日本矯正歯科学会の認定医じゃない歯医者で部分矯正をやってみた日記(16/11/20更新)

(c)Wikipedia

歯科矯正は健康保険の適用外である為、かなりの高額の費用がかかる歯科診療です。しかも必要な期間は1年から2年。短い人生の数パーセントを治療期間に費やすことになります。

そこで例えば前歯のガタガタだけを治したいというだけであれば部分矯正という手段があります。これは気になる部分だけに器具を取り付けて歯の位置を調整、目立たなくするという治療方法です。

こちらも健康保険は適用外なのですが、費用は約1/3から1/4とかなり安く、治療期間も半年程度で終わってしまいます。

そんないい事づくめに見える部分矯正、デメリットはないのでしょうか。

僕は下前歯が1本だけ飛び出ています。下なので唇に隠れてさほど目立たないのですがたまに食事中に唇を噛んでしまい、そこから口内炎になりやすいことに悩んでいました。

奥歯の噛み合わせは自覚的には問題はないので、本当にその一点だけを治したいだけ。そんな時、部分矯正という手段がある事を知って興味がわいてきました。

部分矯正日記 診断編

某月某日 検索

ネットで「歯科矯正」で検索してみると、たくさんの歯科が出てきました。その名も「xx矯正歯科」と掲げたものから「xxクリニック」とまったく矯正と書いていない所まで様々です。

この中から依頼をする歯科医院を選ばなければいけません。とりあえず矯正を看板に掲げた所でホームページを見て無料診断をやってもらえる医院数件に電話することにしました。

1件目では無料診断は時間外にやってもらえるそうで1週間後に来て下さいとのこと。虫歯治療以外で歯医者に行くのは初めてなので緊張しながら予約日を待ちました。

1週間後 初めての無料診断

「この歯ですね」

一件目の歯医者に行き、診療台で歯科衛生士の人に口を開くとすぐに問題の飛び出た歯を指摘されました。

「虫歯がないか念のためレントゲンとりますね。こちらは有料となります」

ええ?無料じゃなかったの?値段を聞くと3000円くらいとのこと。なんか騙された気分ですがここまで来て断るのも気が引けるのでお願いしました。

話を聞くと、どうも原因は下顎が小さく歯が並ぶスペースがない為、前歯がずれている見たいです。親知らずは片方の上下は抜いてあるのですがもう片方は残っています。

歯の並びを見ると丁度、親知らずが残っている方向から歯が0.5個分くらい前にずれてきているのがわかります。

診断結果は全体矯正だと抜歯無しで1年、費用は70万円、部分矯正だと18万円で半年程度とのことです。部分矯正の場合は飛び出た歯を抜いて間をつめる事になるそうです。正面から見たら歯が奇数になってしまうみたいですが。親知らずは抜いても抜かなくてもいいとのこと。

やはり部分矯正は安いですね。検討しますと言ってその場は帰りました。

2件目の無料診断

複数無料診断してもらうのは以前に近視治療で失敗した教訓から。やはり医者も人間、診断が人によって異なる場合あり、それが費用や結果に大きく影響することを身を以て知りました。

相手もそれを承知で無料にしているのでしょうから、この様な時は遠慮なく複数診断してもらうことにしています。

2件目は口コミではかなり評判のいい歯科矯正を専門に行っている医院。ビルの1テナントでスペースは狭いですが、たくさんの歯形が並び矯正に最適化された印象。

レントゲンを撮りましたがこちらは無料。1回目でデータをとって2回目で診断結果を教えてくれるのだそうです。粘度で歯形もとりました。

数日後

診断結果を聞きに行きました。結果は全体矯正の場合は4本抜歯で2年、部分の場合は1本抜歯で半年とのこと。全体矯正の場合、前回の医院では抜歯なしだったのにここでは4本抜歯。やはり医師によって診断が異なりますね。

部分の場合は前回と同じ1本抜歯。奇数になっても飛び出ているよりはほとんど気にならないとのこと。親知らずは抜いても抜かなくてもいいとの診断。

おみやげに自分歯形の石工模型をもらって帰りました。

本当に完全無料でおみやげももらえたので印象はよかったです。ただ難点は料金。部分矯正で30万円。そのかわり調整料の月5000円は含まれているとのこと。それでも半年6回でも30000円程度なのでちょっと高く感じました。

3件目 近所の歯医者

忙しくなり、間が空いてしまいました。少なくとも3つは依頼するを歯医者を比べようと思っていたので最後の1件です。

今度選んだのは近所の歯医者。「矯正」とは看板にも書いてありませんがホームページを見ると対応はしていそうです。

予約の電話をしてみると、無料診断はやっておらず診断でも有料になるとのこと。料金を聞くと3000円とのことなので初回のレントゲン代と変わりません。お願いしてみる事にしました。

