プログラミング言語ランキングを比較する
順位 | TOIBE index | RedMonk言語ランキング | GitHub登録数ランキング |
---|---|---|---|
1 | C | JavaScript | Java |
2 | Java | Ruby | JavaScript |
3 | Objective-C | Java | PHP |
4 | C++ | PHP | Python |
5 | C# | Python | Ruby |
6 | PHP | C++ | C# |
7 | (Visual)Basic | C | C++ |
8 | Python | Objective-C | C |
9 | Transact-SQL | C# | Objective-C |
10 | JavaScript | Shell | Shell |
2013年12月現在のデータを元に作成しました。
各ランキングについて
TOIBE index
オランダのTOIBE Softwareが定期的に発表しているプログラミング言語ランキングです。検索エンジンを使った方法で算出しています。具体的には複数の検索エンジンで言語名で検索数を出し、エンジン毎に重み付けを行います。表に出てこないクローズドソースのソフトウェアも含めてどれくらい言語が使われているかが表されます。欠点はその方式上、歴史長い言語や複雑な言語が上位に来てしまうことです。
RedMonkプログラミング言語ランキング
産業調査会社のRedMonkが発表しているプログラミング言語ランキングです。TechCrunchで発表されて話題になりました。これはTOIBEとは異なりGitHubとStackOverflowの利用状況から算出しています。よりリアルタイムに実際に使用されている言語の頻度が表されています。欠点はオープンソース系のサンプルに偏ってしまうこと、難解な(StackOverflowに出る頻度が多い)言語が高めにでてしまうことです。
GitHubランキング
非公式のものですが個人の方がGoogleBigQueryを使ってGitHubから集計したものです。欠点はRedMonkと同じですが、意外と一番トレンドを表しているかもしれません。
おわりに
オライリーはアメリカの技術書籍を出版している会社です。ソフト技術者の方であれば特徴のある表紙のアニマルシリーズをすでに何冊かお持ちになられていると思います。そんなオライリーから2013年12月にある言語機能についての本が出版されました。その言語はなんと40年以上前に開発された言語です。そしてその機能は近年においても発生し続けている重要なセキュリティ問題の主な要因とされています。オランダのTOIBEソフトフェアの発表しているプログラミング言語ランキングにおいては、2013年現在PHPやJavaScript、Pythonを抑えて上位に位置しその機械語に近い文法はもっともCPUの能力を効率的に引き出せると言われています。すでにおわかりの方もいらっしゃると思いますが、その言語とはC言語です。そしてこの本の題名は詳説 Cポインタです。ポインタのことだけでなんと248ページも書かれており、またそれが2310円で未だに新規出版されることに驚かされました。モダンな言語においては隠蔽され、学習しなくてもよいこの機能ですが、バッファオーバーランによる問題はAndroid/iOSの脱獄に使用されたりと未だに重要なセキュリティーホールになっています。もう枯れた言語のわかりきった機能かもしれませんが、過去を懐かしみ、また何か気づきを得る為にも一度目を通されてみてはと思います。
ソース
- The RedMonk Programming Language Rankings: June 2013 – tecosystems
- Top Github Languages for 2013 (so far) - Adam Bard and his magical blog
- TIOBE Software: Tiobe Index