反映させることも出来ます。

AppleWatchとWahoo RFLKT+の比較

Wahoo RFLKT+のAppleWatchに対する弱点を挙げるととしては、

ことです。なので夜のランやウォーキングに限ってはAppleWatchのほうが分がありそうです。(あと登山ランニングウォーキングで両手を使える場合はスワイプでページ送り出来るのもAppleWatchのほうが使いやすいかなと感じます。)

Wahoo RFLKT+のバックライトは見るときだけ片手で操作をすれば一定時間(もちろん設定可)バックライト点灯するので、自転車では特に問題ありません。

ただ、Cyclemeter端末としてのAppleWatch、自転車で使うには以下が残念(というか致命的)でした。

AppleWatchでも多様なカスタマイズが出来るのでCyclemeter(Runmeter/Walkmeter)+AppleWatchは登山やランニングウォーキング、トレイルラン用としては最高の表示端末なのですが、自転車用途だけは上の点により、スタート/ストップリモコンと休憩時の確認用にしか活かせられません。(ちなみにCyclemeterとRunmeter/Walkmeterはただ名前が違うだけで同一機能のアプリです)

またWahoo RFLKT+とAppleWatchを比較した場合

と、「自転車に限っては」どうしてもWahoo RFLKT+が有利となります。

また

という点も意外と重要で、電池の持ちという意味では「登山用にWahoo RFLKT+」という使い方もアリになってきます。(GarminマウントがついているのでGarminの腕時計マウントが使えます)。もちろんウォーキングやランにも使えます。

ちなみにRFLKTとアップルウォッチ、同時に接続、かつハートレートセンサーを接続している場合は、AppleWatch側のハートレートセンサーは(設定に関わらず)オフになります。いちいち設定を切り替えるのは面倒なのでこれば嬉しい仕様ですね。

Garmin EdgeとWahoo RFLKT+の比較

Garmin Edge500とCyclemeterと併用していましたのでWahoo RFLKT+と比べます。

Garmin Edgeの利点としては以下があげられます

Garmin Edgeはほかのサイクルコンピュータと比べると情報表示のカスタマイズについてはかなり優れています。Cyclemeter並に多様な情報を好きな配置で設置することが出来、しかもページ機能でそれらをTPOにあわせ切り替える事ができます。

つまり体験としてはCyclemeter+RFLKTと同じレベルです。ただEdge使いの弱点を挙げるとすれば

ということで、結局スマホのCyclemeterやSTRAVAで記録しながら運行するならGPSを2つも同時に走らせるのはムダということにつきます。

ということもあります。ナビはスマホの地図アプリに喋らせることもできるので。

Wahoo RFLKT+とWahoo RFLKTの違い

RFLKTには+とそうでないものの2種類あります。

違いはWahoo RFLKT+は「ANT+ブリッジ」がついていること。

自転車のスピードケイデンスセンサーや心拍モニターは通信方式が主なもので2種類あり、ANT+規格とBluetooth規格のものが販売されています。ANT+は古い規格で昔のiPhoneではドッグコネクタにANT+KEYというデバイスをさす必要がありRFLKTの場合はBluetoothのセンサーをiPhoneとペアリングしなければいけなかったのですが、RFLKT+からはANT+規格のセンサーが「RFLKT+を通じて」使えるようになりました。通じてというのがポイントで、どうせセンサー類はRFLKT(サイコン)から離れることはないので手間や電池の持ち、センサーの入手性を考えてもRFLKT+の方をおすすめします。またGarmin Edgeからの乗り換えの場合はANT+なのでそのままセンサーが使えます。

安いものでそれぞれ3000円程度です。中古のGarminEdgeのセットを買ってセンサーだけ流用するという手もありますね。

そんな感じで「最強のサイクルコンビュータ Wahoo RFLKT+Cyclemeter)」の使い方とレビューに入ります。

Wahoo RFLKT+開封と取扱説明書

横にスライドするパッケージ。まるで辞書

RFLKT+パッケージはまるで辞書かゲームソフトのようなデザインで横にスライドさせて取り出す凝ったものです。

取扱説明書はペラ紙一枚。QRコードがあるのでWeb見てねということでしょう。Edgeの分厚いマニュアルとは対象的です。

ボタン電池なのでとても軽い

本体を持った感想は「軽い!

