MacBookAirのトラックパッドのクリックがきかない→簡単に修理出来ます
MacBookのトラックパッドはクリックボタンがなく、トラックパッドのタッチパネル自体を押し込むことでカチリとクリックされる仕組みです。
ところが長い間使っているとこのクリックがだんだん効かなくなってくることがあります。
しかも100%利かないわけではなく、何回に一回かクリックしても画面が反応しない様な症状です。
システム環境設定から押し込まなくてもタップでクリックできるようにできますが、暫定的に対処です。今までカチカチの押し込みに慣れているとどうも違和感があります。
この症状、大抵の場合はトラックパッドの調整の狂いが原因。
MacBookAirの場合は比較的簡単に治すことができます。ここでの例は11インチMID2012版です。
準備
必要な工具はたった2つ。1.2の星型(ペンタローブ)ドライバーとT5のトルクスです。
ホームセンターには大抵売っていないのですが、ネットで安く手に入ります。今後の修理も考えてたくさん入ったセットがおすすめです。
手順
背面カバー外し
- TimeMachineでデータをバックアップしてからシャットダウンて完全に電源を落とします。
- 適当な金属に触れて静電気で本体を壊さないように気をつけます。
- 本体を裏返し、星型ドライバーでネジを外していきます。ネジはそれぞれ違う場合があるので位置順に並べて元の位置に戻せるようにします。
- 外し終わったら蝶番の辺りに指をかけ慎重にカバーを取り外します。
バッテリーが見えます。ファンの回りにホコリがついている場合があるのでついでに掃除しても良いかと思います。(静電気や部品の欠落には気をつけてください)
調整
写真中央がトラックパッドの調整ネジです。この機種はT5トルクスネジでした。(T6の機種もあるようです)
左に回すとクリック感が弱く、右に回すとクリック感が強くなります。
バッテリーの微妙な膨張などで締まりすぎている場合にクリックが失敗する様です。
少し液晶を開けて背面からクリック感を確認しながら、まず左に緩めます。
すると、トラックパッドのクリックがスカスカになるのがわかります。この状態から少しづつ右に締め込みます。
ちょうどスカスカ→カチカチになる場所がありますが、この状態だとパッドに指を乗せただけでカタカタ音がなってしまうので、もうちょっと締め込んでこのカタカタ音がなくなる場所を探します。
わかりづらい場合はアルミ蓋だけを(ネジはしめずに)一旦戻して、クリック感をチェックすると良いでしょう。
カタカタ音がなくなる場所があればそれで調整は完了です。
念のため、アルミ蓋だけを戻して一旦電源を入れてクリックが治っていること、クリックや操作に違和感がないかを確認します。
問題がなければネジを戻して完了です。
終わりに
指を乗せただけで、コツコツ鳴る状態でもクリックは動作します。タップ派の人はこちらの調整のほうが使いやすいかもしれませんのでお好みで。
見てわかるように精密ドライバーセットがあればバッテリー交換も簡単にできます。MabBookAirの充放電回数は1000回なので、リンゴメニューで確認して超えていたらついでに交換してもよいでしょう。(バッテリーハーネスを切らない様にだけ気をつけてください。)