VOX Starstreamの操作方法マニュアルと徹底レビュー

VOXのエレキギタースターストリームの使い方マニュアルと購入レビューです。取扱説明書を無くした人もどうぞ。

VOX Starstreamのエフェクト変更方法

Starstreamの27音源

まずはエフェクトというか音源の設定方法から。Starstreamは27種の音源から選びエフェクトの強弱を調整して6つのバンクに記録しておけます。

各所の名称

たくさん操作系がありますがポイントはモードツマミとモードノブ。

電源マークを長押しで緑ランプがついてスタンバイになります。この状態ですでにイヤホンやピンジャックからは音声出力されています。

FXボタンを押してModeツマミを好みの音源に合わせます。とりあえずUSER1と2はあとで説明しますので飛ばして考えましょう。

「Single」「B'TWEEN」「BUCKER」「MODERN」はそれぞれエレキ系、「12STRING」はその名の通り12弦エミュレーション、「ACUOS1」「ACUOS2」がアコギのエミュレーションです。

あと「UNIQUE」と「SPECIAL」があります。合計9つ。

ここでこのノブを組み合わせます。

このノブがポイント

このノブ、右・中・左と3つポジションがあり一瞬ピックアップの前後切り替えかと思ってしまいますが、実はこれがモードスイッチになっており、上記のツマミ位置のバリエーションが3種からそれぞれ選べるというわけです。

ということで9種かける3モードで27の音源が楽しめます。ちなみにUNIQUEとSPECIALはバンジョーやシタール・レゾネーター、シンセ・シンセベース・オルガン風の音源になります。最後のオルガン風はToneノブでビブラート周期をコントロールできます。

Drive/Reverbでエレキ系はオーバードライブ、アコギ系はリバーブの強さを変えられます。Toneは一部音源以外は一般的なトーン調整です。

StarstreamのUSERモードとWRITEの使い方

さて、先ほど後回しにした「USER1」と「USER2」ですが、これは先の27種の状態を記録しておくことができるのです。さらにエフェクトの強さ、トーンも記録できます。

記録の仕方は簡単です。

まず先のツマミやノブでお好みの設定にしてから「WRITE」ボタンを押します。するとLEDが点滅します。この状態では音源とエフェクトがロックされるのでモードつまみをUSER1かUSER2に、モードノブを左・中・右のいずれかにしてもう一度「WRITE」を押すのです。するとLEDが消灯します。これで記録完了です。

あとはいつでもツマミをUSERにしてノブを上記の状態にすれば、先ほどロックされた音源とエフェクトの状態になるというわけです。

モードノブは3ポジションあるので、アコギとエレキをパチっと切り替えることが可能です。

ちなみにこのWRITEを押したロック状態を利用して余計な音源をスキップして別の音源に切り替えるという技もできます。

電源OFF

電源ボタンを長押しすれば電源オフです。誤作動防止の為からちょっと長めに押す必要があります。

以上、VOX StarStreamの音源エフェクタの使い方でした。

それでは続きましてレビューに入ります。

VOX StarStreamの概要とレビュー

Vox StarStream

VOXのStarstreamはエレキギターと名がついていますがはっきり言ってVOX版のサイレントギターと言ってもいいでしょう。

イヤホンジャックがついておりアンプ無しでも音が出せるのはもちろん、エレキギターの音はもちろん、アコースティックギターやバンジョーまでエミュレートできるので夜にヘッドホンやイヤホンで練習したい人にはもってこいです。

しかも「音質がかなりいい」。ヘッドホンで聴く分には下手なアコギよりも上だと思います。もちろんピンプラグもついているのでその先にアンプを繋げればライブでも使用可能。

アコギとエレキを手元だけで切り替えられる魔法のギターなのです。

しかも軽い。見ての通りフレームを持った中空構造なので、肉が詰まったエレキギターと違い軽く持って弾くことができます。

軽いことで有名やYAMAHAのRGX-A2も持っていますが、だいたい同じくらいの軽さのイメージです。あちらは形を削るためストラップ無しでは厳しいシェイプですがスターストリームははフレーム構造の為、膝にフィットして座り弾きでも安定します。

せつやくん

これなら練習も億劫になりませんね。

Vox Starstreamの細部

さてStarstreamの細部を見ていきましょう。

Starstreamピックアップはピエゾも

ハムバッカー2機だが。シングルコイルエミュレーションも

ぱっと見はハムバッカー2機のピックアップですが、実はブリッジサドル部に振動を拾うピエゾピックアップも内蔵されています。この3つの入力をDSPが処理をして27種の音源をエミュレートするのです。

