味噌汁は当たり前 金沢カレー界最強の濃厚ルーの店 てきさす (石川県金沢市松村)
金沢カレーといえばドロリとした濃厚ルー。数ある金沢カレーの中でも最強の濃さを誇る「金沢カレーの粉落とし」とも言える店「てきさす」を紹介します。
てきさすの駐車場とお店の雰囲気
「てきさす」の場所は金沢市 松村。県道17号線「金石街道」の脇にあります。レンガ造りのクラシックな外観の前の駐車場はそれほど広くないのですが角地になっていて、これでもかという台数が停められます。
店名 | てきさす |
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TEL | 076-268-3230 |
中の雰囲気はまるで昭和の喫茶店。オレンジ色を基調としたランプが吊り下がり革張りのカウンターチェアが並びます。テーブル席もバランスよくあり、おひとりさまでもグループでもOKです。入り口に漫画の棚があるのも今となってはレトロ。BGMの昭和歌謡曲が雰囲気を盛り上げてくれます。
てきさすのメニュー
メニューはもちろんカレーが先頭。つづいてスパゲッティーやピラフ・定食が並びます。
ここ「てきさす」は金沢カレーの元祖ともいえるインデアンカレーのフランチャイズ1号として開店、現存している金沢カレー店舗で一番古い店でもあります。
てきさすロールカレー
てきさすロールカレーは、お店の名前を冠した代表メニュー。ヤサ玉カレー派と人気を2分します。
そしてこの「てきさす」の特徴はその超特濃ルー。
そもそも金沢カレーのルーはドロっと濃いのですが、ここ「てきさす」の濃さは頭一つ飛び出た濃さ。博多ラーメンで言うと「粉落とし」レベルです。
そして「辛さ」も他のメジャー系と比べるとやや辛め。それでいて「甘さ」も強く、非常に尖った味わいが感じられます。
てきさすロールは明太子の豚肉巻きを揚げたもの。某カルフォルニアなんとかとの関係は不明ですが、たぶん米国西部には存在しないと思います。
そう、実はこの「てきさす」、金沢カレーの必要条件とも言える「ロースカツ」がないのです。なので金沢カレーと言っていいのかは諸説ありますが、先のメニューにある通り、「たこ焼きカレー」や「かきカレー」が並び、金沢カレーのルーツであるレストランニューカナザワ系の中では一番ぶっとんだ店であることは間違いありません。
他の店では「裏メニュー」的な感じでドヤと食券と一緒にオーダーする「マヨ」も、ここ「てきさす」では「標準」の存在です。ドカンとビックボトルがテーブルに置かれます。
味噌汁と甘夏ジュースサービス
味噌汁はデフォルトでついてきます。このカレーに味噌汁も、てきさすスタイル。ただでさえ辛味が強く舌がヒリヒリしているのにそこに熱い味噌汁が援護射撃で追い打ちをかけてくれます。
一緒についてくるサラダはキャベツだけではなく人参きゅうりワカメと、他がキャベツだけなのに対して、これもお得感。ドレッシングもさっぱりとしていて、こちらはカレーによくあいます。
食後はコーヒーかアイスコーヒー、もしくはこの甘夏ジュースがサービス。もう至れり尽くせりですね。オススメはこの甘夏ジュース。自家製のもので、辛めのルーと熱い味噌汁でヤラれた舌をやさしく癒やしてくれます。
てきさす伝説のスタンプカード
「てきさす」といえばかつては「全部たまるとテーププレゼント」と書かれた謎のスタンプカードが貰えたのですが、残念ながら数年前にこのカレールーが貰えるサービスチケットに変更になったそうです。
はたしてあのプレゼントの「テープ」とは一体何だったのか。どうやら50年以上続く金沢カレーの歴史に、それは埋もれ消えてしまった様です。
評価 | 三段階 |
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駐車場レイアウトの無理矢理感 | ☆☆ |
ルーの濃さ感 | ☆☆☆ |
ルーの辛さ感 | ☆☆☆ |
味噌汁の追い打ち感 | ☆☆ |
甘夏ジューズの癒やされ感 | ☆☆☆ |
価格満足度感 | ☆☆☆ |