深田久弥ゆかりの山 富士写ヶ岳(9.4km+830m/石川県加賀市)

日本百名山の深田久弥が最初に登った山である富士写ヶ岳は鞍掛山、大日山と並んで加賀三山と称されています。その山姿は正に名の如く左右対称の富士の形。斜度は急ですが頂上からの眺めもよく山中温泉方向からのアクセスも良い人気のある山です。

枯淵側の登山口に駐車し車道で我谷登山口まで

周回コースなので我谷か枯淵に駐車しなくてはいけません。我谷側はシーズン休日が混んでいるので枯淵側がおすすめです。しばらく車道を山中方向に戻ると真っ赤な吊り橋が目に入ります。

真っ赤な吊り橋が目印の我谷登山口

我谷登山口のハンガーロープ式の我谷吊橋。渡されているのは我谷ダムがある富士写湖。名前はもちろん富士写ヶ岳からです。

手すりの低い高度感のある吊り橋を渡る

この吊り橋、しっかりとした造りなのですがなぜか手すりが低くなかなかスリルがあります。登山客以外にもドライブに来た人達が高度感を楽しんでいる姿を見かけます。

最初の分岐。上方へ

橋を渡ると右の方向に登山道が始まります。しばらく進むと分岐があり案内板が。ちょっと紛らわしいですが上の方に進みましょう。

急な登坂のところどころにロープ

山の形が物語る様に登山道はほぼ直登りが続きます。階段は設置されておらず所々岩が見える道をどんどん登って行きます。所々にはロープが張られているので斜度はありますが登りやすいです。

661m地点をこえると視界は開ける

標準コースタイムは登り約2時間。意外なほど早く高度が稼げます。661m地点まで辿り着くと急に視界は開け頂上が姿を表します。眼下には加賀小松の街並、その奥には日本海です。

斜度は緩くなりミズナラの明るいブナ林に入ります。少し休んだら再び急斜面です。気を抜かずに進みます。

最後の分岐。 枯淵側を記憶し頂上へ。

最後の分岐。左手で周回コース戻りの前山方向です。頂上は右手に曲がってすぐの所にあります。

富士写ヶ岳山頂941.1m

山頂は切り開かれており展望はとてもよいです。海の方向には加賀の街並と北潟湖、その横の風車が目に入ります。反対側には白山と大笠山。手前は大日山です。

方位版はドラム缶の上に

方位版はなぜかドラム缶の上に置かれています。たまにずれているので気をつけてください。

前山を過ぎたらパノラマが待っている

さて、道を少し戻って分岐をまっすぐ。もう一つのピーク前山です。小松方向の景色はこちらの方がよく見えます。小松ドームの屋根が目立ちます。

九谷ダム。ゴールは近い

斜面は下りの方が急なので慎重に降りて下さい。ロープは十分にあります。やがて大きな湖に辿り着くとゴールはもうすぐです。目の前のダムは2006年に完成したばかりの九谷ダムです。湖は五彩湖(ごさいのうみ)。車道に出てからは左手にまっすぐ下って行くと最初の枯淵登山口に辿り着けます。

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