隅まで届く?象印ふとん乾燥機RF-AB20-CAのレビューとRF-AA20-AAとの違い
ふとん乾燥機といえば昔はふとんをどかして大きなマットを広げてパイプを繋げてふとんを戻してと、なかなか煩雑なものでした。
しかもマットを使っても機種によってはふとんの隅までは温風が届かず中途半端な乾燥しか出来ないものも。
ところが最近になってなんとマットを敷かなくてもよい製品が出てきました。強い温風を直接ふとんの中に入れる事でふとん全体を暖めることが出来るといったものです。
2016年現在、マットレスをうたっている製品で1万円−2万円のレンジだと次の3機種が代表的です。
アイリスオーヤマ カラリエFK-C1-WP
アイリスのカラリエはなんといっても小さいのが魅力です。他の2つと比べても一回り小さく子供でも持ち運びがかんたんにできそうです。
ホースをふとんに差し込む方式で、ホースの先は分岐がありません。アマゾンレビューによればこのホース、初期不良がたまにある様です。(もちろん交換してもらえます)
日立 HFK-V300-P
日立もアイリスと同じくホースをふとんに入れるタイプですが、なんといってもそのホースの先が八方に分岐していて見た目にも温風の届きがよさそうです。
大きさは3機種の中では一番大きく、たとえば階段を持ち歩くのはちょっと大変そうです。
象印スマートドライ RF-AB20-CA
そして象印スマートドライ。前の機種のRF-AA20-AAのアマゾンレビュー数が示す様に大ヒット機種の後継製品です。
ほかの2機種との違いは明らかでなんといってもホースがないこと。そのかわり折り畳み式の巨大な吹き出し口があります。確かにホースは伸び縮みさせたり収納したりするのが一手間。見た目には頼りなさそうなのですが、本当にこれでふとんが暖まるのでしょうか。
操作パネルは左がマニュアル系、右はオート系のボタンが並んでいます。状態は覚えてくれているのでいちいちコースを指定する必要はなさそうです。
意外と便利なのはこのコードポケット。横にはめこむ形でコードを束ねて入れておけます。すっきりと収納しておけます。
吹き出し口はカチカチと変形させて使います。収納したとき高さを小さくする事が出来ます。ちょっと固めなので関節が壊れる事はないと思いますが面倒なら立てたまま収納してもよさそうです。
ふとんは敷いたまま乾燥機を置くだけ。非常に簡単です。吹き出し口は意外と奥まで伸びています。やや上方に向いているのでふとんの内部に温風が広がっていくのでしょうか。
ふとんを隙間のないようにかければ準備完了です。取扱説明書に書いてあったのですが、ふとんの隅は温風が抜けやすいように折り込んだりしないこと。最初バックのように温風が溜まる方がいいのかなと思っていたのですが、返って逆効果の様です。
操作パネルの横の黒い部分はふとんセンサーです。ふとんが覆い被さると危険なのでここで検出してくれます。試しにふとんをずらしてみるとすぐに反応して停まってくれました。
そして気になる隅ですが・・・・・ちゃんと暖まってます!10分くらい運転させただけなのですが、ちゃんと他方の隅まで温風が届いている事がわかりました。
こんな形なのに不思議なものです。
ダニ退治モードの時はふとんを交差させて置き、更にその上に保温用のふとんをかぶせて行います。半分で裏表、つまり1/4ずつそれを行います。最後にダニの死骸とふんを掃除機で吸って完了です。
この辺りの使い方や効率の良い乾燥のさせかたはマニュアルをちゃんと読んだ方がよさそうです。アマゾンレビューに、まれに隅まで届いていないとの報告もありますが、こういった使い方の問題も多そうな気がします。
ネットに取扱説明書が掲載されていなかったのでスキャンしたものを掲載しておきます。
RF-AB20-CAとRF-AA20-AAとの違い
ちなみに前の機種のRF-AA20-AAとの違いは4つ。
- 「低温乾燥コース」追加
- 「低温あたためコース」追加
- 「エココース」の省エネ性能向上20%→30%
- 「アレル物質抑制フィルター」
前の機種は暖まり過ぎですぐにふとんに入れないという声があったみたいで、その要望を反映した仕様の様です。価格差は以下の通り。
低温系の機能が必要のない人にはエココースの電力差で元を取れるかどうかといったところでしょうか。