予約日に行ってみたその歯科は、そんなに古くはない造りで先生も若め。人気があるらしく「次回の診療予約は2週間後になります」との掲示が。

ここも前回と同じく2回に分けての診療となるようです。1回目は歯科衛生士からの簡単な説明と歯形とり、先生の虫歯目視チェック。レントゲンも撮りましたが料金内でした。

2回目は診断結果。

やはり親知らずは抜いても抜かなくてもよくて、全体矯正の場合は抜歯なしで2年、部分の場合は抜歯ありで半年、料金は全体矯正が60万円で部分矯正が15万円。

一番安い見積もりとなりました。しかも税込み。

3件の結果をまとめると

ということで、全体はちょっとわかりませんが、部分矯正の場合は抜歯するのが正解なのは間違いなさそうです。値段も安く近所だったので結局この「矯正歯科をうたっていない」近所の歯医者さんに依頼する事にして他の2件はごめんなさいの電話をしておきました。

後で知ったのですが、矯正を行う医師には「日本矯正歯科学会」の認定医とそうでない医師がいるそうです。先の2件はこの日本矯正歯科学会の認定リストに含まれていました。矯正自体は歯科医師の免許があれば誰でも出来てしまいます。つまり3件目の近所の歯医者さんはそちら。

-現在日本には約67,000件の歯科クリニックがあり、そのうち矯正歯科の看板を掲げているのは約27,000件あります。(厚生労働省 医療施設調査より)ちなみに日本矯正歯科学会の認定医は約2,000名しかいません。-

とのことなのです。

高度な知識と経験が必要な歯科矯正。もちろん認定医でないからといって結果が悪いとも限らないのですが、、、、、。

部分矯正日記 治療編

12/26 クリーニング

最初の治療はクリーニングから。その前に歯科矯正の医療費控除について書いておきます。

歯科矯正が所得を算出する時の医療費控除の対象となるかどうかは場合によります。それは「医師の診断書があるかどうか」。美容のためという名目では医療費として認めてもらえません。

幸い、今回は唇を噛んだりして実害がある為、先生に言ったら不正咬合として診断書を書いてくれるとのこと。しかも無料。ますます印象がよくなります。

クリーニングはしばらくしていなかったのでとても気持ちよかったです。

次回はいよいよブラケットをつけるとのこと。そこで歯科衛生士からの再度の説明があったのですが・・・・

「やっぱり抜歯はしないことにしました」

え?抜歯はしない? もちろん歯は抜かないに超した事はないのですが。

「先生の意向でとりあえず抜歯はせずに移動してみることにしました」

「とりあえず」の所が気になりますが、そのときは「歯を抜かなくていいんだやった」程度で喜んでいました。

「あと、ブラケットは下の歯なので金属になります。外れやすいので」

それもどうせ下だし見えないからいいかな。

この2点、この時は軽く聞いていましたが後から非常に気になる事柄となることになります。

次回は3週間後にブラケット装着となるそうです。クリーニングしてからそんなに空けて大丈夫かなと思うも、人気のある医院で年末も挟むのでしかたないのでしょうか。

1/12 ブラケット装着・・・でも

年明けの歯医者さんは忙しそうです。今日はいよいよブラケット装着です。歯は念入りに磨いて行きました。

ブラケットというのは歯の固定器具。これを歯と接着して形状記憶合金のワイヤーを通して体温で歯を移動させるという訳です。

まずは衛生士が簡単に掃除します。回転ブラシを使って磨いている様です。きれいになったら先生の登場。

見えませんが歯の表面に接着剤をつけてブラケットを押しあってて、パチパチと光をあてています。紫外線で硬化するタイプの接着剤なのでしょうか。

一通りつけたら次はワイヤ。ブラケットに押し込むとパチンという音がして固定されたのがわかります。

最後に衛生士の人がワイヤの端に接着剤をつけて出来上がり。ものの10分程度だったと思います。15万円は安いと思っていましたが作業時間を考えると高いですね!

そして説明の時間。

鏡を見せられると・・・びっくり。

そこには透明な物体が歯にくっついています。

「やっぱり金属ではなく透明ブラケットにしました」

え?たしかに透明は目立たないのでそれに超した事はないのですが、予定と違っていると不安になります。これで抜歯の件と比べて2回目。

問題の飛び出ている歯の横はブラケットではなく直接ボンドでワイヤが接着されていました。ブラケットをつける隙間が無かったのでしょう。

そしてこれからの説明。1週間程度は痛みが出るとの事で、ブラケットが剥がれやすいキャラメルやガムなどは厳禁。パスタなどの着色しやすいものは(実害はないけど)ブラケットのシリコンゴムの色が変わるので注意とのことです。

下顎はたしかに圧迫感のようなものがあります。そして恐る恐る口を閉じると・・・・カチン。

あれ?