Edgeのリチウム電池がのったズシッとした重さを想像していたのですが、さすがボタン電池、一般的なサイコン並の重量です。感覚的にはAppleWatchより軽いので本当に腕につけて登山できてしまえそうです

Wahoo RFLKT+のマウントステーとGarminマウント

ステーはステム用の他に写真のハンドルとGarmin互換ブラケットが付属する

ステーは3種類付属します。面白いのはGarmin互換ブラケット。様々な種類が売られているGarmin Edge用のマウントがそのままつかえるのです。

ためしに手持ちのGarminマウントにつくか試してみる

試しに手持ちのGarminマウントに付けてみました。

Garminマウントにもピッタリグラつきなし

グラつきもなく簡単にはまりました。Garminマウント独特のひねって取り外せるのが便利です。これで登山用腕時計マウントも付けられますね。

付属のハンドルバーステー。これが一番視線移動が少ない

結局ハンドルステーにしました。ステムと比べてもこれが一番視線移動が少なく安全そうです。

Wahoo RFLKT+のペアリング解除から再ペアリングまで

ペアリングのリセットは上左右ボタンを画面が消えるまで長押し

RFLKTを中古で買った場合やスマホを替えた場合、またなんらかの原因でペアリングしなくなった場合は以下の手順でWahoo RFLKTをリセットします。

  1. RFLKTの上の2つのボタンを長押しし
  2. 画面が消える(これでリセットペアリング解除)
  3. スマホ側の設定画面でBluetoothのデバイスにRFLKTが残っている場合は消しておく
  4. RFLKTのどれかのボタンを押す
  5. Cyclemeterを起動しデバイス画面から追加する

特に手順3が重要なので覚えておいてください。

Cyclemeterのデバイス画面からプラスを押すとスキャンし検出される

最初に使う場合は上の手順4から。Cyclemeterの画面は上の写真の部分です。

これでRFLKTが新しく検出されますのでペアリングの確認を承認します。

RFLKT側でも確認(右下ボタン)

RFLKT側にも確認が出るので右下ボタンで承認します。これで完了です。

RFLKTの画面はCyclemeterから設定がロードされ標準の表示に切り替わります。

Wahoo RFLKT+の起動手順と終了手順

ここで次からの為にWahoo RFLKT+の起動手順を記載しておきます。

  1. Wahoo RFLKT+いずれかのボタンを押すと待機画面に
  2. スマホ側でCyclemeterを起動
  3. 自動的に設定がロードされ使用可に

ここまで来たらiPhoneはロックしても構いませんし地図などCyclemeterとは違うアプリに遷移させても大丈夫です。最初の起動時だけCyclemeterを手動起動というのを覚えておいてください。(AppleWatchだとAppleWatch主導で起動できましたがRFLKTは起動までは出来ないようです。これはiOSの仕様なので仕方なさそうなのと最初の1回だけなので大した問題ではないですね)

終了手順は以下の通り

  1. CyclemeterがStart/Stop中であればDoneで終了させる
  2. 一定時間が経過すれば自動的にRFLKT+が電源OFFになる

手順というほどではないですが、CyclemeterをDoneさせるのがポイントです。またCyclemeterを強制終了(ホームダブルタップのタスク選択画面からスワイプ)で、その瞬間にRFLKTを電源OFFにすることも出来ます。