イヤホンをつけるとわかるのですが、デジタル処理されているため弾いていない時のノイズはゼロです。

それはちょっと寂しいという方は「SINGLE」でシングルコイルモードにしましょう。

サーっというシングルコイル独特のホワイトノイズがうっすらと聞こえ、弦を弾くとそれがリアルに歪むのです。ハムバッキングからの音とはとても思えないリアリティです。

エレキ系はFXとFXツマミはオーバードライブに設定されます。

もちろんハムバッカーモードにすればシングルよりもノイズが抑えられたハムバッカーらしい音質になります。

せつやくん

ビトゥイーンはそれらの混合と思われます。

Starstreamはアコギモードもすごい

StarStreamコントローラー部周辺

アコギ系はボディの大きさがエミュレートがモードによって変わります。FXはオーバードライブからリバーブに変更され、イヤホンやヘッドホンだと空間感がすごいです。

目を閉じると本当にホールで弾いているかのよう。近年のデジタルアコースティックアンプの音質そのものです。

エレキ用のアンプに入れるのが勿体無いくらいの音質なのでイヤホンジャックからアクティブスピーカーに出した方がいいかもしれません。

せつやくん

12弦モードはちゃんとオクターブで2つの弦の音が聞こえ、ちゃんと高音2弦は本物の12弦と同じく同オクターブです。

Starstreamペグ周りとボディネックフレーム

ヘッドは上にペグがあり回しやすい

ペグはストラトキャスターのように片側一列です。ちゃんと上側についていて回しやすくできています。

タッチも滑らか。ネックはメイプルでボディにつながっています。表面はローズウッドで派手な外観の割には落ち着いた色合いに仕上がっています。

ナット幅は43mmで細めですが、ネックにはアールがかかっており押さえやすい様に工夫されています。

せつやくん

トラスロッドもヘッド側についておりそのまま調整できるようになっているのが嬉しいですね。

裏側はカブトガニ

スターストリームを裏返すと・・・はいカブトガニですね。

背面の合成樹脂部分が大きくこれも軽量化に貢献しています。電池はよくある9ボルトの四角ではなく単3電池。充電式が使えるということでこれも嬉しい工夫です。

ストラップピンが2つあるのは立たせる為

フレームの下部にはストラップピンが2つ。基本的には下を使い、もう一つは上フレームにまわします。ストラトキャスターっぽい抱え心地です。

どうして下部にストラップピンが2つもあるのかというと、これ実は「壁に立てる為」なのです。

なるほど、スタンドがなくても壁さえあればコトンと立てておけます。これ何気に便利ですよね。

せつやくん

下部フレームは厚みがあるので椅子に座ってストラップ無しでも安定しますよ。

アナログミキサーでスマホとギターセッション

アナログミキサーを繋げればスマホとギターでセッション可能

ぜひ一緒に揃えたいのがこのアナログミキサー。ミキサーというと重くてかさばる印象ですが、このアナログミキサーは見ての通りとても軽くギターにぶら下げていても邪魔になりません。

製品名はオーディオスプリッターというのですが、見ての通りスマホとギターとイヤホンを繋げればミキシングが簡単にできます。

ちなみにどんなオーディオスプリッターでも可能かというとそうではなく、中に抵抗が入っていてインピーダンスを調整してくれるものを使わないと機器を破壊します。

おすすめはAmazonBasicのオーディオスプリッター。これでChordifyやYamahaのChord Trackerと組み合わせればYoutubeやスマホ内の曲のコードが自動的に出るので手軽にセッションを楽しめます。

せつやくん

アマゾンロゴがスタイリッシュですね。

まとめとStarstreamの種類

かっこいい操作部

ということでVOXのStarstreamの使い方と購入検討しているかたへのレビューでした。

ギターを始めるというとまず「アコギかエレキか」となりアンプも買ってエフェクタも買ってスタンドもと色々そろえなければいけないものですが、Starstream1本あればその日からアコギもエレキも即練習可能です。500円のチューナーと100円のピックとイヤホンがあればそれでOKという素晴らしいギターなのです。スタンドさえ買わなくていいギターも凄いですね。

しかもサイレントギターなのでアパートや夜の練習も問題無し。ピンジャックもありそのままライブにも持っていけます。

VOXのStarstreamは大きく分けて4種類ありますので最後に紹介して終わります。

Vox Starstream Type1 VSS-1

VSS-1は初代モデルです。アクティブピックアップのみで電池を入れないと使えない以外は後発のモデルとさほど違いはありません。

Vox Starstream Type1 Plus VSS-1P

Plusは2代目のモデル。フレームがラップ塗装されておりパッシブピックアップがついています。電池無しでアンプに繋げることで一般的なエレキギターとして使うことができます。

その状態ではDSP回路はオフになるので音源の変更はできませんが、エレキギターとしても十分にかっこいいのでそういった使い方が広がるのは嬉しいですね。

Vox Starstream Type1 VSS-1-24

VSS-1-24は24フレットモデル。先の2つは22フレットですがこちらは2フレット追加されています。もちろんパッシブピックアップ対応です。ボディの塗装も凝ったものになっています。

Vox VSBA

VSBAはStarstreamのベースバージョンです。見た目は似ていますが操作系は別物です。ネックもローズではなくメイプルでショートスケールが採用されています。

参考リンク

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