自転車好きのパラダイス 自転車博物館サイクルセンター(大阪府堺市)
自転車博物館サイクルセンターは大阪府堺市堺区にある日本でも珍しい自転車の博物館です。
入場はエントランスの階段を上がり2Fから。料金は大人200円(2014年現在)です。入り口付近自転車に因んだおみやげが売られており、企画展も行われていることがあります。
少し進むと元々鍛冶が盛んであった堺市の歴史パネルと皇室に献上された自転車が展示されています。実際に献上されたものではなく、その予備機として用意されていたものがここにおいてあります。なるほど、壊れた場合にすぐに取り替える必要があったからですね。
シアターでは200年前からの自転車の歴史を10分強でわかりやすく知ることができます。そして後ろを振り返るとその自転車の原点であるドライジーネの実物が展示されています。
前輪が大きなオーディナリー型の自転車から最新のTTバイクまでの時代順に並べられています。チェーンギアやフリーホイールの発明、材質の変化など自転車技術の進化を知ることができます。
初期の自転車にはミルク運び用や5人乗りの巨大なものまであります。
世界で10台だけ生産された初期のMTBもおいてあります。フロントギアの数に注目。
上階の3Fでは自転車部品の仕組みを楽しんで学ぶことができます。また企画展スペースもあり何度足を運んでも楽しむことができます。
1Fは収蔵庫とライブラリーがあります。階段には2Fにまたがる巨大な一輪車が。こんなの乗れる人がいるんですね。
ライブラリーは自転車関係の本がずらり。中でもサイクルスポーツやバイシクルクラブのバックナンバーは数十年前のものまであり時代を感じさせます。
この博物館の面白いのは収蔵庫の中も閲覧できるということです。企画展などで入れ替えがあるらしいのですが、遠方からでたまにしか来れない人にとっては一通りみれるのは嬉しいことです。
特に異色を放つのは全天候型自転車。運転席にはウインカーボタンもあります。お値段は当時で80万円!軽自動車が買えてしまう値段でなかなか売れなかったそうです。
200円でたっぷり楽しめるこの自転車博物館。運営は同じく堺市にある世界的に有名な自転車部品メーカーであるシマノ系の財団法人であるシマノ・サイクル開発センターにより行われています。