登山藪こぎには鉈(ナタ)やマチェットの前にまずポケットボーイカーブをオススメしたいレビュー
注意:決して私有地の木や草を勝手に切らない様にしてください。自分の家に乗り越えてきたのを切ってもNGです
藪こぎは出来ればしたくないですが、植物が多い里山の山歩きやトレランをするにはたまに遭遇するシチュエーションです。
ちくちく顔にあたるクマザサや小枝、大きなナイフ(マチェット)でバッサバッサと切り開いたら楽だろうなと思ってしまいますが、実際にやってみるとあんまり藪こぎには向かない事がわかります。
というのは
- 藪で多いのはクマザサだが、一度しか通らない道は切らずにくぐった方が早い
- 小枝もグローブで折ってしまった方が早い
- マチェット自体長さの割に軽いので枝が切りにくく、草には引っかからない
ということです。とはいえ
- トゲ系やツルは折れないのでこれはぜひ切りたい
- また通りたい道ならある程度通行性を良くするため、倒木の中枝くらいは剪定して跨いだり潜ったりしやすくしたい
なので登山道整備の(機械なしの場合は)定番は鉈(ナタ)や鎌なのですが、ナタは重量が重く、鎌にしても出来ればぶら下げてあるきたくないというのが大きいです。(舗装路移動時に怪しまれます)
ということでオススメなのが、折りたたみノコギリ。
折りたたみノコギリの定番はシルキー社のゴムボーイです。
YouTubeなどをみても高評価。替刃式なので研ぐ必要がありません。なによりも特殊形状で引っかかりがなく切りやすいのが特徴です。
とはいえ、ゴムボーイを折りたたんでもなかなかの長さで登山にはいいのですがトレランで持ち歩くにはちょっと長すぎます。
そこで良いのがないかなとたどり着いたのが同じシルキー社のポケットボーイ。
特に130mmタイプなら折りたためばポシェットにいれたりカラビナでぶら下げてもじゃまになりません。
更に調べたら、ポケットボーイやゴムボーイにはカーブタイプがあり、そちらのほうが力が入りやすく剪定などの片手作業に向いているとのこと。(標準タイプは角材などの工作に向いている感じです)
これです。
ちなみにこれらは替刃が違うだけで規格は同じなので、刃を交換するだけでカーブにしたり標準タイプにしたりできます。
注文したのは130mm。これでも直径5cmくらいの木は簡単に切れるとのこと。むしろ短い分、テコの原理で力が入りやすいのがポイントです。
掌に棲む。ナイスコピーです。Tシャツを作りたいくらいです。
ゴムボーイは大きいので専用ケース入ですが、ポケットボーイは小さいのでケースなし。カラビナでぶら下げて使えます。心配なら100均でソフトケースを買えばよさそうです。
これが標準角度。確かにカーブ分力が入りやすそうです。
調整は2段階。これ何に使うんだろうと思いましたが後でわかりました。
ロックレバーは金属製で誤動作もなさそうです。そもそもノコギリなのでナイフと違って多少刃が当たっても被害が少ないのもよいですね。
上着のポケットにほんとにすっぽり入ってしまいました。さすがポケットボーイ。いつでも持ち歩きたい1本です。
家の庭の木が倒れてで歩きにくかったので試しに剪定してみました
脚立なしでも手さえ届けばカーブが枝を掴んでくれます。
ものの5秒くらいで切断してしまいました。片手です。
この程度なら3秒くらい。手で折ってもいいのですが、柔軟性のある木だとやはりノコギリですね。
ポケットボーイ130mmのレビュー推奨値である直径5cm級。これで30秒位。さすがシルキー。引っかかりもなくノンストレスで切れてしまいます。
スペックオーバー?10cm級に挑戦です。さすがに途中で動きが悪くなってきたので
逆さから。ここで気づいたんですが、この時2段階目の角度にすると力を入れやすかったです。
そんな感じで10cm級も攻略。130mmタイプではこれが限界値でしょうが、藪こぎでは必要十分でしょう。
もし歩きやトレランじゃなくてMTBやオフロードバイク、車の場合は通行のため、倒木の幹まで切断しなければいけないので、ポケットボーイではなくゴムボーイのほうが良さそうですね。
枝だらけだったのがスッキリしました。130mmの小型ノコギリの技とは思えません。
ということで、藪こぎ用にマチェットや鉈(ナタ)、鎌、どれにしようと悩んでる方は、まずはポケットボーイカーブを1本買ってみることをおすすめします。