さて、RFLKT+の画面を見てみましょう。

Wahoo RFLKT+の画面表示

起動。iPhoneのバッテリー残量がわかるのが便利

Cyclemeter+RFLKTの標準状態の画面です。最初はデフォルトで4ページ用意されており下の左右ボタンでページ送り戻し出来ます。

サイコンでiPhoneのバッテリー残量が確認できるのが新鮮です。

標準では上の積算と時刻画面、スピードと平均速度画面、ラップ積算画面、センサー(ホイール回転数/クランク回転数/心拍数)画面が用意されていました。

もちろんこれらは消すことも出来ますしオリジナルページを作成することも出来ます。これがCyclemeterの醍醐味です。項目はAppleWatchと同じく100種類以上の値から選んで好きなように配置できます。

iPhoneはバッテリーケースにいれてしまっておける

これでiPhoneはバックにしまっておけます。ステムに巨大なスマホマウントを付けてCyclemeterを使っていたいた時代もありましたがもう過去の話です。写真の様にモバイルバッテリーケースに入れておくか、モバイルバッテリーを接続しておくことで1日以上電池が持ちます。Cyclemeterはバックグラウンドで動くので地図アプリの音声案内でナビさせてもいいですね(イヤホンは条例に注意)

Wahoo RFLKT+とANT+センサーをペアリング

次はANT+のスピードケイデンスセンサーとハートレートセンサーを使ってみます。

項目を押してANT BridgeをONにしておく

そのままCyclemeterでANT+デバイスを追加しようとすると「ANT+キーがないよ」と怒られるので、上の項目を押してメニュースイッチからANT BridgeをONにしておきます。

ANT BridgeがONになっていればANT+追加できるように

するとiPhoneにANT+キーを付けている感じでCyclemeterでANT+デバイスを追加出来るようになります。(RFLKTとの間はBluetoothですが、その先のANT+センサーはBluetoothとしては扱われないので注意)

自転車のクランクペダルをグルグルまわしセンサーを検出させる

製品にもよりますが、今回のGarminのセンサーはクランクペダルをグルグル回すとデータが出るので、検出させるにもクランクを回しながらスキャンする必要がありました。

Garminのハードレートセンサーペアリング 横のチェックが検出マーク

同じくGarminの心拍センサーは実際に胸に装着すると検出可能状態になります。(これもセンサーによります)

ANT+センサーはペアリング解除する必要があるのか

下ボタン左右ページ送りでセンサー確認

よく誤解されるのが、ANT+は一方的にセンサーから情報を出しているだけなので「ペアリング」ではないです。

なので例えばGarminEdgeでANT+ケイデンスセンサーを使っていてCyclemeter+RFLKT+にそのまま乗り換える時でも、特にGarminEdgeやANT+センサー側でなにかする必要は無く、ただ新しいCyclemeter+RFLKTにそのセンサーを「覚えさせる」だけでOKなのです。

極端な話、その状態でGarminEdgeを起動すると、Cyclemeter+RFLKTとGarminEdge両方にセンサーデータが表示されるというわけです。

Wahoo RFLKT+のCyclemeter表示カスタマイズ

さて、Cyclemeterお楽しみの表示情報カスタマイズの説明に入ります。

デバイスのRFLKTの設定メニューからページを追加していきます。

たくさんのテンプレートをベースに好きなように表示カスタマイズできる

たくさんのサンプルページが出てきます。それぞれ文字の大きさや表示のされ方が違います。これらはあくまでテンプレートで値の種類はあとから自分で調整できます。

項目例。かなり細かく設定できる

一つ一つの項目にこれだけの設定ができます。

また項目の「枠」として箱型(BOX)にして横に並べるか、まとめて1ライン(SingleRow)で縦に並べるか、それぞれの画面に対する割合も細かく設定可能です。

最初はわかりにくいのでテンプレートをいろいろ開いてみてどんな風に画面が組まれているかを学ぶとよいと思います。

このかゆい所に手が届く感がCyclemeterの素晴らしいところです。

画面カスタマイズが終わったらRFLKTの通信が切れ画面が消える場合があるので注意すること

設定後の更新バー。終わるまでアプリは触らないほうがいい

設定が終わったらRFLKTへのデータ転送の為、更新バーが動きます。ここでスマホ側では何もしないことです。

先行して操作してしまうとRFLKTとの通信が切れ画面が消えてしまうことがあります。(仮にそうなっても再起動すれば復活するのでご安心を)