カチン

奥歯が噛めません!矯正は前だけのはずなのに。

よくわからず、そんなものなのかなとも思いつつ衛生士の人に「奥歯が噛み込めないのですが・・」と言うと

「え?そうですか?先生を呼んできますね」

と不安なお答え。

先生が来て噛み合せを見ます。

「前のブラケットが当たってますね。数週間して歯が開いてきたら治ると思います」

とのこと。一時的なら我慢もできます。とその時は納得していました。

それがあとからよく考えるとおかしいということにはその時気づきませんでした。

その夜

カチン

カチン

その夜、食事の時。前歯のブラケットが上の歯にあたり、奥歯が浮いてて全く食べ物を噛むことができません。

本当に飲み込む様に食べ物を食べたので胃がもたれておかしいです。

「数週間して歯が開いてきたら治ると思います」

先生の言葉が頭に浮かびます。そういえば前にもらった歯形の模型があるのを思い出して眺めてみました。

ワイヤーは真ん中から3つ目のそれぞれの歯を結んでその間の4本に固定されています。

今上の歯にぶつかってるのはその3つ目(3番というらしい)の歯のブラケット。

ん?

「歯が開いてきたら治ると思います」

開く歯は1番と2番のはずです。上の歯と干渉しているのは3番。3番は移動しないのでどう動いても干渉は治らないのでは??

更に不安になってもう少しよく模型を見てみました。

現在、左1番と2番は上の歯の根元とかみ合っています。飛びでているのは右の1番。右の2番は内側です。

ワイヤーを見ると左1番2番と右2番を広げる配置です。しかし、模型の上下をあわせてみると、そこの前歯との間に隙間はありません。

右1番を抜歯してそれらを広げずに並べる、無料診断の2件で言われた方法だと前歯にはあたらなさそうなのですが、抜歯せずに広げて見た目だけ並べても、ちょうど今のブラケット干渉の様にちゃんと噛めなくなりそうな気がします。

模型をよく見ながら想像で4本を並べてみるのですがどう見ても前歯にあたらずに並べる方法はなさそうに見えます。

突然の抜歯をしない事への変更とブラケットの種類の変更。そして奥歯が浮いている今の状態。

-最近では経済的な観点から一般歯科向けの矯正セミナー(矯正歯科医の小遣い稼ぎ)を受講して矯正治療に手を出すドクターも多いようです。また、一般歯科向けの経営セミナーでも一般ドクターに矯正治療を勧めているようです。-

ネットの認定矯正歯科の文句が頭に浮かびます。

このまま半年、食べ物を噛めず胃を悪くしたあげくにブラケットをとったら前歯と干渉して噛み込めない???

非常に不安になり、すぐに疑問点を聞いてみる事にしました。明日は休診日なのでその次になります。悶々としてしまいそうです。

1/15 電話

「トゥルルー、はいxx歯科です」

「このまえブラケットをつけた筆者ですが、やっぱり奥歯が噛めてないみたいなので見てもらえませんか(;´ρ`)」

「わかりました。10時に空いているので来て下さい」

すぐに対応してもらえる見たいで朝一番で行きました。

角が立たない様に食べ物が噛めなくて胃が気持ち悪い旨を訴えます。

すると先生、噛み合せフィルムを出してきて奥歯のあたりにカチカチとさせてみます。

「噛めてるみたいですよ、ほら」

そうやってフィルムを引っ張ると確かに引っかかってます。あれ?でも明らかに噛めてない感じがするんですが・・・・先生、それ奥歯じゃなくて手前の歯に引っかかってませんか(; ̄д ̄)

「あ、」

とりあえずブラケットを削る様です。

キュイーーンキュイーン

「どうですか」

あ、だいぶましになりました。まだちゃんと噛み込めていない感じですが耐えられないレベルではなさそうです。

とはいえさっきのフィルムの件で抑えてた疑心暗鬼モードは全開。昨日疑問に思っていた事を聞いてみます。

「先生、こことここの歯の間、どう見てもスペースが無いのですがどういう計画か教えてもらえますか」

「それはやってみないとわからないんですよ。」

・・・まさかの無計画Σ( ̄□ ̄

「ここが開いたら前歯とぶつかって前歯がずれたり、3番が広がって奥歯がずれたりして噛み合わせが悪くなりませんか」

「そうですね」

そう開き直られましても。

「それでも抜歯や削ったりしないのは、抜歯をするとどうしても歯茎に跡が残るのでやりたくないんですよ」

なるほど。そうなのですね。そこは納得出来ました。でもやってみないとわからないってのは・・・・。

そこで用意してきた文書を出します。内容は以下の通り。

xx歯科様

下前歯の不正咬合治療計画について事前に下記のご説明がありませんでしたのでご回答願います。

A. 現在左下1番と右下2番の間が2ミリ程度しかなく右下1番が前方に飛び出ている状態です。右下1番は6ミリの幅です。それを歯の移動で修正する場合4ミリ不足する筈ですがその空間はどの様に作る計画でしょうか。

答(○をつけてください): 
下前歯の前方移動・左右下3番の左右移動・下前歯の加工・その他(                           )

