湯涌温泉最奥のかけ流し 銭がめ(石川県金沢市湯涌)

湯涌温泉から刀利ダムへ抜ける県道10号線。その外れにある温泉宿です。日帰り入浴OKで料金は500円。

門構えは古民家風で立派な庭までついています。入り口には巨大ないけすが。いろり風の食堂が並びその風情を醸し出しています。

銭がめの古民家風外観

湯船は内湯一つ湯。洗い場は4つと最小限です。窓からは谷の景色が眺められます、たまにカモシカもみえるそうです。しかしながらこのシンプルな温泉、湯涌温泉には大きめの露天風呂付き施設や立派な総湯もあるのにあえてここにいらっしゃるお客さんが多いそうです。その理由はその泉質にあります。

そう、この一つ湯はかけ流し。ナトリウムカルシウム硫酸塩塩化物泉のそれはph8.8と強めのアルカリ。源泉温度は44度と熱いくらいでここではパイプの引き回しで温度を下降させているとのこと。

少しぬるめのセッティングですが10分もつかっていると体から汗が噴き出してくるのがわかります。またぴりぴりしない肌ざわり。これがファンを掴むこの湯の特性です。

派手な景観風呂や多種類風呂もいいですが、一度この湯につかり温泉とはなんであるのかを考えてみる時間を作るのもまた一興です。ちなみに中の座敷や廊下の造りも風情があります。金沢奥座敷の湯涌温泉のさらにはずれ。遠方の方は是非泊まりでいらっしゃるのもよいかと思います。

項目 三段階
景観
多様性
泉質 ☆☆☆
価格満足度 ☆☆

この記事を見た人がよく読んでいる記事

北陸の温泉本

トップページ

人に教えたくない金沢日帰り温泉 > 湯涌温泉最奥のかけ流し 銭がめ(石川県金沢市湯涌)