Wahoo RFLKTを8カラム表示にしてみた

サンプルには6カラム表示までしかなかったのですが、試しに8カラム表示を組んでみました。

試しに8カラム設定にしてみた。ちょっと文字が小さいか

ちょっと数値が小さいですね。ここで「アイコン」と「キャプション」の使い分けがわかります。アイコンを表示にしてキャプションを非表示にすると左の列の様にスッキリしますが、残念ながら平均速度などは専用のアイコンがなく分かりづらかったので文字のキャプション表示にしました。

右下は獲得標高(Accent)左下は積算距離(Distance)です。他のはなんとなくわかりますよね。(速度・ケイデンス・心拍・標高です)

単位を消したりフォントを変えたりタイトルをアイコンにしたり

数値フォントを10から19に大きくしてみました。見やすくなりましたね。

単位はわかりきってるので削除してフォントを大きくした

今回の8カラムの最終型です。よく考えたら単位はわかりきってるので削除してフォントを大きくしました。だいぶスッキリしましたね。

こんな感じで細かく調整出来ます。(無理に8カラム表示しなくてもページが何ページも持てるので問題はないのですが実験で)

AppleWatch+Cyclemeter(Runmeter/Walkmeter)もほぼ同じですが、それよりもアイコンやキャプションなど設定項目は多かったです。

Wahoo RFLKT+のバックライトのつけ方

バックライトは下2つボタン長押し

バックライトは下2つ長押しです。ちなみに上2つでCyclemeterが現在状況を喋ってくれます(これも細かくカスタマイズ可能)

バックライトは赤

バックライトは赤色でした。ボタン電池なのでEdgeのように薄暗くつけっぱなしというのはちょっと心配なのですが、一応タイムアウトと明るさは調整出来ます。

バックライトやアナウンスも含め、各ボタンのシングルクリック、ダブルクリック、両押しにスタートストップラップや音楽の再生停止などを自由にアサイン出来ます。

操作・表示・アナウンスを始めとするカスタマイズ項目の豊富さがCyclemeter(Runmeter/Walkmeter)が最強のフィットネスアプリである所以なわけです。

Wahoo RFLKT+のスタンバイ状態

自転車を置いてしばらくした時などに、画面が消えている場合があります。おそらく振動センサでスタンバイになっている場合がある様で、この場合に限ってははスマホの電源を入れなくてもいずれかのRFLKTのボタンを押せば再接続され画面が復帰します。

Wahoo RFLKT+の電池交換

最後にWahoo RFLKT+の電池交換方法を記載しておきます。(1年持ちますが)

電池はCR2450。要精密ドライバー

用意するものはCR2450のボタン電池と精密ドライバー。CR2450ダイソーにはなかったので電気店で買いました。300円くらいでした。

四隅のネジを外す

まず四隅のネジを外します(防水の関係でやや硬いので舐めないように縦に力を加えてください)

簡単に蓋がとれ電池が出現

電池が出現しました。指で簡単に外れます。

CR2450はボタン電池にしてはなかなか大きい

CR2450なかなか厚みのある電池ですね。これも簡単に差し込めます。

フタの回りの防水Oリングを傷つけないようにしっかり均等にネジを戻す

裏蓋の周りにOリングがついています。防水性能を下げないように傷に注意してください。フタを戻すときも均等にネジをしめてリングを圧縮していきます。圧縮して水が入らない様にされているので、フタが最後までしっかり閉まるっていること確認してください。

Wahoo RFLKT+の対応センサー

上でも書きましたがANT+のセンサーは入手性がいいのがメリットです。(とはいえアマゾンの格安はレビューをよく読んでご購入ください)

残念なのはWAHOO RFLKT+自体が2019年現在、並行輸入ものしか無いことです。フォーカルポイントが代理店だったようですが、また取扱を再開して欲しいものです。

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