1年中欠かせぬ野菜 タマネギ

ポイント

種まき準備(8/10~20)

種まき20日ほど前に、乾燥鶏糞300g、苦土石灰120g/平方メートルを施し耕 しておきます。10日ほど前に1平方メートル当たり日の本2号40g、燐硝安加里604号20g、溶燐30g(または〔N* P・K=15・15・15〕の化成肥料20g、〔8・8・8〕の同50g、骨粉20g)を施し耕した後、高さ12㎝以上、幅90㎝ほどの畝を作ります。芽が非常に小さいため、雑草に負けないように、臭化メチル剤サンヒューム(2005年より使用禁止)を1缶/10平方メートル使用するか、バスアシド微粒剤2g/平方メートルを使用すると、雑草の初期防除がしやすくなります。白黒マルチをかけると地温低下、適湿保持が容易です。種まき前日、レーキ(熊手)で薄く耕し整地します。

種まき(9/1~5)

まき方は、ばらまきでうすく均一になるよう注意します。覆土の厚さは0.4㎝ほどで、まいた後、しきわらを厚く敷くか、被覆資材をべたがけして、たっぷりかん水し、乾燥させないように注意します。

育苗(9/10~10/15)

種まき後、7日ほどで発芽します。芽が出かけたら早めにしきわら等の被 覆材をとり、徒長(ひょろ長くなること)させないようにします。種まきの約25日後、本葉2枚ほどの時、込み合ったところを1.5㎝ほどの間隔に間引き、あわせて液肥200倍を与えます。この後、生育の様子をみて2回ほど繰り返します。

植え付け準備(10/5~30)

20 日ほど前に、乾燥鶏糞2㎏、苦土石灰100g/平方メートルを施し耕します。10日程前、1平方メートル当たり日の本2号40g、燐硝安加里604号 30g、重焼燐30g(または〔15* 15・15〕の化成肥料20g、〔8・8・8〕の同70g、骨粉30g、溶燐10g)を散布し耕します。植え付け前日に高さ15㎝以上、幅90~100㎝の畝を作ります。

条間20㎝ほどの4条植えを予定し、畝には植え付け用の溝を付けておきます。

植え付け(10/30~11/15)

苗床から茎の太さ8㎜ほどで葉数3枚、草丈18㎝前後の苗を取ります。小さい苗からは大きいものはできないので数に余裕のあるとき小苗は植えません。また10㎜以上の場合も植えません。

条間20㎝ほどの4条植えで株問を15㎝ほどとします。まず指で植え穴をあけます。

苗の分岐点を埋めない程の浅植えにします。穴あき黒マルチを利用すると後の管理が楽です。

追肥(3/20~4/25)

翌春、雪解け後、化成肥料(燐硝安加里604号50g/平方メートルなど)を溝の全面に施し軽く耕して、葉身の分岐点を越えない範囲で、根もとに土を2㎝ほどかけ、倒伏を防止し根の生育を促進します。同時にダイアジノン粒剤を5g/平方メートルを与えると害虫駆除に効果があります。 追肥は肥大促進に必要ですが、窒素過多になると収穫後、貯蔵中に出芽したり、腐敗したりします。 マルチ栽培の場合はほとんど追肥の必要はありませんが、生育が遅れているようなら適宜液肥200倍を与えます。

第1回追肥のほぼ25日後、球の肥大が始まる前に、化成肥料(日の本2号50g/平方メートルなど)を溝の全面に施し軽く耕し、葉身の分岐点を越えない範囲で3㎝ほど土寄せします。

  1. 除草(3/20~6/10) 初期除草を心がけ、手まめに適宜行います。黒マルチで栽培するとほとんど草が生えません。写真は5月中旬の様子。球の肥大が進んでいます。

トウ立ちしますと球に養分が行きにくくなりますので、早めに取り除きます。

収穫(6/15~6/30)

茎葉が自然に倒れだす(倒伏)と収穫のサインです。適期は自然倒伏が全体の8割前後になり茎葉のまだ青い時です。倒伏していない株は倒れるまで待つか、倒してから2日程で収穫します。収穫が遅れると貯蔵性が低下します。

貯蔵する場合は土が乾いた時に収穫し、風通しのよい日陰で5日程干してから網袋に入れ風通しのよい冷暗所で貯蔵します。

病害虫対策と注意点

病害虫は少ないほうで、よい苗作りができればあとは手間がかかりません。秋の苗床と春に出やすいベト病、サビ病、黒斑病にはダコニール水和剤800倍液を散布します。未熟な堆肥や油粕、鶏糞、米ぬかなどを施しそれが地表に現れているとタマネギバエの幼虫が多発する恐れがありますので、土中に十分埋めます。発生したらジメトエート乳剤800倍液200cc/平方メートルを株もとにかん注します。

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