自転車のシフターケーブルをポリマーコティングにすると変速がヌルヌル軽くなる話
シマノ6800系や9000系のシフトが非常に軽い原因としてコーティングされたシフターケーブルが挙げられます。顕微鏡で見るとインナーケーブルの周りに細いチューブを巻きつけているように見えるらしく、摩擦を押さえる効果がある様です。
他のモデルでもこのケーブルは取り付けることで、その効果を得る事が出来ます。
(シマノとしてはこの方法は非推奨なのであくまで自己責任でお願いします)
前提と注意
- フロント・リアのディレイラーの調整が自分で出来る事
- インナーワイヤーの表面摩擦が少ない為、ワイヤーの固定が緩む危険があります
用意するもの
- シフターケーブルセット(ポリマーコティングのもの。6800と9000の性能的な違いはスペック上はなさそうなので6800がおすすめです)
- ワイヤーカッター(ニッパーでもいいが、かなり大変)
- プライヤーと六角レンチ
手順
- 1.前後ディレイラー側のワイヤーの先のエンドキャップを外します。プライヤーで圧着を抜く感じです。
- 2.同じくディレイラーのワイヤーをとめているネジを六角レンチで緩めます
- 3.シフターの横からケーブルをゆっくりひいていきます。
- 4.シフターをフロントはインナー、リアはトップにしてグリップを握りながらワイヤーを押すとタイコの部分が抜けてきます。
- 5.組み合せにもよりますが、リアディレイラーの調整ボルトを抜いてケーブルセットに付属のガイドチューブを入れておく必要がある場合があります。
- 6.抜いたケーブルと、アウターケーブルの長さにあわせ、新しいケーブルをカットします。カットにはワイヤーカッターを使いましょう。アウターケーブルはぴったりに、インナーケーブルは少し長めにカットしておきます。
- 7.抜いた時と逆に新しいケーブルをセットします。アウターケーブルのキャップは基本的に新しいものを使います。このキャップ、水の侵入を防ぐ特殊形状なので必ず使用してください。形状が合わない場合は切りかきをカッター等で削れば入ります。
- 8.ケーブルをディレイラーの留めネジに通し、仮止めしておきます。
- 9.ディレイラーを調整した後に余分なワイヤーをカットして新しいエンドキャップをつけて完成です。
完成
わずか3000円程度で非常に軽いシフトフィールが得られるコストパフォーマンスが高いチューニングです。前述しましたがリスクもありますのでお気をつけ下さい。特にオイルやグリスはアウターケーブルに入れない様にしてキャップは水侵入を防ぐ為、付属のものを使う様にしてください。
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