B. 左下1番と右下2番を前方に出すことで空間を作る計画の場合は上前歯裏側との干渉が、左右下3番の幅を広げる場合は奥歯の移動が起きますが、その時にその範囲では現在問題のない噛み合わせに新たに問題が生じる危険性はありませんでしょうか。

答(○をつけてください): 危険性があります・危険性はありません
(理由:             )

C. 万が一、上記問題が発生し、その責任を担保してもらえますか。

答(○をつけてください): はい・いいえ

署名:

いきなり紙で出したのでびっくりされたみたいですが順番に見てもらいます。

「下前歯の加工(ストリッピング・横を削る事)」でスペースを作る事も視野には入っているんですよね」

「あ、はい、そうですね」

・・・(さっき削らないと言ってたような(´・ω・`))

A,Bと丸をつけてもらって最後のCと署名。

「・・・これはちょっと書きにくいですね」

うーん、「責任を担保」はこちらも書き過ぎたかもしれません。

好きな表現でいいので書いておいてくださいと言い残してその場は帰宅しました。

それにしても、もやっと感がとれません。

1/15午後 再び電話

トゥルルルー

今度は電話がかかってきました。xx歯科からです。とると電話口にはさっきの先生。

「やっぱりうちとしては書面に署名するというのはやった事無いので出来ません。つけたブラケットは外してお金は返金しますので」

お断り電話です。完全にクレーマーだとばれて思われていそうです。

やった事無いので出来ないというのは、へんな理屈ですが怪しまれているのは確かそうです。(こちらも怪しんでいるのですが)

とりあえずわかりましたと言いました。

せっかくつけてもらったブラケット。こちらとしては心配事だけ気をつけてくれればいいだけなのですが。

壊れた信頼関係、修復は出来るのでしょうか。

1/15夕方 やめたいですか?

xx歯科の玄関。ものすごく入りづらいですが勇気をだして入ります。

受付は事務的。待合室で待ちます。先生が来ました。

「先ほどは電話で失礼しました。それではブラケットを外しますね」

「先生、この仕事やりたくないですか?」

「え?」

「ぶっちゃけやめたいですか?」

「えっと、特にやりたくないというか、依頼されればやりますけど、こちらからお願いしますという感じでもないですね」

・・・(「是非やりたいです」ではないのですね(・ε・`*) )

「私は先生にやってほしいんです」

「え、しかし書面は前例がないですし・・・・」

「口頭でちゃんと言ってくれれば、書面でなくてもいいです。この治療、大丈夫ですよね?」

「・・はい」

「じゃ、お願いします。」

きょとんとした表情。

「こういうのはお互いの信頼関係だと思うので、私は先生を信頼しますから」

「あ、わかりました。じゃブラケットは外さないで進めますね」

嬉しそうな表情で握手までしてくれました。衛生士さんにも囲まれ感動的な場面。

軽く一筆ほしいと思っただけなのにここまでこじれるとは思っていませんでした。人の信用は難しいものですね。

そんな感じでこちらも前歯のスペースの問題についての対処を(誘導的な感じもしますが)確認出来たので少し気が楽になりました。

念のためにと最後にブラケットを更に削って奥歯が浮かない様にと対処してくれました。

これからもお願いしますと挨拶してその場は去りました。

家に帰り緊張の夕飯。ブラケットを削ったので奥歯の噛み込みは昨日ほど悪くないのですが、どうなのやら。

カチ

おお、多少前歯はブラケットにあたりますが奥歯の噛み心地は昨日よりははるかによくなっています。ブラケットの削り効いてそうです。

ご飯ってこんなに美味しいものだったのですね。昨日はしゃぶって飲み込むようなカモノハシの様な食べ方でしたが、今日はちゃんと噛み込めて食べ物の味がします。

一時的にでも失って初めてわかる奥歯のありがたみですね。

これなら半年間なんとか耐えられそうです。先生との信頼も取り戻せたしよかったよかった。

・・・・ガリ

え、何か変な感触が。鏡を見ると唇の横に出血 (*′皿`艸)

よく見るとブラケットの端からワイヤーが出て針の様になっています。あ、さっきの削り・・ワイヤーの保護剤までカットされてしまったみたいです。

先生(∥ ̄■ ̄∥)

