毎日収穫を楽しめる エンドウ
ポイント
- 微酸性(pH6、5~7.0)を好むので、苦土石灰を多く散布する
- 早まきをさける
- 冷涼な気候を好み、適温は10度~25度
- 連作障害がでる(5年以上休栽する)
- 湿害に弱い
種まき準備(11/1~10)
砂壌土の畑を選び、保水性がよく排水の良い土作りを心掛けます。種まきの20日ほど前に苦土石灰をまき耕す。酸性に弱いので他の野菜より多め(120g/平方メートル)に施します。またエコ堆肥の効果が大きいので可能な限り多く施します。前作が野菜のときは窒素を減らし、燐酸、加里を多く施します。
畝作り
湿害に弱いので高さ20㎝程の高畝にします。また日当たりを良くして花芽を確保するため、畝幅は120㎝程の幅広とします。
種まき(11/20~30)
早まきしすぎると凍害をうけやすいのでまき急ぎません(山間地は積雪を考えてやや早めにまく)。株間は30㎝程で1ヵ所に3~4粒まきます。
覆土・鎮圧
覆土はやや厚く1㎝程度です。クワで上からかるく押さえます。これを鎮圧といいます。
間引き、追肥、土寄せ(3/20~30)
春の雪どけ後、除草をおこない、化成肥料(サンフルーツ化成989号30g/平方メートルなど)を追肥します。このとき間引きをし、ーカ所1~2本にします。北陸では積雪のため生育が進まず越冬するので、雪解け後ポリフィルムでトンネルを作ると、生育を10~15日早められます。
支柱立て、誘引(4/5~15)
草丈が10㎝程度になったら、2m程度の園芸用支柱で支柱立てをおこないます。合掌式のほうが風に強い。草丈がまだ低いので仮支柱で誘引します。
プランター植えの場合もしっかりとした支柱を立てます。
整枝、誘引(5/1~10)
暖かくなると生育が急に進み、側枝の発生が多くなります。早く発生した枝は均等に誘引し、遅く発生した枝は取り除きます。このことによって、日当たりと通風がよくなり、さやがよくそろい、病気の発生を少なくする効果があります。
追肥、土寄せ(5/5~15)
開花始めの頃が最も効果が高いといえます。この前後10日に化成肥料(サンフルーツ化成989号30g/平方メートルなど)を与え、同時に土寄せをおこないます。5月下旬からはうどんこ病の発生が多く注意を要します。ダコニール、トップジン等の交互散石で防除します。
収穫(5/25~6/25)
開花後20日程で収穫適期になります。
適期の判断
さや採りはやや早く、実採りはやや遅くさやがよくふくらんでから収穫します、いずれも朝採りがよろしいです。開花後の積算温度(毎日の平均気温をたしたもの)250~300度が目安とされるので天候の様子を見て判断します。とりたてのおいしさは格別です。