北陸500KV系鉄塔の殿堂 加賀変電所(東) 北陸鉄塔紀行

金沢市七曲町にある北陸電力加賀変電所は地図で見ると東側と西側の2箇所に分かれています。

今回は北陸最大級の500KV系鉄塔の殿堂とも言える東側変電所(開閉所?)を紹介します。

湯涌街道から目につく巨大500KV鉄塔群

金沢市内から湯涌温泉に向かう湯涌街道を浅野川沿いに走ると右手に巨大な鉄塔群が見えてきます。その一番集中している箇所に加賀変電所(東)はあります。(ちなみに西側は山の向こう側の犀川側に入り口があります。)

加賀変電所 東側500KV開閉所

近付くと構造自体は非常にシンプルなのがわかります。ゲート3門に開閉装置のみ。この設備は500KV専用で変電していないのでどちらかとうと開閉所に近いです。もともとは275KV運用していたのだとか。

"建設当時は275kv加賀開閉所(SW/S)として開設し、1974年に加賀幹線・越前嶺南線の前身・加賀嶺南線が、1981年に能登幹線が500kv設計275kvで1990年前半まで運転していました。電力増加を招くことと、中部電力と500kv連系のために1996年に能登幹線、97年に加賀、越前嶺南両幹線を500kv昇圧しました。1999年に中電との連系線・500kv加賀福光線が運用開始をしました。"(鉄塔探訪記さんより)

加賀変電所(東)接続図

接続図も至ってシンプル。向かって左側から加賀幹線(福井県越前変電所へ)、加賀福光線(福光開閉所へ)、能登幹線(中能登変電所から)。

横の林道を少し歩いてみると良いでしょう(クマに注意)。双眼鏡がなくても巡視路の矢印で番数がわかります。500KV級の巨大鉄塔群を間近に見ながらのんびり歩ける至福の時間です。

何故か加賀幹線は0番から

最初の巡視路の表示でまず驚くのは手前加賀幹線は0番スタートだということです。もともと1番が引留られていて0番を追加したのでしょうか???

能登幹線はこちらが最終鉄塔で番号は144番です。

能登幹線最終鉄塔144番 鼻高型

よく見ると架空地線(避雷用の一番上の細い線)が引留用に3本あり、まるで鼻がついているようにみえます。

加賀福光線1番 鼻高の鬼鉄塔(中国給仕娘型)

こちらは一番新しい加賀福光線の1番。こちらも鼻がついています(笑)。こちらは折れ曲がりがないので鼻の部分の1本だけ架空地線が追加されている感じです。

加賀福光線の帽子は一般的なコックさん鉄塔より尖っていて鬼型で格好いいです。 HasegawaHideki さんの送電鉄塔をたどるによれば中国給仕娘型と呼ぶそうです。難しいので鬼型と呼んでいます。

30個以上のガイシ(黒玉は10毎)

500KV系の見どころはまずその長大な碍子でしょう。10個ごとにつけられている黒玉を数えると30以上あります。31だとすると(31-2)x20KVで580KVまで耐えられる計算です。

500KV系は4導体

導体数も500KV系の特徴です。上の写真のように4本一束になっています。これは4導体といいいます。北陸電力では500KVは4導体ですが、お隣の富山に行くと見れる中部電力からの越美幹線は6導体もあります。

"一般には三相3線式送電線は、一相に1本(条)の電線を張るが、送電容量増加の要請、あるいは送電電圧が高電圧のためにコロナ発生防止対策として太い電線を張る必要があるが、細い電線を束ねて使うと太い電線を張ったと同じ効果があるので、一相に複数の電線を束ねて使用することがある。"(架空送電線の話さんより)

この横の林道は暫く歩くと菅池町にたどり着き、そこから尾根を北側に歩くと今度は加賀変電所(西)にたどり着きます。こちらは154KV/275KV系の本当の変電設備です。犀川をながめながらの尾根歩きは往復1時間くらいなので巨大鉄塔を眺めながらの散歩も良いかと思います。

加賀幹線2番

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