再び一抹の不安を残しながら次の日の朝を待つことになりました。

1/16 ワイヤー

「トゥルルルー、昨日の筆者ですが」

「あ!筆者さん。どうしました」

「昨日削ってもらったブラケットの端からワイヤーが出て・・・」

「すみません、時間はいつでもいいので、すぐに来て下さい!」

おお、なんかいつもより待遇がいいような!?予約でなく割り込みで対応してくれるみたいです。

出かけた歯科の受付の人も申し訳なさそうな顔。昨日あんな事があったばかりなのにこちらもなんか気まずいです。

先生も申しわけなさそうに出てきて、ささっとワイヤーを接着剤で覆ってくれました。奥歯が浮かないように念入りに上の歯との干渉をみてくれています。

完全にクレーマー神経質な客だと思われてそうでよかったやら悪かったやら。

こちらは治してもらえればよいのでお礼を言って帰ってきました。

本当はワイヤーの端はエル字に折るらしいのですが、今の状態はなぜか端のブラケットからまっすぐワイヤーがでてそこを覆っている状態です。何か考えがあるのでしょうか。

昨日までの前歯をあわせたらズキっとくる痛みは今日はもう無くなりました。まだテンションがかかっている感じはしますが、むしろ今まで傾いていた歯がまっすぐになろうとしている様で、気持ちいい位です。

昨日の血まみれの夕飯とはうってかわって昼食は痛みも無く食べられました。奥歯のあわせも慣れてきて食事が美味しく感じられます。

さて、ブラケット装着時は食後の歯磨きは必須です。もれなくワイヤーが食べ物まみれの三角コーナー状態になってしまうからです。

形も複雑なので念入りにブラッシングします。先細りブラシも併用して毎回大掃除です。

ゴシゴシ

ゴシゴシ

ポロ

あれ?なにか固い物が口の中に。こんなもの食べたかな?

よく見ると・・・・・さっき埋めてもらったワイヤーの保護剤(゜ロ゜)

先生(∥ ̄■ ̄∥)

再び電話をしてすぐに診察に割り込ませてもらうことになりました。

前途は多難そうです(´□`)

1/26 3度目

「トゥルルルー、この前の筆者ですが」

「あ!筆者さん。どうしました」

「この前埋めてブラケットの端からワイヤーが出て・・・」

そう、またワイヤーの先の保護剤がとれたのです。これで3回目。どうも保護剤が上の右3番にあたってるのが原因なのですが、盛りなおすだけなのでまたとれそうな気がします。

経過はなんとなく左1番と右2番の間が開いてきたかなという感じですがそこに入る右1番のサイズには不十分でもうスペースが無くこれ以上は動かなさそうに見えます。

次の調整まで後半月。どうなることやら。

2/12 x度目

最初にブラケットをつけてから1ヶ月になりました。右の保護剤は予想通りすぐに外れもういいやと、そのままにしてあります。唇の内側に少しあたりますが、ワイヤーを短くした為か痛みは少なく慣れてしまいました。

歯の動きは2週間前からは止まっている感じです。指で押すと動く位、グラグラしています。土台の骨が変質して来ているのでしょう。

これによって歯は動くのですが、鏡を見ると明らかにスペース不足で引っかかっている感じです。

1ヶ月目の調整。まずは狭すぎてブラケットをつけずに仮止めされていた右1番と左2番の接着剤を外します。その後クリーニング。

気をつけて歯を磨いていたのですが、どうしても歯石や着色が残ってしまって不潔な感じだったのですがピカピカになりました。

話を聞くと基本的にワイヤーは徐々に太くしていって、矯正力を上げるのですが、今回はブラケット追加の為、前回と同じ強度にするとのこと。

心配していたスペースの問題ですが、今回は歯の間を削ってもらいました。ストリッピングというやつです。

注文として中央が右に寄っていたので左を多く削って下さいとお願いしました。やはり削れる量は限界があるので左だけというわけには行かないみたいですが、気持ち対応してくれるとのこと。

機械で角をとってから、紙ヤスリを歯間に入れてこすります。これがなかなか気持ちがいいんです。いままでスペースが無くて圧迫されていたのが開放される感じ。

同じ強さのワイヤーをつけても歯が動いている感じがします。ストリッピングが効いていそうです。

終わって鏡をみてみると、確かに歯の間が少し増えてこの調子なら歯の動きが干渉されなさそう。問題のワイヤーの端は曲げてもらったので、保護剤が脱落する心配はありません。

削り方の注文にしてもなにも考えないで任せていたらそのままだったので、最初にすこし疑念を持ったことで自分なりに考える機会がでいてよかったなと思います。

めんどくさい素人かもしれませんが、身体の事を一番気にしているのは自分ですからね。

接着剤がブラケットになったことで遠目には矯正していることは全然わからなくなりました。

他に見積もりをとった認定歯医者ではどれも抜歯を勧められて、前歯が奇数になるのが抵抗があったのですが、こうやってみて見るとやはり抜かない方針の、この歯医者さんにしてくてよかったなと思います。

次の調整ははまた1ヶ月後、どうなるか楽しみです。

2/15 ワイヤーのまげ

チク

チク

なんだか食事中にブラケットの右側に痛みがあります。今回はワイヤーを保護剤ではなく曲げてもらったのでそんなことは無いはずですが・・・。

鏡を見ると・・・・なんと曲がっていない(*゚□ ゚*)

一瞬折れたのかと思って心配になりました。とりあえず電話してみるといつもの通りすぐ来てくださいとのこと。このパターン何回目でしょう。

状態をみてもらうと、どうも折れたのではなくワイヤーが戻ってきているとのこと。

一度ワイヤーを外して端を曲げてまたつけてもらいました。

そういえばワイヤーは形状記憶合金なのですが、どうして端は曲がりっぱなしなのでしょうか。

聞いてみると、どうやら一定以上の角度に曲げると、そこからは戻らなくなる性質があるのだそうです。なるほど、勉強になりました。

調整してもらって(もちろん無料で)、痛みはまったく無くなりました。噛み合わせもいまのところは良好です。

3/12 ストリッピング多めで

また一ヶ月が経過しました。あれ以来トラブルは前歯の角が圧力でかけてしまったくらい。極わずかなのでおそらく次のストリッピングで削る部分なのでそのままにしておいてあります。

鏡を見ると明らかに前歯が揃ってきています!歯を抜かなかったのでちゃんとまん中に2本並んでおり気持ちがいいです。

右1番とその横2番との間に段差があり、そこはまだ移動が必要そう。やはりワイヤーの力だけで歯を入れこむというのは難しそうで加工が必要な感じです。裏を返せば先生が言う様に奥歯が移動してしまうという心配はなさそうということです。

久しぶりの通院。先生も並んできたね!と喜んでいました。

今日はさらにストリッピングで歯の間を広げます。先生曰く歯の横は0.5ミリまでは削って大丈夫で、合計で3.5ミリ開くから丁度飛びてていた歯の足りりない部分を作り出せるのだそうです。

歯の間に金属のプレートを入れてごしごし削ります。結構な力仕事。歯医者は職人ですね。グイグイ動く度に顎が引っ張られるのでこちらも踏ん張る必要があります。なんだか滑稽ですが当人は必死です。

前回より多めに削っているみたいです。

「(削りが)長くなってごめんねー」

と気を使ってくれています。10分くらいで削り終了。うがいをして下で触ってみると明らかに歯の間が空いているのがわかります。鏡を見てみると確かに前歯の各歯の間に1ミリ弱ずつ確保されていました。これは動きそうです。

ワイヤーのセット。前回は0.04ミリだったのが今回は0.06ミリ。1.5倍ということですね。聞いたら最大で0.2ミリのものがあるみたいなので、まだまだ弱い方なのかもしれません。

パチパチとリングでとめられます。おおっ明らかにテンションが強くなっている!

この圧力、最初は痛かったのですが今では気持よく感じます。不思議ですね。もしかしたら変態になったのかもしれません。

痛かったワイヤー端の処理も良好です。

前歯が内側に入りこんでいたのが広がっているので前より舌の納まりもよい感じがします。多分発音にも支障があったのかもしれません。当初は心配事やトラブルが多かったですが、ここまでくると本当に矯正を始めて良かったなと実感が沸いてきます。

治療はまだ3ヶ月目に入った所ですが、着実に前に進んでいますよ!

4/11 新マシン

経過良好。慣れというのはすごいです。しばしばブラケットをつけているのを忘れるくらい。最初は食べにくかった麺類も気にせずに食べる事ができます。むしろ叢生だった以前よりも遥かに麺が食べやすい。前歯の噛み合わせが良くなってきた証拠です。

既に飛び出ていた右1番と左1番は自然に連なるように揃っています。わずかに右1番と2番の間が段差を残す程度。

また1ヶ月ぶりの調整です。

今回はもう少し歯の形を調整するとのこと。またストリッピング用のヤスリで力仕事なのかなと思いきや、なにか器具を使うみたい。

「ズゴゴゴゴ」

ものすごい振動が頭に響きます(゜ロ゜) 削るリーマとも違うまるで解体作業に使う機械のような音。

痛みはほとんどありませんがなにされているのかもわからず10分くらい揺さぶられていました。

あとで聞いたらこれも一種のストリッピング用のトリマーで、電動で0.1ミリ以下の単位で歯の間を削ってくれるのだそうです。ここまで来たら削りすぎたら元に戻しにくいのでこういう機械を使うのですね。

ワイヤーは前回と同じ太さ。それでも調整が聞いているのか装着した瞬間、1ヶ月無かったテンション感が感じられます。動いているという実感が沸いてきます。

経過はだいぶ揃ってきているので、あとは仕上がりのレベルに応じてワイヤーを太くしていくのだそう。そろそろゴールが見えてきましたよ!

5/11 振動

「ズゴゴゴゴ」

今回もまたストリッピングから。前回の削りがわずかだった事があって、見た目はそんなに変わってません。

もともと飛び出ていた右1番の両サイドを削ったみたいです。

今回、ワイヤーが1段階太くなりました。角0.16mmというものらしいです。角というのはワイヤーの形状で、今までのは丸い断面だったのが四角のものに変更になりました。

こちらの方が力が強く、よく仕上げに使われるものだそうです。

これからは右2番がまだ斜めになっているのでそれを治していくのだそうです。太くなったといっても見た目はそんなに気になりませんでした。

クリーニングしてもらいブラケットもピカピカです。これで始めてから半年で5回目。見積もりでは1年と言っていましたが意外と早く終わる気がしてきました。

6/11 延期

「ゴホッゴホッ」

なんか数日前から咳がひどいです。歯科矯正とは全く関係ないのですが、治療には明らかに差し支えがあるレベル。受付の人に相談したら、もう仕上げ段階なので遅らせても大丈夫ですよとのこと。

次の予約は早くて2週間後なのだとか。大人気ですね。

そんなわけで延期になりました。

6/28 死神

ちょっと関係ないですが咳が止まらないので、呼吸器科に診察を受けて来ました。最初風邪かなと思っていたのですが熱も無いので変だなと思い。

「こういう時は早くきてください。これほっといたら60歳くらいで死ぬ人もいますよ」

(´□`川)ガーン

まじですが。咳を甘く見てました。余談ですが歯科矯正の不安も吹っ飛ぶくらいのショッキングな出来事でした。

・・・さて気を取り直して今日は歯科矯正の調整の日です。

いつもの様にワイヤーを外してクリーニング。最初は痛かった水圧歯石とりも慣れて気持いい位です。

先生がチェックしてくれます。全体的に綺麗になってきた分、八重歯の尖りのバランスが気になったので相談したらささっと形を整えてくれました。なんでも言ってみるものですね。

時間があったので上の前歯も綺麗にブラシで掃除してもらえました。真っ白になりました。見た目は市販の電動ブラシなのですが、なんでこんなに違うのか不思議です。

今日のワイヤーは0.4mmの角形。さらに太くなりました。が、もう移動はほとんど終わってるので思ったよりテンションは感じません。

今日はリテーナーの説明がありました。

矯正は圧力をかけて歯の土台を緩くして移動するので、移動が終わった後でもグラグラしています。そこでブラケットを外した後もリテーナーという器具をつけてその移動を防ぐのです。

筆者の場合は次回にそのリテーナーを作る為の型取り、次回の次回で晴れてブラケットを外す事になります。

さて、このリテーナー、2種類の中から選ぶ必要があるそうなのです。

一つは脱着式リテーナー。これは入れ歯の様に被せるタイプで、寝るときだけの装着。

もう一つは固定式リテーナー。歯の裏側に接着するワイヤーで、丁度今の前面のワイヤーが後ろに回り込む形になります。

もちろん脱着式の方が普段の違和感はないのですが、寝る前のつけ外しが面倒なことが難点です。

固定式はその手間がなく、また歯の変形リスクも少ないのですが、ずっとついているためブラッシングが難しくなるのと違和感があるのが難点です。

次回までに決めればいいよとのことなので、ゆっくり考えようと思います。

7/22 リテーナー作り

22日。いつもは毎月の前半だったのですが、今回は咳がひどかったのでずらしてもらったのです。

リテーナーは結局、歯の裏側にとりつけるタイプにしました。多少違和感はあるでしょうが、寝る前の付け外しの手間が煩雑そうなのと、違和感はすぐ慣れるであろうことからです。

ブラッシングもその分念入りにする必要があるのですが、それはそれで歯に気を使うのは悪いことではありません。

リテーナー用の歯型とり。初診の時と同じくゴム状のパテを下顎にあてて数分。ブラケットは付けたままでした。

軽く清掃してワイヤー交換。太さは前回と同じです。もう動きは止まっているはずなのですが、それでもワイヤーを新しくするとテンションが感じられます。

7/28 脱落

グリ。

ピザを食べている時に違和感。鏡をみてもなんともなさそうです。気にしないで歯を磨いていると・・・・ん?

ブラケットがずれてる!

右から2本目のブラケットがワイヤーにひっかかったままずれています。

もう少しで治療完了だったのですが、、しかたないので歯医者に電話するとすぐに空いてますよとのこと。予約はいつもいっぱいなのですが、多分緊急用のマージン枠が用意されているのでしょう。こういうところは助かります。

ワイヤーを一旦取り外し、外れたブラケットの土台を削り、あたらしいブラケットを接着。

ついでにリテーナーつけられませんかと聞きましたが、出来てはいるが結構時間がかかるとのことで、やはり次回にしましょうとなりました。

いよいよ次回はブラケットを外しリテーナーを装着します。

今日つけたブラケットは1ヶ月足らずの付き合いです。

8/27 リテーナー装着!

いよいよ今日は部分矯正の大詰め、リテーナーの装着の日です。

まずは表面のブラケットを外すところからです。

ブラケットは接着剤でついています。そのまま外すと歯がずれそうなのですがどうやって外すのでしょう。薬でも使うのでしょうか。

答えは割と力技。プライヤーのような鋏で横方向に潰すように力をいれるのです。横方向なので歯にダメージを与えずボキっと外すことができるというわけです。

ポキッ ポキッ

衛生士さんが手際よく外していきます。今回は前歯の部分矯正だから簡単でしたが、奥歯も入ってくると口を引っ張らなければいけないので大変なのだとか。

ブラケットを外したらまた別のプライヤーで表面の接着剤を削り落としてきます。落ちきらなかった部分は最後に先生がヤスリで削り落とします。

固定式リテーナーは単なる一本のワイヤーです。それをレジンという接着剤で固定していきます。硬化させる時はやや熱がかかるのか、歯に暖かさを感じました。

シグザグになったワイヤーが接着剤で歯の裏側に固定されます。舌で触ってみるとかなり違和感が。

ちょっと脱着式にすればよかったかなと後悔しましたが、多分ブラケットと同じで数週間で慣れるだろうと自分に言い聞かせます。

明らかに食べ物もひっかかりそうなのも気になりますが、よく考えたら、だからこそ歯磨きをかかさずする動機になるのでセルフコントロールとしてもよいかもしれません。

最後に噛み合わせをみて少し削ってもらい完成。

鏡をみると・・・・おお、ぴかぴかに揃っています。

最初にとった歯の形と比べてみると、全然ちがうのに感動しました。こんなに自分の歯が出ていたなんて比べてみないとわからないものですね。

これからは4ヶ月おきにクリーニングをおすすめしますとのこと(2-3千円)。これ必須ではありませんが、将来的に考えても安い予防費だと思います。

これで半年以上かかった部分矯正治療は終わりです。

認定医じゃないとした心配ですが、終わってみるとぜんぜん問題ありませんでした。

管理費も含めた治療費はしめて193200円なり。他の見積もりが30万とかだったので随分安くすみました。むしろ型にはまらない柔軟な治療方針で前歯も奇数にならずに済んだのでとてもとても満足のいく結果になりました。

この日記は固定式リテーナーの使用レポートも含めてもうちょっとだけつづきますよ。

11/15最終回・・・のはずが

「もういちどブラケットをつけささせてください」

3ヶ月が経過し定期検診。クリーニングで終わるはずが、この一言。なんでもリテーナーが切断して歯が少し戻っているのだとか。

鏡で見る限りはそんなに気にならないのですが、以前撮った写真と比べてよく見ると確かにずれている様にも見えます。

リテーナーの切断は目で見てもわからないレベル。本当に微妙なズレなのですが、ブラケット費用全額ももちでまた修復してくれるとのこと。

こちらも多少時間はかかりますが、その誠意に関心しました。ということでまた日記再開です。

11/22再び

再びブラケット取付の日。まさかまたつけることになろうとは。

まずは歯の裏側のリテーナー外し。接着されているだけなので削ってすぐに取り外し。

固定式のリテーナーは舌の先にあたって違和感があるので、なくなって舌の可動範囲が増えた分楽になりました。最初は慣れるかなと思っていた固定式ですが、やはり表側と違ってなかなか慣れるものではありませんでした。

破断しても気づかなかったということもあり、今度は着脱式のリテーナーにしてもらおうと思います。

表面を磨いて手際よくブラケットを取り付けていきます。ワイヤーは0.16の丸型の細いもの。1年前に逆戻りです。細いですがテンション感はなかなか。当時のような痛みはもうありません。

「今日はお会計はありません」

修正とはいえ10万円以上のブラケット装着が無料になったのは驚きです。(そもそも装着する必要がないのがベストなんですけど。)

家に帰って鏡を見たらズレがもう戻ってきているのがわかります。次回は間をあけずに12月初旬に様子を見るのだそうです。

・・・つづく

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